聴覚障害者を理解しない健聴者


今日の朝礼では、Oさんがまた、
ホワイトボートに内容を書かなかった。
社員で部下のYさんはいましたが、
M係長はいませんでした。
おそらく、M係長は休みなのだろう。

それはいいが、なぜ、M係長がいないときは、
ホワイトボートに書かないのか?
また忘れたからなのか?
それとも、上(の人)が見ていなければ、
聴覚障害者への配慮なんて、
しなくていいと考えているのか?

どっちなのかはわからないが。

でも、こういう聴覚障害者対応というのは、
この会社に限ったことではなく、
どこでも日常茶飯事だと思う。

私は過去にM社に在籍していて、
そこで起こした六本木ヒルズ回転ドア事故から、
応用範囲の広い重要なことを学んだと、
繰り返し当ブログで述べてきました。

聴覚障害者に対する職域差別を含む、
様々な差別があることを理解したのも、
M社で働いていたときのことでした。

事故の場合、被害者遺族と検察側は、
当時の六本木ヒルズ安全管理部長の
森稔代表取締役(現名誉会長)に
責任を取らせようとしましたが、
調べていくうちに

「事故の前例のほとんどを知らされて
いなかった」

ことと

「知らされた事故についても、
社長は『すぐにやりなさい』と指示していた」

という事実があったため、
責任はその下の者に問うことになりました。
それは、安全対策のラインにいた実質的な
対策部長ということになります。
その人が現六本木エネルギーサービス
代表取締役の多田雄三です。

多田は、事故後

「あんなことになるとは思ってもみなかった」

と言っています。

「想定外だった」

と言いたかったのでしょうが、それは違うと思います。

「考えようとしなかった」

のです。

子どもの事故が頻繁に起きていることを
ドアメーカーも報告して、
多田も安全対策の具体案を出すように
指示していました。
しかし、メーカーが提案した改善案には

「デザインが悪い」

などと言って先延ばしし、そのままで使い続けて
いたのです。
これが本当に世界最先端と言われるビルの
安全対策部長がやっていたことなのです。

子どもや障害者、老人を含む社会的弱者への
安全対策を後回しにして、
金持ちからの見た目を重視した、
とんでもない人間が安全対策部長に就いて
いたのです。

とはいえ

「上(の人)が見ていなければ、
ごまかしてもいいんだ」

という考え方は、この人だけではありませんでした。
M社にはそういう仕事をする社員も結構いたので、

「これが本当に世界最高のビル
(当時の上海環球金融中心投資センタービル)
を建てた会社なのか?」

と疑問を持つほどでした。

中間管理職の人によくいるのですが、
部下がやった仕事に承認印を押すだけ、
の人がいます。
上司として、そのハンコを押すからには、
その仕事の結果、何かあった場合には当然、
責任があるはずです。

ところが数年後、人事異動ですっかり皆、
他部署に移動していて、
当時のことがわかる人がいなくなってしまいます。
当時に作成したデータでは存在するはずの
重要文書がない、なんてことがあると、
部下には「見つかるまで探せ」と言う。

「そのデータを作成した部下は、
他部署に異動してしまっているので、
本人に会って聞いてみたい」

と言っても、なぜか許可がもらえず

「あなたが現物を見つかるまで探してください」

と言われる。
あるいは

「この重要文書はどこにしまったらよいのか、
わからなくなってしまったので、
適当なところにしまっておいて下さい」

と言われたり…。
こんな重要文書管理をやっていたのですから、
皆呆れていました。

日本人のよく使う言葉に「適当に」というのが
ありますけど、これってよく、いつのまにか

「適当(テキトー)」 ⇒「いい加減」 ⇒「曖昧」

という意味になってしまっていませんか?

もしかしたら、日本の会社のモットーなのかも
しれない。

障害者には、そんないい加減で済むと思って
いるのだろうか。


22日には先輩とも相談して、

「ガマンするしかない」

「他のことを考えたら? 楽しいこととか」

と言われた。
それでガマンしてみた。

しかし、3連休明けの今日も、
ガマンしてみても胸がムカムカするだけ
なので、仕事をする気になれなかった。

目標を持って、何かを成し遂げるための
ガマンとは違う、ということに気づく。

ガマンして、一体何になるというんだ?

このままガマンすることに、意味はあるのか?

そう自問自答しても、答えなんかわからない。
先輩がガマンしてきた意味も、私にはわからない。
むしろガマンの疑問点に気づき、
さらに時間が経つと、
ガマンすることにも納得がいかなくなった。

そしてついにガマンできなくなり、突然、
Nさんのところまで行って、

「あなたは聴覚障害者差別をしているから、
訴える。
これ(紙)に名前(フルネーム)を書け!」

と言った。
職場は騒然となったが、Nさんはそこに
座ったまま、ヘラヘラと笑っていて、
私の要求を拒否していた。
そして、Oさんに

「■さんを、何とかして下さい」

というふうに頼んでいるようだった。
この状況を見たOさんはすぐ、
どこかに電話しはじめた。

誰も相手にしない様子だったので、私は

「それなら人事に聞く」

と言って、出ていったが、途中、
S課長を思い出したので、
S課長のところへ行った。
そうしたらS課長は電話で誰かと話し中だった。
S課長は私の姿を見ると、すぐその電話を切って、
私に、

「別のところで話そう」

と言った。
私はそれに応じず

「ここで構いません。
みんなに聞かれるとまずいのですか?」

この前の話し合いで、皆と同じ仕事をやると
約束したはずなのに、違っていた(22日のこと)。

どうしてですか?
誰が悪いのですか?
誰が差別の犯人なのですか?

と強気になって言った。
そうすると、ますます外に引っ張り出されて、
やっぱり外で2人で話し合うことになった。
S課長は人事部のM課長と一緒に話した
がっていたが、私は

「それはもう、意味がない」

と言って拒否した。
そして、現場のことをほとんど知らない
S課長に、この事件について最初から説明
しなければならなくなった。
私はこんな繰り返しが嫌になったので、

「本人(Nさん)と私が話し合うべきだ。
S課長や人事が話を聞いても

『今後はこうしよう』

と決めたって、現場の人間が言うことを
聞かなかったら、
何の解決にもならない」

と言った。
S課長は

「しかし、これは会社が責任を持たなくては
ならない問題だから、
人事とも相談して決めなくては…」

と言ったので、私は

「またそんなことをしなくちゃいけないのかよ!」

という思いで、いよいよ猛爆発に近づいてきた。
S課長もNさんに聞いて、事実確認をしたい、
と言う。

私はそのとき、

「Nに聞いても、本当のことは言わないかも
しれません。
だから22日のことはみずほチームの人も
いたのだから、みずほチームの人にも
聞いてほしい」

と言った。
そして場所を移し、S課長とOさん、私、
それにNさんと、みずほチームからYさん
とで、話すことになった。

私はここでも、2人(Nさん、Yさん)は、
課長が口裏合わせを
やっている可能性を心配した。
S課長も前から、いい加減で、会社を守る
ためにウソもついてきた人だからだ。
だから最初から、信用していなかった。

こういう状況になるとどうなるか、
聴覚障害者の読者なら、
すぐに想像がつくでしょう。
健聴者4人対聴覚障害者1人での話し合いで、
聴覚障害者の権利を守る通訳(者)も
いなかったら、話し合いになりっこないのです。

案の定、健聴者だけ自由に、
言いたい放題になっていました。
NさんがS課長へ一番喋っていた。
その内容が、私だけわからない。
私だけ聞こえなくて、取り残されてしまっていた。
だから

「こんなときは通訳がいないと、私は困る。
通訳もいなかったら書いてほしい」

とNさんにも頼みました。
しかし、そう頼むと、皆はなぜか黙ってしまったり、
私の言うことを無視して、また他の人だけで
話をし始めました。

健聴者は、私と話があるからでなく、
S課長に自分の言い分をどんどん言うだけ
だから(多分)、その内容まで私に筆談で
伝える必要はないと思っています。
つまりNさんは、S課長がわかってくれれば、
それで済む問題だと思っているのです。

これはアンフェアであり、相互理解にも
ならない行為であり、卑怯だ。
絶対に許せない。
しかし、これが間違いだということに、
健聴者は気づかない。

そしてこんな状況が数分も続いた後、
私は1メートルの高さから両手をバーンと
叩きつけました。

そのときのS課長の対応がまた、情けない。

「健聴者はやっぱり、健聴者同士だと
声で話すから、■さんにはわからないんだね」

と筆談して、NさんとYさんを先に退席させて
しまった。

「またこのS課長が、理解の邪魔になったのか・・・」

そう思った。

自分のやり方が正しいとまでは言わないが、
Nさんのような人権意識ゼロの人間には、
時にはケンカも必要だ。
それがS課長にはわからない。

それで結局、当事者間での話し合いは
できなくなり、またS課長とOさんと私との
話し合いで続けたので、私はイヤになり、

「これでは話し合ってもムダなのでは
ないでしょうか?
今日のところは、時間も遅くなったので、
私は帰らせていただきます。
課長から以前にいただいた『戦略と実行』の
書籍資料には、大変いいことが書いてあります。
これは、皆にも読んでもらうと良いのでは?

それと、私が書いているブログもありますので、
後でその一部をプリントアウトして
渡しますので、読んでみて下さい」

と伝えました。
ブログの記事を2つ開示しました。


当日中
『聴覚障害者に届かない情報とは』
〔2015-08-24 18:30〕


翌日
『課長の聴覚障害者に対する職域差別』
〔2015-05-29 19:00〕

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by bunbun6610 | 2015-08-28 18:30 | Z1.クレジットカード会社


ある聴覚障害者から見た世界


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