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蒼穹 -そうきゅう-

多様性を認め合う社会へ

あるお寺で

「目が見える人間は、
見えるという幸福を知らない」

という文章を目にした。

「目が見える人に、目が見えることの
ありがたさは分からない」

ということを言いたいのではないか。


でもこれは、目の見える人が、
もし自分が盲人になった場合を想像
したらとか、盲人を見て

「かわいそうだな」

などと思ったことがあるからでは
ないだろうか。

あるいは、中途障害者という人が
実際にいて、そう思うこともありえる。

だがもし、生まれつき全く見えない人
ならば、果たしてそんな想像はする
だろうか。

これが耳のケースだと、ろう者は

「耳が聞こえないことは、不幸では
ありません」

と言っているのである。

つまり、先に述べたお寺の文章は、
健常者の視点で言っているに過ぎない、
と思うのだが。

多様な人々の存在、その生き方を認める、
真の共生社会の実現ということは、
健常者だけの考え方から抜け出すことから、
始まるのではないか。

『レインツリーの国』という映画が今、
上映期間中だ。
もう観た人はいるだろうか。


『映画『レインツリーの国』(有村浩/原作)』
〔2015-10-06 20:52〕






〔関連情報〕

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http://wpb.shueisha.co.jp/2015/11/28/57265/


あの乙武洋匡氏が吠えた!
欠損女性にトキめく“欠損萌え”
は不謹慎なのか


[2015年11月28日]


今年10月、東京・新宿ゴールデン街に期間限定で
オープンした『欠損BAR ブッシュドノエル』。
手や足を欠損した女性に萌えるというマニアに対し、
義手や義足を付けた“欠損女性”が接客をしてくれる
というコンセプト・バーだ。

開店直後、同店を扱ったネット記事は瞬(またた)く
間にSNSで大量拡散されたが、その中で

「“欠損萌え”とか趣味悪すぎ」

「倫理的にどうだろう」

といった、疑問の声も散見された。

一方、作家・乙武洋匡(おとたけひろただ)さんは
こうした意見にツイッターで反応し、さらにブログで
『“欠損萌え”はNGなのか?』と題して自身の考え
を披露した。

ブログ文中では

『長らく“欠損男子”として生きてきたからすれば、
「モノズキもいたもんだ(笑)」
と驚かざるをえない(すべて原文ママ)』

と述べた上で、

「“欠損萌え”に抵抗を感じることは、いたって自然
だと思う。
かといって、“欠損萌え”という感情を抱く人々に
対して、後ろ指さして、あれこれ言うことも違う。
所詮は、他人の性的嗜好。
第三者がどうこう言う筋のものではない」

と、“欠損男子”の立場から“欠損萌え”という性的
嗜好に一定の理解を示した。

欠損萌えは不謹慎なのか、そうではないのかーー。
そこで今回、乙武さんと『ブッシュドノエル』の仕掛け
人で長年“欠損女性”を撮影し続けてきた映像作家
・sguts(すがっつ)さん、さらに同店女性スタッフの
琴音さんの鼎談を実施。
批判や非難に異を唱えるべく語っていただいた。

乙武 今日、おふたりにお会いできるのを楽しみに
していました。
僕もマネージャーと

「欠損BAR 行きたいね」

と話していたところだったんですよ!
 お店はいつまで営業されているんですか?

sguts 実は、先月10月23日、30日の2日間に
限定したコンセプト・バーだったので、もう終了して
いるんです。

乙武 それは残念! 行ってみたかった!
 それにしても、ここまでカワイい欠損女子を
どうやって集めたんですか?
 最初にお店の写真を見た時、

「欠損している人の中からこれだけかわいい女のコ
をふたりも集めてくるって、スゲエな」

と思ったんですよ(笑)。
例えば、

「今から30分でカワイいコ連れてきてください」

って言われたら、なんとか連れてこれそうですけど、

「今から30分で欠損しているかわいいコ連れてきて
ください」

って言われたら絶対に不可能でしょう?

sguts ありがとうございます。
誤解を恐れずに言うと、彼女たちは僕の“財産”です。
それくらい本当にかけがえがない存在。
長い時間をかけて、カメラマンと被写体の間の人間
関係をしっかり作ったからこそ、彼女達も心を開いて
くれたのだと思います。
琴音さんとは彼女が入院していた時から6年以上の
付き合いですし、別のモデルの場合、1年半ぐらい
かけて、彼女の家のお風呂掃除のためだけに通った
こともあります。

乙武 そうなんですね。琴音さん、今さらですが、
僕のブログの文章どうでしたか?
 ご本人からすれば「ここはちょっと違うな」という
部分もあるのではないかと気になっています。
率直にどう思われたのか、教えてください!

琴音 ツイッターで取り上げてくださったのは、
本当にびっくりしました。
あの…乙武さんがリツイートしてくださったのは、
どういう気持ちからですか?
 同じ“欠損”ということで親近感を持ってくださった
からでしょうか。

乙武 いや、親近感からというわけではないです。
例を挙げると、僕は、LGBT(セクシャルマイノリティ)
をすごく応援しています。
今の社会では、異性愛は市民権を得ていますよね?
 それなら同じように同性を好きになることだって
市民権を得ていいはずでしょう。
だから、僕自身は同性愛者ではないですが、
彼らを応援しています。
それとまったく同じ論理なんです。

例えば、「巨乳」や「高身長」が好きという嗜好は
市民権を得ているのと同様に、手や足がないのが
カワイいという“欠損萌え”が市民権を得たっていい
はずです。
萌えポイントが欠損だろうがそうじゃなかろうが
同じこと。
自分も四肢欠損だから“親近感”を持って取り上げた
わけではなくて、少数派が認められないって
おかしいよねってことで取り上げたんです。

琴音 それ、私も同じです!

 「なぜこの世は多数派が正解、と言ったことが
正解になるんだろう?」

とずっと思ってるんです。
別に、欠損に萌えを感じたり、いやらしい目で見る
のは、本当にその人の自由だと思うんですよね。

乙武 わかります! 件(くだん)のブログ記事に
関しては、欠損萌えどうこうではなく、

「そもそも人を見た目で好きになるのはどうなんで
すか?
 外見でなく、中身で好きになるべきじゃないです
か?」

という意見も目にしました。
でも、その論理を当てはめると、「顔がカワイいから」
とか「背が高いから」ということもNGになる。
なんで欠損だけ特別視されないといけないのか、
そこがおかしいと思うんですよね。

ちなみに、琴音さんは、何歳の時に右手を失った
んですか?

琴音 15歳です。今、22歳なので7年前のことです
かね。

乙武 一般的には、手がないということはマイナスと
されますが、でも琴音さんは、お顔立ちがめちゃくちゃ
カワイいじゃないですか。
高校時代とかは、ぶっちゃけモテたんじゃないですか?

琴音 う~ん、それはわからない(笑)。

乙武 じゃあ、コクられたことはあります?
 告白じゃなくても、“キミとヤリたい!”オーラを
前面に出されたりとか?(前のめりで)

琴音 あはは。自分がモテているという実感はない
です(笑)。
そもそも私は事故で入院していたので、高校には
行けなかったんです。
2年近く入院してたんですけど…。

乙武 そんなに入院してたんだ。

琴音 右手を失った当初は落ち込んだし、入院中
に伸びた髪を結ぼうとして結べなかった時は
泣きましたよ。
でも手は戻ってこないし、しょうがないじゃん、と
思っちゃって。
できないことはもうできないのだから、諦めて次に
できることを探そうと思ったんです。

乙武 なるほど。世間的に見たら、僕と琴音さんって、
同じ“欠損”でひとつにくくられるかもしれないけど、
琴音さんの場合は15歳で右手を失うまで、手が
ある人生を知っているわけでしょ。
つまり手があるのとない人生、両方知っている。
僕の場合は先天性だから、最初から手足がない
わけで。
今の人生しか知らないから、琴音さんのような
人生は興味深いんですよね。

琴音 手を失くしても、別に人生はそんな変わら
ないですよ。
気持ちの上でならやれることはたくさんあります
からね。
もちろん、できないこともあります。
アパレルショップで仕事したくて面接に行ったの
ですが、断られてしまったんです。
アパレルって、店員も自社ブランドの服を着こな
して、お店に立つことを求められるので、欠損して
いるとNGみたいで…。

乙武 それ(義手)着けていれば、別にいいんじゃ
ないの?

琴音 今着けているのは、手の形に似せた装飾
義手という義手なんですけど…ちょっと黒くて。

乙武 なんでそんなに黒いの?

琴音 いつも着けているから汚れちゃって。
きれいにすればいいんですけど、面倒臭いんです
よね。

一同 ハハハハハ

●この鼎談の続きは、明日配信予定です。

(取材/文 山口幸映)


『欠損BAR ブッシュドノエル』とは…
新宿ゴールデン街にあるギャラリーバー「からーず。」
を貸し切り、2015年10月23・30日の2日間限定
で営業したコンセプト・バー。長年にわたり“欠損女性”
を撮影し続けてきた映像作家のsguts氏と雑誌
『BLACKザ・タブー』(ミリオン出版)元編集の
岡本タブー郎氏の共同企画で実現した

■『欠損BAR ブッシュドノエル』公式ツィッター
https://twitter.com/bucheden0el



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by bunbun6610 | 2015-12-01 20:00 | 障害者問題・差別