新宿駅の鳩


新宿駅。

ある日、あるおじさんが、ポップコーンみたいな
食べ物を広場にばら撒いていた。

当然、人に慣れた鳩が多いこの場所だから、
多くの鳩が群がっていた。

そのおじさんは、ホームレスなのかもしれない。
近くには、たくさんのホームレスがいるから。

別のある日の朝、鳩たちは同じ広場でエサを
捜し歩いていた。
白いものがたくさん散らばっていて、
鳩たちはそれを何度も何度も嘴で突いていた。

どうも、エサと勘違いしているみたいだった。
一羽の鳩がそうしていると、なぜか他の鳩も
同じようにしている。
同じタバコの吸殻だということも学習できないのか、
ポップコーンのようなエサに似ているからといって、
つい嘴で突いてしまう習慣がついてしまっている
ようだった。
鳩の中には、片足だけの個体もあった。
足に障害を持つ鳩、目に障害を持つ鳩がいた。

これはもしかして、このタバコの吸殻が原因なの
だろうか?
しかし、鳩にはそんな危険性も、わかるはずがない。

ただ、おじさんが時々くれるエサが食べたいだけ
なのだ。
タバコの吸殻を、それと勘違いしてしまっているのかも
しれないのだ。

ホームレスのおじさんには、腹を空かしている鳩たち
の気持ちもわかるのかもしれない。
だが、その哀れみだけの行為が、鳩に危害を与えて
しまっている可能性もある。

人間だって、そうだろう。
[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-02 18:30 | 雑談
<< 実在した盲ろう者の映画『奇跡の... JAPAN補聴器フォーラム2015 >>