蒼穹 -そうきゅう- bunbun6610.exblog.jp

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

元職員「抱き上げ、落とした」…「介護に嫌気」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160217-00050005-yom-soci


元職員
「抱き上げ、落とした」
…「介護に嫌気」

読売新聞 2月17日(水)3時8分配信

川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」
で2014年11~12月、入所者の男女3人が
相次いで転落死した事件で、最初に死亡した丑沢
(うしざわ)民雄さん(当時87歳)に対する殺人容疑
で逮捕された同施設の元職員今井隼人容疑者(23)
が神奈川県警の調べに、

「丑沢さんは(介護に)手がかかる人だった」

と供述していることが捜査関係者への取材で
分かった。

 今井容疑者は夜勤も多い介護の仕事についても
「嫌気が差した」などと話しているといい、県警は、
こうした不満やいらだちが動機につながった可能性
もあるとみて調べている。

 県警の発表では、今井容疑者は14年11月3日
深夜から翌4日未明の間に、4階から丑沢さんを
投げ落とし、殺害した疑い。
捜査関係者によると、

「(丑沢さんの部屋の)ベランダに誘導し、
抱き上げて投げ落とした」

と供述しており、

「殺すつもりだった」

という趣旨の説明もしているという。

最終更新:2月17日(水)3時9分




========================





最初にテレビニュースで、この事件のことを知った時は、

「えっ?! 介護者がこんなことを?!」

と思った。
介護職の人が、なぜこんなことを?

でも

>「丑沢さんは(介護に)手がかかる人だった」

という部分を読んだら、納得できるような気に
なってきた。
いや、本当は、そんなことは言ってはいけない
のだけれども、絶対に暴力や、殺してはいけない
のだけれども。
障害者支援をする側、例えばジョブコーチの
中にも、そんな人がいるかもしれない。

あるいは障害者雇用でも、困ったケースは
山ほどある。
私もそんな問題のある人
(障害者だったり、上司だったり同僚先輩
だったりと、いろいろ)
と一緒に働く障害者として、イヤと言うほど
経験している。

周囲ではもう誰もが、そういう人をほったらかし
にしていて、自分の仕事をすることだけに
専念している。
そういう職場環境が良い環境だとは思わないが、
関わると業務に支障が起きてしまうことは事実。
だから関わらないほうがいい、というのが、
職場の判断なのだろう。

でも、介護職は、面倒な人とも関わらなくては
ならない仕事だ。
大変さはわかると思う。


入寮している老人にも

「お金を払っているのは自分」

という、驕りがあったのではないだろうか。
介護者も、ただ仕事をするだけのマシンとは違う、
人間だ。

感謝の気持ちを忘れてしまうというのは、
怖いものだ。
それって、自分に跳ね返ってくるんだな・・・・。



========================




http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaikaoru/20160218-00054529/


90歳の入居者が
激白!
介護ホームの
“悲惨なる日常”


河合薫 | 健康社会学者
2016年2月18日 15時31分配信


川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、
入所者の男女3人が相次いで転落死した事件で、
殺人容疑で逮捕された同施設の元職員の男は、

「(介護に)手がかかる人だった」

「ベランダまで誘導し、男性を抱きかかえて
投げ落とした」

といった供述をしているそうだ。
介護のいかなる状況にあっても、
暴力や虐待は許されることでない。
だが、

「他人事ではない」ーーー。

介護現場で働く人たちは、口をそろえる。

「……誰にでも、実はそういう事件を
起こしてしまう立場にあるんだなぁって…」

いや、働く人たちだけではない。
ホームに入所している“高齢者”の方も、だ。
現在、90歳。
ご主人が要介護となり、ご夫婦で入所されて
いる方から寄せられたメッセージを紹介します。
介護現場のリアルを「我がごと」として一緒に
考えてみてください。

「Sアミューユ川崎幸町で起こったことは、
他人事ではないような気がしています。
殺害なんて絶対に許されることではないし、
虐待も暴力もいかなる場合も許し難いこと
です。
でも、入所者の中には大声で喚き散らす人、
たえずヘルパーを呼びつける人、
自分が判らなくなってしまった人、
思うようにならないとヘルパーの手を
かみつく人など、さまざまです。

そんな人達の家族に限って 面会に来る
ことがなく、ホームに預けっぱなしなのです。

私は夫とともに、毎日、食堂で食事をして
いるのですが、食事は終わったのに、
食べた感覚がなく

「食事を早くください!」

「死んでしまいます」

と大声でわめいている女性がいて、若い
ヘルパーが優しく対応している姿に頭の
下がる思いがしています。
ヘルパーさんたちがあまりに大変そう
なので、食器を運ぶくらいお手伝いしようと
申し出ました。
でも、絶対にやらせてもらえません。
ナニかあったときに、施設の責任になる
からです。

先週、またヘルパーが二人辞めてしまい
ました。
理由は

『給料が少なくて結婚できないから』

ということでした。
離職者があとを絶たず、その補充もなかなか
見つからないので、残ったヘルパー達が、
過重労働を強いられているのが現状です。

ホームには各部屋にインターホーンが設置
してありますが、認知症の進んだ入所者が
ひっきりなしに夜間押すこともしばしばです。
夜勤ヘルパーは、その度に対応しなくては
ならない。
就寝前に投薬が必要な人もいるので、
夜勤の仕事はかなり重労働です。
ヘルパーの中には夜勤はしない、という条件
で勤務している人がかなりいるので、
限られたヘルパー達が順番でやっているの
です。
すぐに順番がやってくるので、真面目な
ヘルパーは体重は減るわ、顏はやつれるわで
見ていて可哀想になります。
私はいつもそんな彼等に感謝と激励の言葉を
送っていますが、そんな感謝の言葉だけでは、
彼女・彼らが報われません。
みなさん、献身的にやってくださります。
でも、……人間には限界ってものがありますよね。

政府は施設を作る、と言っていますが、
その前にヘルパーの待遇を改善すべきだと
思います。
ヘルパー不足は入所者へ深刻な影響をもたらし
ているのです。
オムツ交換が4回だったのが3回になり、
夜間見回りもなくなり、適性があろうとなかろう
と採用するしかない。
悪循環です。

高齢者へ3万円支給する余裕があるなら、
介護関係に回すべき、だと思います。
ここはまさしく姥捨山です。
入居者たちはみんなそういっています。

入所者は家族が介護の限界にきたために
本人の意志でなく入れられた人が多いので、
私のように発言できる入所者は滅多にいない
と思います。

私のコメントがお役に立つようでしたら、
こんな嬉しいことはありません。
どうか薫さんのお力で、たくさんの方に現状を
知ってもらってください」

……これが介護リアルです。
介護職の方たちの多くは、

「おじいちゃんやおばあちゃんに、少しでも
笑顔になってほしい」

と献身的に働く人立ちが多い。
だが、そもそもそういう方たちでさえ、常に
心の葛藤に襲われるのが介護の世界だ。
だって、関わるのは全員「人生の大先輩」。
それぞれの人生、価値観で長年過ごして
きた高齢者の方に、注意するのはとても
気を使う。
自分の親でさえそうなのだから、
他人であればなおさらだろう。

「本当にこれでいいのだろうか?」

「他にもっといいやり方があったんじゃ
ないのか?」

そんな不安に苛まれる。
相手が“人”である以上、10人いれば10通り
の問題が起こる。
一つひとつは小さなトラブルで、ちょっとした
対応で処理できるかもしれない。
だが、

「ホントにコレで良かったのかな?」

と不安になる。
特に高齢者の“変化”は突然起きるので、
対処が実に難しい。
本来であれば、そういった不安を現場の
スタッフたちで分かち合えればいいのだが、
全員が自分の仕事でいっぱいいっぱいで
時間的にも、精神的にも、余裕がない。
他の職員を気にかける余裕はなど微塵も
ない。
おまけに夜勤、早番、遅番とシフト勤務
なので、顔を合わせることも少なくなる。
介護の現場というのは、実に「孤独」なのだ。

さらに、平均月収は21万円程度で、他の
職種より10万程低い。
ただ、これには施設長や看護職員など、
比較的高い賃金の職種の方たちも含めた
数字なので実際には10万程度という人も
いる。
この低賃金を一般平均である30万程度に
するには、年間1兆4000億円ほど必要と
なり(NPO法人社会保障経済研究所算出)、
労働人口で単純計算すると

「ひとりあたり年間3万円弱の負担」

が必要になる。

ご存じの通り、昨年、4月から介護報酬が
2.27%引き下げられたが、これは2006年
の2.4%の引き下げから2回目のこと。
介護施設の人権費率は約6割、訪問系介護
は7割と大きいため、報酬引き下げはダイレクト
に労働力不足に影響を及ぼす。
前回の引き下げで労働力不足に拍車がかか
ったにもかかわらず、再び引き下げを決めた
のは狂気の沙汰としか言いようがないのである。

「月額1万2000円引き上げるっていってた
でしょ?」

そのとおりだ。
だが、それが本当に労働者にちゃんと支払われ
ているかどうかは確かではないのが実情なのだ。

また、前述の女性のメッセージからも人手不足
なのは痛いほどわかるのだが、2020年代には、
さらに約25万人もの人材が不足するとされて
いる(厚労省算出)。

重労働、低賃金、超高齢化社会ーーー。
この先どうなってしまうのだろう……。

「高齢者へ3万円支給する余裕があるなら、
介護関係に回すべき」

という、“高齢者”からの意見を、どう政府は
受け止めるのか。

もし、質の高いサービスを望むなら、もっともっと
介護保険料を国民が負担すべきで、それができ
ないのであれば、サービスの質を下げるしか
ないと思う。

食事、排泄、入浴のニーズに対応するためだけ
のサービスと割り切り、現状の劣悪な環境を
変え、当然、残業はゼロ。1人でも離職者を
減らし、1人でも多くの人たちが介護士さんを
目指し、1人でも多くの高齢者がケアを受けられ、
1人でも多くの家族が自分の仕事と両立できる
ようにする。

「でも、それじゃあ……」

うん。
それでは……だ。
だが介護現場は、頑張りすぎた。
頑張らないことから、議論し直す。
崩壊するよりその方がまし。

だって、このまま質を求め続ければ、
介護業界は破綻する。
これ以上の甘えは、暴力と同じ。
崩壊も、虐待も、破綻もイヤ。
誰もが老いる。
親も老いる。
自分も老いる。
その人生最後の終の住処が、こんなにも
悲惨な状況じゃ誰1人、幸せにならない
のではないか。
そして、私も、もっとこの闇の解決策を現場
に耳を傾け探して行きたいと思っています。




========================

[PR]
by bunbun6610 | 2016-02-17 21:12 | 人権、差別