インカムの普及と聴覚障害者の職域の関係

毎年9月は、障害者雇用推進月間ですね。

当ブログでも、障害者枠求人票に関する
アクセスが少し増えてきています。

「障害者雇用好事例」と言えるものは、
なかなかありませんが、「避けたほうがいい企業」
なら容易に、たくさん見つかります。
それも頭の中に入れて就職・転職活動を行う
ためにも是非、参考にして下さい。

障害者雇用に特に力を入れている企業を
探すのは難しいのではないかと思う。
今注目されているのは、やはり「ダイバーシティ」
ではないでしょうか?
仕事を探す障害者にとっても、
これがキーポイントになると思います。


〔参考記事〕

『<女性活躍推進法>成立
 管理職の数値目標設定の公表など』
〔2015-08-28 19:30〕


『障害者雇用 - アクサ生命保険株式会社』
〔2015-04-28 19:00〕



最近は、どこのお店でもインカムを常時使用する
接客員が増えてきている。


インカムワールド
『インカムとは?』



パチンコ店でもインカムを常時使う。
それで、コミュニケーションができない聴覚障害者
には、接客員ができないというわけだ。

電話の発明者・ベル博士の

「電話で一番多く使う用件は何だと思うかね?

『ワトソンくん、ちょっと来てくれ』

――こういうことで使うことが多いものだよ」

という話があったが、コミュニケーションで多いのも、
やはりそれなのではないか。
電話やインカムで便利になった。
そして、音声コミュニケーションが多くなり、
その重要性、使用頻度も増していった。

そういえば、私の住む町のスーパーマーケットでも、
インカムを使用していた。
レジ係の人が商品の値段が分からない時、
遠くの人へ連絡し、確認してもらっていたようだった。
インカムがなかった昔は、他のスタッフを呼んで頼むか、
自分で走って行っていたものだ。

それらのような便利なものの出現により、
健聴者にはますます便利にはなった。
その反面、聴覚障害者への職域差別は広がって
いってしまった。
(聴覚障害者にできる仕事はますます、
狭められていってしまう結果になった)

しかし、だからといって、聴覚障害者は自分の
持つ夢を諦めてはならない。
私は、ベル博士がヘレンに言った、
次の言葉を思い出した。

「『あなたのこれからの仕事をきめるのは、
あなたではないんだよ。
わたしたちは、ただ宇宙を支配している大きな力の
道具にすぎないのだ。
いいかい、ヘレン。
じぶんを一つの型にはめてしまってはいけないんだよ。
本を書くのもいいだろう。
演説してまわるのもいいだろう。
なにかを研究するのもいいと思う。
できるだけ多くのことをしてごらん。
あなたが一つでも多くの仕事をすれば、それだけ、
世の中にいる目の見えない人や、耳のきこえない人を
たすけることになるのだよ。』」



ベル博士と同じようなことを言っている障害者がいる。
小山内美智子氏だ。



「自分たちの願いは自分たちの声で訴えなければ
夢をつかむことはできないのだということがわかった。」

「私たち障害者が街なかでふつうの人に溶けあって
自立生活をすることには、ふたつの意味があると思う。
ひとつは、障害者が社会から隔離されないで、
ふつうの町でふつうに暮らすこと
――人間らしく生活することだ。
そしてふたつめは、ふつうの人たちが私たち障害者を
毎日の生活のなかに受け入れ、
みんなで一緒に力と心を寄せ合って生きることを
学ぶことである。」



「障害を持たない人たちと行動することは、
周りの人々にさまざまな波紋をひろげることになる。
そんななかからほんとうの人と人とのつき合いが
生まれてくる。」



「障害者を無視する人、拒否する人に、
障害者もごくありふれたひとりの人間であることを
認めさせなければならない。
そのためには、むりやりにでも、
私たちの存在を見せなければならない。
小さな外出にも、そんな意味がある。」



「札幌に来ることの意味は、カウンセリングの会場に
来ることではなく、あなたが親と戦い、勝利し、
ひとりで汽車に乗ったり、飛行機に乗ること。
そしてあなたが夢と勇気を持てるようになることです。
途中で言葉がうまく通じなくて、警察に保護されて
家へ帰されるかも。
それでもあなたの行動は間違っていないのです。」


「「親ともめていて手紙が書けない状態でした。
本当にごめんなさい。でも、けっして自立を諦めた
訳じゃありません。
もめた原因は今年の三月の衆議院選挙でした。
私はこれといって投票したい候補者はいませんでしたが、
親に逆らう意味で投票に行きました。
私の地域の投票所は土足では投票出来ません。
従って私が投票するには係員が抱いて行かないと
投票できません。
それが親にとっては恥ずかしいことに思えたのでしょう。
係員も地元の人だし。
投票から帰ってくると凄いけんまくで言われました。

『あんな思いをして一票入れたってしょうがない、
世間に後ろ指をさされるだけだ』

またこんなことも言われました。

『おまえがいくら自立自立と叫んでも普通の人間
としての人生は歩めない。
障害者なりの人生を歩めばきっと幸福になる』

障害者なりの人生とはなんでしょうね。
また同封した手紙は母親にあてた手紙です。
いちご通信に載せてください。
あれだけの手紙を書いても分からない親たちが
憎いです。」
(1990.7.5 T・M)」




日本では我慢して耐えることが美徳のように
言われてきたが、
我慢するだけでは何も変わらない。


外国には

「きしむ車輪が油を得られる」

という諺があるそうだ。

『ドン・マッケイ氏の講演(2009年12月)から』
〔2011-09-26 21:14〕

国連・障害者権利条約も、
まさに当事者の声から生まれたのだ。



〔参考情報〕
のんびりのびみり
『軋む車輪は油をさされる?』
〔2009.07.01〕


新約聖書にも、同じ意味の言葉が出てくる。
イエスが弟子たちに言ったそうだ。

もはや

「日本と西洋との違い」

だけで、済ませることだろうか?
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by bunbun6610 | 2015-09-03 18:30 | 就職活動・離職

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610