聴覚障害者差別をなくす努力とは



20■■年■月■日

朝礼の後、M係長から、Nの様子が変わった
理由を説明してもらいました。

「Nさんは、26日のことを特に気にしている
わけでもなく、もともとそういう性格(素っ気無い)
なのだ」

という。
私は

「また変な(ウソ)理由でごまかしているんだな」

と思いました。
誰(NさんorM係長)が誤魔化しているのかは
知りませんが。
M係長も

「Nさんのことは苦手で、あまり気にしないことに
している。
だから、あなたもそうして」

と言いました。
世の中には、どうしても性格が合わない人とか
いるものなので、しょうがないと。

■月27日からは私に対して、Nさんが仕事の指示
をすることは一切無くなり、他の人がすることに
なったので、もう私もNさんから差別的な業務指示
をされることもなくなりました。

M係長と私がそんな話をしているときに、
またNさんが今日も20分ほど遅刻して出勤して
きました。

だが、あいさつも「すみません」もなく、
そのまますぐに自分の席について、
皆と喋り始めました。

なるほど、確かに素っ気ない人だ。
若くて、自由奔放過ぎて、周囲への気配りが
ないのがNさんの性格なのか。

こんな人間のする差別に一年もガマンして
きたなんて、笑えない話だが、過ぎたことは
もうしょうがないし、このNさんが私に仕事を
指示することはなくなったので、これからは
職場環境も少しずつ変わるかもしれません。

この聴覚障害者への職域差別撤廃を求める
行動は、50%ほどは目標達成したといえる
のではないか。

しかし、成功したといえない理由もあります。
それは、労組も上司も、職場で一緒に働く
周りの人も、私の行動を誤解しているようで、
以前よりも人間関係が悪くなってしまったことが
マイナスになっています。

職域差別は少し改善しましたが、それと引き換え
に次の問題が生じたのは、仕方がないのかも
しれません。

会社はこれでホッとしたと思いますが、
私としては、残念に思います。
私の望んだことでない結果になってしまいました。

おそらく、世の中の多くの聴覚障害者が、
こういう結末になってしまうことを恐れて、
差別を訴える行動を起こせないのだと思います。

しかし、やはり社会のなかにはいろいろな人間が
いて、聴覚障害者に対して差別的状況が起こっても、
それを放置していたり、差別する者を見ても、
誰もとがめたりしない状況があったりします。
その場合には聴覚障害者を、誰が、何が守るの
だろうか?
当然、自分でするしかない。

その問題を解決するためにも、(仮称)情報・コミュニ
ケーション法は必要だと思います。

当事者側でも

「仮にそういう法律があっても、
健聴者が守らなければムダ」

と言う人は多い。
しかし、法があっても、それを使ってやめさせない
ならば、それはその聴覚障害者の努力不足だ!
法がないからと言って、健聴者のする人権侵害を
見過ごすことだって、聴覚障害者にも努力不足
だからなのです。
被害者ヅラをして、いつまでも人任せにするな。

差別は、しているほうだけの責任ではなく、
皆でなくしていかなければならない問題なのです
から。
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by bunbun6610 | 2015-11-16 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610