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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

厚生労働省『第2回 聴覚障害の認定方法に関する検討会議事録』(5/5)

○江藤座長 
そのほかに御意見、御発言がございましたら、
よろしくお願いいたします。

○奥野構成員
 皆さんの御負担を増やすことなく、この精度を上げると
いう話です。
実際に指定医に関して、何か新たなことをすることは
できるのでしょうか。
今、指定医とされている方々、指定医を受けておられる
方々について、何かすることはできるわけでしょうか。
それとも新規の方に限って、何かすることはできるという
スタンスでしょうか。

○田中課長補佐
 具体的な方法については今後の検討になりますが、
もちろん現在の方で例えば耳鼻咽喉科で聴覚の専門
ではない方とか、耳鼻咽喉科以外の方はどうするか
とか、そういった議論はあるかと思います。

○江藤座長
 そのほかにいかがでしょうか。

○中村構成員
 私は専門家ではないので、ずっと話を聞いていたの
ですが、少し階層の違う話が飛び交っているような気
がします。
何に向かって、現時点では何を解こうとしているかの
的が絞れていないというか。
課題がいろいろあるということはよく分かりましたし、
それには患者さん側の要素と、ドクター側の要素、
機器の問題がある、あるいは受診行動で、ずっと
かかっている方が来られたのか、いきなり検査が必要
で来られたのかとか、いろいろ状況があるので、
その中で今回のようなことが起こらないためのリスクが
あるものに限れば、今、 2 万何千件というのが年間に
あるにしても、もし専門の先生方でそれが絞りきれる
のであれば、もっと数は少ないのではないかと思うの
です。

 今、お聞きしていると、そのような気がします。
そのファクタをずっと分けていけば、どういう場合に
詳しくやらなければいけないのか、そういうことを
しっかりとやれば、障害をお持ちの方にそんなに
御負担を増やさないようにしていくためには、
もう少し層別化というか、課題が難聴の方というだけ
にしてしまうがすごく大きくて、どうするのかということ
も起きているような気がするのです。

 ですから、非常に多岐にわたる聴覚障害の認定に
係る課題を出していただいたと思うので、ある意味
ではよく分かったのですが、この委員会としてどうする
のか、何を目的に、いつまでにやるのかとか、
そういうことが見えない気がいたします。

 ですから、もう少しその辺の整理をしていただいて、
検討をしていってはどうかと、耳鼻咽喉科医でない、
実態が少し分からない人間から見ると、そのように
聞こえるのですが、いかがでしょうか。

○小川構成員
 もっともなことだと思います。
それで、今日の議論の中で現実的なところとしては、
指定医のレベルをいかにして上げるかというところが、
1 つの方向性ではないかと思います。
指定医のレベルが上がれば、その段階で詐聴が
疑われる、あるいは機能性難聴が疑われるという
ケースに、次のステップの検査が必要だという判断は
できるわけですから、そこを何かの文言で盛り込むと
いうことは、現実的には、こういうケースはこの検査が
必要だというようなことを認定の基準に盛り込むという
のは、なかなか難しいという気がするのです。

○中村構成員
 そのようなことは言っておりません。

○小川構成員
 ですので、レベルが上がれば次の診断のステップと
いうのは正確に進むだろうということだと思います。
ですので、今日のディスカッションの中での 1 つの
方向性としては、指定医をどうするのかということで
議論を進めていくというのが、 1 つの方向かと私は
思っております。

○江藤座長
 そろそろ予定された時間が近付いてきましたが、
ほかに御発言はございませんでしょうか。

○原構成員
 小川先生の補足です。
機器のことも話がありましたが、例えば機器がなくても
聴覚の専門家であれば、詐聴を見破る方法はあるの
です。
ですから、どれだけそういうことができる 15 条指定医
を増やせるか、あるいはそれを一般化するかという
ところが、議論の行き着く先かと思います。

○中村構成員
 そこは先ほどから話が出ている、厚生労働省がいって
いることとはずれているところがあると思うのです。
詐聴の方がおられるのだという前提で、もちろん性善説
なのですが、そういう方がおられるという認識でいるのか、
そのことと極めて希なことが起こったというのは合わない、
ロジカルでない気がするのです。
論理的に、そういう方がおられるので見破らなくては
いけないというニーズが本当にあるという認識でおられる
のか、性善説でそういうことはないのだと思っておられる
のかが、もう少しディスカッションすれば決まるのだと
思うのですが、表現だけをお聞きすると矛盾している気
がします。
実態の分からない者にはそう聞こえます。

○小川構成員
 身体障害認定ということで、性善説というところは分かる
のですが、一般的な臨床の中でその難聴が機能性なのか、
詐聴なのかは、身体障害だけではなくて、例えば交通外傷
の後遺症の診断だとか、そういうところで必ずそういうもの
はあるということは我々は認識して、診断を進めているわけ
です。

 あとは、そういうことを認識して、どういうケースで疑って
次の検査に進むか、そういう能力さえあれば、性善説で
あったとしても、それで問題が生じるということはないのでは
ないかと思います。

 ですから、我々は日常臨床の中で難聴の方がいらっしゃ
った場合に、そういう可能性、詐聴だけではなく心因性の
難聴、金銭的な問題などではなく、背後にある精神的な
ストレスだとか、お子さんの場合には学校のいじめの問題
などが背後にあるということを、常に考えて診断を進めて
いるわけです。

 そこのところはもちろん詐聴もあるし、機能性難聴、
心因性の難聴もあるということが前提で、実際の診療は
行われている。
そのようにお考えいただければと思います。

○中村構成員
 そうなりますと、先生がおっしゃるように診断のレベルを
上げるということが、今の先生のお言葉ですと必須のよう
に聞こえるわけです。
そこがない限り、そういうものは見破られないのだという
のであれば、今の言葉を聞くと、そのレベルを上げるという
方策以外は「上げなくていい」という回答は見当たらない
ような気がいたしますが、ディスカッションをもう少し深め
ないといけないとは思いますが。

○原構成員
 もう少し深めたほうがいいと思います。
それだと短兵急だと思います。

○中村構成員
 合理的な、こうだからと言われると、それには合理的な
答えが必ずあるわけです。
ですから、そのことが正しいかどうかということをやるため
には、もう少し議論があって、それがないと、ある言葉が
出てそれに対する答えとなるとそうなってしまうので、
それだけでは危険ですが、いずれにしろ素人の私なりに、
あるいは一般の方が合理的に理解ができるような説明で
ないと、今回のようなことを防げるようになったのだとは
ならないので、合理性は非常に重要だと思います。

○江藤座長
 この検討会は今後も続くわけですが、今日の団体の方々
の御発言、本日のディスカッションを踏まえて、また検討を
重ねていきたいと考えております。

時間がきましたので、本日はここまでといたします。
次回の日程について、事務局からお願いいたします。

○田中課長補佐
 本日は大変御多忙の中を活発に御議論いただき、
誠にありがとうございました。
次回の日程については、別途事務局から御連絡いたします
ので、どうぞよろしくお願いいたします。

○江藤座長
 本日の聴覚障害の認定方法に関する検討会 ( 第 2 回 )
を終了いたします。

皆様、お忙しいところをありがとうございました。

(了)
<照会先>
障害保健福祉部企画課人材養成・障害認定係
(代表電話) 03(5253)1111(内線3029)



(終わり)


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副題;
『聴覚障害者の数をごまかしてきた日本』



読者の方は、どう思うだろうか?
この国側の話を聞いてみて。

全く、イヤになってくるものだ。

こんなに聴覚障害者の気持ちや、
この障害について理解していない健聴者が、
この障害の認定基準を決めているという事実を、
聴覚障害者は受け入れられるだろうか?
なぜ当事者の意見が入(はい)れないのか?

聴覚障害者団体の3者とも、ほぼ同じ意見、
気持ちで臨んでいたと思う。

「これ以上厳しくなったら、たまらない」

のに、厚生労働省の本音は、
さらに厳しくしたかったのではないか。
そういう意味での、この検討会開催だったのだろう。

その不安を皆持って、当事者側はこの検討会に
参加していた、と思う。
デシベルダウンについては当然「聞く耳持たず」
としか思えない。

なぜ、国際レベル(WHO基準)を無視しているのに、
国連・障害者権利条約は批准したのだろうか。
日本政府の「形式的批准」以外に、
考えられないのではないか。


バカの「バカ」が治るのは、一体いつのことだろうか?
このままでは手帳のない難聴者は、それまで待って
いなければならないだろう。



『バカがいつまでも聴覚障害者差別をしている時代に』
〔2013-04-03 18:00〕





〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕



『<聴覚障害者>佐村河内氏問題で「誤解される」と会見』
〔2014-03-27 21:09〕




松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『障害者政策委員会ワーキングセッション、情報アクセシビリティ』
〔2015-06-04〕

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by bunbun6610 | 2015-06-06 19:45 | 聴覚障害