厚生労働省『第2回 聴覚障害の認定方法に関する検討会議事録』(5/5)

○江藤座長 
そのほかに御意見、御発言がございましたら、
よろしくお願いいたします。

○奥野構成員
 皆さんの御負担を増やすことなく、この精度を上げると
いう話です。
実際に指定医に関して、何か新たなことをすることは
できるのでしょうか。
今、指定医とされている方々、指定医を受けておられる
方々について、何かすることはできるわけでしょうか。
それとも新規の方に限って、何かすることはできるという
スタンスでしょうか。

○田中課長補佐
 具体的な方法については今後の検討になりますが、
もちろん現在の方で例えば耳鼻咽喉科で聴覚の専門
ではない方とか、耳鼻咽喉科以外の方はどうするか
とか、そういった議論はあるかと思います。

○江藤座長
 そのほかにいかがでしょうか。

○中村構成員
 私は専門家ではないので、ずっと話を聞いていたの
ですが、少し階層の違う話が飛び交っているような気
がします。
何に向かって、現時点では何を解こうとしているかの
的が絞れていないというか。
課題がいろいろあるということはよく分かりましたし、
それには患者さん側の要素と、ドクター側の要素、
機器の問題がある、あるいは受診行動で、ずっと
かかっている方が来られたのか、いきなり検査が必要
で来られたのかとか、いろいろ状況があるので、
その中で今回のようなことが起こらないためのリスクが
あるものに限れば、今、 2 万何千件というのが年間に
あるにしても、もし専門の先生方でそれが絞りきれる
のであれば、もっと数は少ないのではないかと思うの
です。

 今、お聞きしていると、そのような気がします。
そのファクタをずっと分けていけば、どういう場合に
詳しくやらなければいけないのか、そういうことを
しっかりとやれば、障害をお持ちの方にそんなに
御負担を増やさないようにしていくためには、
もう少し層別化というか、課題が難聴の方というだけ
にしてしまうがすごく大きくて、どうするのかということ
も起きているような気がするのです。

 ですから、非常に多岐にわたる聴覚障害の認定に
係る課題を出していただいたと思うので、ある意味
ではよく分かったのですが、この委員会としてどうする
のか、何を目的に、いつまでにやるのかとか、
そういうことが見えない気がいたします。

 ですから、もう少しその辺の整理をしていただいて、
検討をしていってはどうかと、耳鼻咽喉科医でない、
実態が少し分からない人間から見ると、そのように
聞こえるのですが、いかがでしょうか。

○小川構成員
 もっともなことだと思います。
それで、今日の議論の中で現実的なところとしては、
指定医のレベルをいかにして上げるかというところが、
1 つの方向性ではないかと思います。
指定医のレベルが上がれば、その段階で詐聴が
疑われる、あるいは機能性難聴が疑われるという
ケースに、次のステップの検査が必要だという判断は
できるわけですから、そこを何かの文言で盛り込むと
いうことは、現実的には、こういうケースはこの検査が
必要だというようなことを認定の基準に盛り込むという
のは、なかなか難しいという気がするのです。

○中村構成員
 そのようなことは言っておりません。

○小川構成員
 ですので、レベルが上がれば次の診断のステップと
いうのは正確に進むだろうということだと思います。
ですので、今日のディスカッションの中での 1 つの
方向性としては、指定医をどうするのかということで
議論を進めていくというのが、 1 つの方向かと私は
思っております。

○江藤座長
 そろそろ予定された時間が近付いてきましたが、
ほかに御発言はございませんでしょうか。

○原構成員
 小川先生の補足です。
機器のことも話がありましたが、例えば機器がなくても
聴覚の専門家であれば、詐聴を見破る方法はあるの
です。
ですから、どれだけそういうことができる 15 条指定医
を増やせるか、あるいはそれを一般化するかという
ところが、議論の行き着く先かと思います。

○中村構成員
 そこは先ほどから話が出ている、厚生労働省がいって
いることとはずれているところがあると思うのです。
詐聴の方がおられるのだという前提で、もちろん性善説
なのですが、そういう方がおられるという認識でいるのか、
そのことと極めて希なことが起こったというのは合わない、
ロジカルでない気がするのです。
論理的に、そういう方がおられるので見破らなくては
いけないというニーズが本当にあるという認識でおられる
のか、性善説でそういうことはないのだと思っておられる
のかが、もう少しディスカッションすれば決まるのだと
思うのですが、表現だけをお聞きすると矛盾している気
がします。
実態の分からない者にはそう聞こえます。

○小川構成員
 身体障害認定ということで、性善説というところは分かる
のですが、一般的な臨床の中でその難聴が機能性なのか、
詐聴なのかは、身体障害だけではなくて、例えば交通外傷
の後遺症の診断だとか、そういうところで必ずそういうもの
はあるということは我々は認識して、診断を進めているわけ
です。

 あとは、そういうことを認識して、どういうケースで疑って
次の検査に進むか、そういう能力さえあれば、性善説で
あったとしても、それで問題が生じるということはないのでは
ないかと思います。

 ですから、我々は日常臨床の中で難聴の方がいらっしゃ
った場合に、そういう可能性、詐聴だけではなく心因性の
難聴、金銭的な問題などではなく、背後にある精神的な
ストレスだとか、お子さんの場合には学校のいじめの問題
などが背後にあるということを、常に考えて診断を進めて
いるわけです。

 そこのところはもちろん詐聴もあるし、機能性難聴、
心因性の難聴もあるということが前提で、実際の診療は
行われている。
そのようにお考えいただければと思います。

○中村構成員
 そうなりますと、先生がおっしゃるように診断のレベルを
上げるということが、今の先生のお言葉ですと必須のよう
に聞こえるわけです。
そこがない限り、そういうものは見破られないのだという
のであれば、今の言葉を聞くと、そのレベルを上げるという
方策以外は「上げなくていい」という回答は見当たらない
ような気がいたしますが、ディスカッションをもう少し深め
ないといけないとは思いますが。

○原構成員
 もう少し深めたほうがいいと思います。
それだと短兵急だと思います。

○中村構成員
 合理的な、こうだからと言われると、それには合理的な
答えが必ずあるわけです。
ですから、そのことが正しいかどうかということをやるため
には、もう少し議論があって、それがないと、ある言葉が
出てそれに対する答えとなるとそうなってしまうので、
それだけでは危険ですが、いずれにしろ素人の私なりに、
あるいは一般の方が合理的に理解ができるような説明で
ないと、今回のようなことを防げるようになったのだとは
ならないので、合理性は非常に重要だと思います。

○江藤座長
 この検討会は今後も続くわけですが、今日の団体の方々
の御発言、本日のディスカッションを踏まえて、また検討を
重ねていきたいと考えております。

時間がきましたので、本日はここまでといたします。
次回の日程について、事務局からお願いいたします。

○田中課長補佐
 本日は大変御多忙の中を活発に御議論いただき、
誠にありがとうございました。
次回の日程については、別途事務局から御連絡いたします
ので、どうぞよろしくお願いいたします。

○江藤座長
 本日の聴覚障害の認定方法に関する検討会 ( 第 2 回 )
を終了いたします。

皆様、お忙しいところをありがとうございました。

(了)
<照会先>
障害保健福祉部企画課人材養成・障害認定係
(代表電話) 03(5253)1111(内線3029)



(終わり)


==========================




副題;
『聴覚障害者の数をごまかしてきた日本』



読者の方は、どう思うだろうか?
この国側の話を聞いてみて。

全く、イヤになってくるものだ。

こんなに聴覚障害者の気持ちや、
この障害について理解していない健聴者が、
この障害の認定基準を決めているという事実を、
聴覚障害者は受け入れられるだろうか?
なぜ当事者の意見が入(はい)れないのか?

聴覚障害者団体の3者とも、ほぼ同じ意見、
気持ちで臨んでいたと思う。

「これ以上厳しくなったら、たまらない」

のに、厚生労働省の本音は、
さらに厳しくしたかったのではないか。
そういう意味での、この検討会開催だったのだろう。

その不安を皆持って、当事者側はこの検討会に
参加していた、と思う。
デシベルダウンについては当然「聞く耳持たず」
としか思えない。

なぜ、国際レベル(WHO基準)を無視しているのに、
国連・障害者権利条約は批准したのだろうか。
日本政府の「形式的批准」以外に、
考えられないのではないか。


バカの「バカ」が治るのは、一体いつのことだろうか?
このままでは手帳のない難聴者は、それまで待って
いなければならないだろう。



『バカがいつまでも聴覚障害者差別をしている時代に』
〔2013-04-03 18:00〕





〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕



『<聴覚障害者>佐村河内氏問題で「誤解される」と会見』
〔2014-03-27 21:09〕




松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『障害者政策委員会ワーキングセッション、情報アクセシビリティ』
〔2015-06-04〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-06 19:45 | 聴覚障害


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ

全体
はじめての方へ
街風景
自然風景
祭典
動物
食べ物
食べ物(ラーメン)
食べ物(カレー)
sweet
製菓の話
お酒
観光(北海道)
観光(関東)
観光(四国)
観光(中国)
観光(九州)


薔薇
紫陽花
聴覚障害
聴覚障害者心理
ろう者世界
難聴・中途失聴
難聴の記憶
手話
コミュニケーション能力
手話言語法
補聴器、福祉機器等
情報保障・通訳
情報保障・通訳(就労)
情報保障(テレビ字幕)
国連・障害者権利条約
社会
人権、差別
障害者問題・差別
原発問題
六本木ヒルズ回転ドア事故
バリア&バリアフリー
医療バリア&バリアフリー
障害者の経済学
運転免許制度への疑問
哀れみはいらない
だいじょうぶ3組
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
就職活動・離職
就労前の聴覚障害者問題A
就労後の聴覚障害者問題B
C.クレジットカード会社
D.伊レストラン
E.大手カー・ディーラー
F.最大手パチンコ店
G.順天堂
就労後の聴覚障害者問題H
M.大手ディベロッパー
R.五つ星ホテル
Z1.クレジットカード会社
職場の回想録
ブラック企業と障害者雇用
聴覚障害者版サムハル
Eテレ『バリバラ』
生活保護を考える
年金・無年金障害者の問題
人気記事(再掲)
雑談
未分類

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 10月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月

フォロー中のブログ

おばば奇譚
ボーダーコリー モリーが行く!
但馬・写真日和
九州ロマンチック街道
東京雑派  TOKYO ...
大目に見てよ
Photo Galler...
おっちゃんの気まぐれ絵日記
松浦貴広のねんきんブログ
qoo's life
poiyoの野鳥を探しに

検索

タグ

(410)
(195)
(97)
(56)
(53)
(52)
(40)
(31)
(13)
(7)
(6)
(5)
(4)
(2)
(1)

ブログパーツ