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蒼穹 -そうきゅう-

聴覚障害者特有の「関係障害」


ある日、ラーメン店に入った。
自動券売機で券を購入して、店員に渡した。
その店員はマスクをしていた。

何か言っていることは、表情、
ノン・マニュアル・シグナルズ(※)でもわかる。


(※)
『誰でもできる 難聴者、中途失聴者との
コミュニケーション方法』
〔2014-03-27 19:00〕



しかし、コトバを理解するには、
やはり口も見えないと難しい。
あわててしまった私は、二度も聞き返してしまった。

すると、マスクをしていない隣の店員が

「麺の固さは?」

と聞いているようだった。

私はとにかく

「固めで」

と言ってみた。

おお、そうだったか。
店員さんも、安心したようだった。
確かに、ラーメン店に入れば、よく聞かれるコトバだ。

さらにまた、その店員が

「トッピングは?」

と聞いてきた。
それも

「では、ニンニクを増量で」

と頼んだ。
不思議と、コミュニケーションが成り立っている。
推測力は、当たり出すと芋づる式に、
次々と的中する。

隣にいた、マスクをした店員は、
まるで

「ワケがわからぬ」

といったような表情で、ずっと見ていた。
マスクをした店員は、二度と私に
話しかけてくることはなかった。
悪気はないのだが・・・。

聴覚障害があると、よく、こういう
関係障害に陥ってしまう。
仕方がない、我慢だ。
これが自分の“運命”なのだから。
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by bunbun6610 | 2015-07-20 18:30 | 聴覚障害