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蒼穹 -そうきゅう-

課長の聴覚障害者に対する職域差別



当ブログの読者には、「職域差別」と言っても、
あまりピンとこないと思うので、この際、
具体的な仕事内容についても書くことにします。


20■■年■月■日

カード会社の

『預金口座振替依頼書・収納代行依頼書
・自動払込利用申込書』

を送り先(銀行等)へ仕分けする作業では、
私も皆と一緒にやることになっています。

仕分けした後に、最終確認し、それから封筒に
封入し、発送する仕事があります。
この部分が、聴覚障害者にはやらせられない
仕事となっています。

具体的にこの作業はどういうものかというと、
仕分はほぼ毎日行っており、仕分けられたものを
同じ送り先へまとめた後、数を確認します。
そして、コンピュータのデータとも一致しているか
確認した後、OKなら封筒の中に入れる、
という作業までです。

これはまだ最終チェックではなくて、封筒の口を
閉める前に、正社員がもう一度確認することに
なっています。

申込書の件数は様々ですが、ほとんどが500件
以内なので、数は少なく、難しいことは全然ありません。
小学生でもできます。

これが、入社したばかりの健聴者(他の障害者も
含む)はやることができて、聴覚障害者の場合は
ダメだと、S課長は言うのです。
ですから、この理由をOさんやS課長に
何度も聞いたのですが、曖昧な回答で、
納得できるものでありませんでした。

労働組合の人にも相談しましたが、
その人まで「何でだ?」と首を傾げていました。

組合は「後でS課長に理由を聞いてみる」とか
言っていましたが、なかなか回答が来ないままです。

私は今まで、この理由を何度もS課長とOさんに
聞いて、その度に回答をもらったのですが、
言うことがコロコロと変わるので

「S課長はウソをついている」

と思いました。(※)


(※)当ブログ
『障害者が、就労後に直面する職域差別』 
〔2014-08-01 18:30〕

参照。

(※)当ブログ
『会社の弁解と、本音とは?』
〔2014-12-11 18:30〕

参照。


これは、聴覚障害者に対する偏見などが背景に
あると見られる、明らかな職域差別だと判断
できるし、
間違いないと私は思っています。

会社がこれを「差別ではない」と主張するなら、
聴覚障害者に対し、説明責任があるはずです。

しかし、これが一方的な、単なる説明ではいけません。
会社が業務上行う指示、命令と、聴覚障害者への
職域がそうなるという説明とは異なるはずです。

もし聴覚障害者が会社の説明を聞いても、
それに納得できないようなことであれば、
その説明は合理性があるのかどうか、
疑問が残るかもしれません。

逆に言えば、そうした疑問が全く出なければ、
聴覚障害者もその理由に納得できるから、
職域差別は自分の思い違いだったのだと
気づきます。

しかし、納得できる理由が説明されなければ、
どうしても腑に落ちないことになります。

そして、聴覚障害者の心の中に、
差別を受けたことによる苦しみが、
いつまでも残ることになります。

だから、会社は聴覚障害者にだけ、
他の人と異なる仕事を与えるときは、
合理的説明(合理性のある理由の説明)が必要
である、と私は考えています。

単に説明するだけではなく、
理由には合理性がなくてはならないのです。

この点で、S課長は責任をないがしろにしている、
と言えるのです。

理由がああだ、こうだと変わったり、
聴覚障害者にウソをついてごまかしてきた事実が
あるからです。

この罪を決して、私は見過ごさない。

差別とは、差別した側が差別と感じていなくとも、
差別された側が差別と感じることを言うのであって、
行為や発言が差別だと指摘を受ければ、
それは差別以外の何ものでもなく、
差別をした者は指摘を真摯に受け止め、
何が差別だったのかを自ら自己批判しつつ
検証しなければならないのです。

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by bunbun6610 | 2015-05-29 19:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1