「一店舗に一人の障害者雇用」は、障害者にはどう見えるか?

「一店舗に一人の障害者雇用」は、障害者にはどう見えるか?
― 障害者雇用促進と問題点


『日経ビジネスにみる、障害者雇用戦略』
〔2013-01-03 11:26〕



ユニクロの障害者雇用

前編 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100628/215166/?rt=nocnt

後編 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100707/215305/



「もし、まだ障害者がいない店舗ならば、
少なくともこれから一人は採用してくれる
可能性がある」

そんな可能性を信じて、応募する障害者はいる
ことだろう。
誰にでも働く機会を与える企業として、
特に健常者から見たら、良いイメージを持つに
違いない。

しかし

「たった一人しか雇用されない」

という現実の中で、そこで働く障害者は、
本当に自分の障害のことが理解されて、
伸び伸びと働くことができるだろうか。

そんな保障はない。
健常者はノーマライゼーションと口では言うが、
結局は障害者が一人で切り開いていかな
ければならないのだ。
そのプレッシャーは、相当なものである。

このような事業所で、聴覚障害者がたった
一人で働いている場合、合理的配慮が
得られないことは、非常によくある。

ユニクロの求人でも、聴覚障害者が
応募を断られるケースがあったが、
それはスタッフ間でも、コミュニケーション
障害への対処ができないから、だという。

中には、労働組合もないところも少なくない。
いや、労働組合なんかあったって、
そこでもマイノリティーであり、
理解されにくく、問題がなかなか解決しない
のは同じなのである。

障害者には必ずといっていいほど、
マイノリティー問題がある。
聴覚障害者のマイノリティー問題は、
他の人に理解してもらうことが非常に難しい。
だから

「一店舗に一人の障害者雇用を進めている会社」

には、本当は応募したくはないものだ。
そういう職場に一人、身を置くのは怖い。
自分がどこまで耐えられるか、
自信が持てないことだろう。

実際にユニクロでは、働く障害者が誰にも相談
できない環境下だったから、
下のように問題が大きくなっていったのでは
ないだろうか。
実際は“奴隷雇用”であることは目に見えている。


『ユニクロの障害者雇用いじめ・パワハラ問題について』
〔2014-04-27 18:30〕



実は一度離職した障害者が再就職した場合
などで、6ヶ月ぐらい経過すると、ハローワーク
から「就職支援コーディネーター(障害者支援担当)」
という肩書きを持つ職員が、会社訪問する場合
がある。
「職場定着支援」だと思われる。

そこでは支援員がまず、障害者と2者面談
を行って、簡単なアンケートを取る。
それから、そのアンケート回答を見て、障害者に
幾つか質問したりする。
答えたことについて、気になるところをさらに詳しく
聞く、という手法だ。
そして、その話の中で、会社に伝えても構わない
ことだけを確認する。
そして、障害者だけが退出し、今度は支援者と
事業所の人だけで話をする、という流れだ。

(しかし、本当に障害者が伝えても構わないこと
だけを伝えたのかどうかまでは、私にはわからない)

この流れの中で、支援者は何とかして、障害者が
会社に留まってくれるように努力しているらしい、
のだが・・・・。

私はこのカウンセリングを受けた経験が何度か
あるが、上手く行った経験はない。
自分で会社に言うか、それとも支援者が代わって
言うか、の違いだけで、それで会社の配慮が
変わるとか、差別が解消する、といったことは
目にしたことがない。

(ただし、別のハローワーク職員の話では

「対応者を変えてもらうと、対応が変わる場合もあるわよ」

と話していた。
それは、本当のことらしい。
ハローワークの話では、格下の直属上司などに
言ってもムダだったのが、課長や部長、店長とかに言うと、
変わるケースがあるそうだ。

私自身、あるマネージャーからパワハラと思える行為
を受けたことがあることを職員に話した。
そうすると当然、職員はマネージャーではなく、
店長を呼び出して話をしていた)

ただ、このアンケート調査の中でも、質問の中でも
重要と思えたのは

「職場に、あなたの悩みや、困ったことなどについて、
相談できる人がいますか?」

といったことだ。
就職・再就職で失敗し、辞めていく人には、
「いない」と答える人が多いかもしれない。


私も今、「一店舗に一人」の障害者として、
たった一人で黙々と働く日々を送っている。
こんな職場で、健全な人格形成などできるわけがない、
と思う。
たとえ、一人ぐらい相談相手になってくれたとしても、
現場の多くの人は、そうではない。
四面楚歌の状況には変わりがないのである。

それは、私の“いい訳”に過ぎないのだろうか?
でも、そんな特殊な環境で一人で働く人生を送って
いる者の気持ちなど、健常者にはわかるまい。

理解されていないから、何か言う。
言ってみる。
しかし、何か言えば、すれ違うばかりだったり、
それでも諦めずに言おうものなら、反感を買う。

「他の店舗の障害者と違って、協調性がない」

と見なされる。

ああ、もう疲れた。
死にたいくらいだ。
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by bunbun6610 | 2015-11-16 19:00 | 就労後の聴覚障害者問題B


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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