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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

親が子どもの聴覚障害に気づかない? ― その事例


ある日の、通勤途中のことである。

電車の中に、4人組の人たちが乗ってきた。
2人は母親のようで、もう2人は息子のようだった。
見たところでは、20代の青年だ。
一人は知的障害者だと、すぐに分かった。

しかし、もう一人の青年は健常者だと、
最初は思っていた。
ところが、よく観察していると、どうも変だ。
その青年は視線がうつろでありながら、時々、
キョロキョロしている。
一人だけ、落ち着きがないのだ。
知的障害者と2人の母親は3人で、
仲良くおしゃべりをしているというのに、
青年だけ全く会話に参加できていなかった。

お母さんの一人が、その青年の母親らしく、
時々、青年に話しかけていた。
だが青年は話に全く乗り気になる様子が
なかった。
いや、乗り気でないというより

「え?」

「あぁ・・・・」

とか、そんな無愛想な反応ばかりだった。
この青年だけ「聞こえない」「聞き取れない」
のだった。
そんな青年に、他の3人は慣れていて、
知的障害者と、その母親は全く気にして
いなかった。

これは変だぞ。

もしかして、この青年、軽中度の感音性難聴
ではないだろうか?
補聴器は装用していない。
母親は、この息子の難聴に気づいている
のだろうか?

感音性難聴障害や、聴覚情報処理障害と
いった病気の可能性があるだろう。


『語音明瞭度と感音性難聴障害』
〔2015-03-31 18:30〕


『聴覚情報処理障害と聴覚障害』
〔2014-01-27 18:30〕



まさか、気づいていないのではあるまい。
いや、気づいていないことも、十分にありえる。
私も幼少年期は、この青年と全く同じ状況
だったのだ。
だから、直感的にわかる。




〔関連情報〕

『社会福祉難民の難聴者』
〔2014-07-27 18:30〕

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by bunbun6610 | 2015-11-02 19:00 | 聴覚障害