感音性難聴障害と共通点がある障害

『「聞こえる」と「聞き取れる」の違い』


『「聞こえない」と「聞き取れない」の違い、
及び類似性について。』



『身体障害者認定医も検査確認のしようがない
聴覚障害とは何か?』
(「標準純音聴力検査」や「語音明瞭度検査」だけでは
わからない聴覚障害)




職場では毎日、出勤した社員が事務所に集まり、
朝礼をやっている。

私はその中には入らなくていいことになっているが、
接客をする人は必ず、職位に関わりなく入っている。

担当上司が報告・連絡をした後、必ず始まるのは
経営理念、社訓など、幾つかを唱和する慣(なら)わ
しである。
昭和時代の日本の会社はどこでも、よくこれをやって
いた。
今では止めてしまった会社もあり、本当に活気のある
会社しか、こういうことまではやらなくなったようだ。

社員は上司の前ということもあって、真剣に、そして
元気で大きな声で、接客時に率先して言うべきことを
発声している。

それを近くで聞いている私にも、ハッキリと聞こえる
けれども、皆が何と声を出しているのかは、わからない


健聴者がこの話を聞いたら、おそらく

「意味がよくわからない」

と言うのではないだろうか。

しかし、感音性難聴障害のある人には、ほとんどの
人が身に覚えがあると思う。
それが日常的によく体験していることだからだ。

おそらく、健聴者にはほとんど経験したことがない
聴覚障害なのであろうから、理解できないのは当然
だろう。

では私は、なぜそれがわかるのか。
その答えは


『週刊文春の佐村河内氏批判について』
〔2014-03-14 21:31〕


に書いてある。
難聴者だけが、3つの聴覚世界を知っているからである。
もう改めて、それを詳しく書くつもりもないから、
もしわからない健聴者がいたら、読んでほしい。


この障害と似ている障害が、他にもある。
「聴覚情報処理障害」と呼ばれるものだ。


『聴覚情報処理障害と聴覚障害』
〔2014-01-27 18:30〕




もしかしたら、私も感音性難聴と聴覚情報処理障害
の複合障害なのかもしれない。
しかし、医学はまだ、そこまで解明できていないのだろう。
でも、そう考えれば、自分は十分納得がいく。


このことを考えていたら、先日に放送された『バリバラ』の
ことも思い出した。
この聴覚障害と似たような障害を持つ人たちがいたのだ。


『Eテレ『バリバラ』 テーマ; 『発達障害』』
〔2015-05-12 19:30〕
【「味のハーモニーが苦手」な人がいる】


を参照。


複合的な味覚情報が苦手な障害者の例は、
感音性難聴聴覚障害者や聴覚情報処理障害者とも、
かなり似ていないだろうか。

感音性難聴障害者や聴覚情報処理障害者も、
これと同じように、複数の音を分析して、
聞き分けることが難しいのだ。

これについての話は

『『「耳の不調」が脳までダメにする』(中川雅文/著)』
〔2014-07-29 18:30〕
「聴覚のフォーカス能力 - 健聴者はできるが、
感音性難聴障害の人には難しい。」
(P81~82)

「音の聞き分け能力を理解するために
 - 音のボリュームとチューニング機能」
(P83~84)



『補聴器の雑音と健康な耳の聞こえ』
〔2013-03-18 18:00〕



を参照していただきたい。


この事例で例えてみて、感音性難聴障害者への理解を
試みるのも、一つの方法かもしれない、と思ったのだが。

一対一で会話する場合と、大勢の人の唱和を聞くのとでは、
健聴者はどっちのほうが音量が高いと思うだろうか?

健聴者は多分、唱和するほうだと答えるだろう。
私もそう実感している。

けれども「聞きやすい」のは、実は私の場合は、
一対一のほうなのである。
唱和になって、複数の声が混ざってしまうと、
聞き取りには滅法弱くなってしまうのである。
全員が同じ言葉を、同じリズムで発声していても。

くどいようだが、ここは重要な点なので、説明を
重ねさせていただきたい。
もっと詳しく言うならば、私の聴覚障害の場合は

「音が大きかったのは唱和のほう」

であっても、

「言葉が聞き取りやすい」

のは、やはり一対一のほうだったのである。
それを聞いた健聴者は「おかしい」と思うのだろうか?

しかし、このことは

感音性難聴者には、音量を大きくしたからといって、
必ずしも言葉も聞き取りやすくなるというわけではない


という事実を証明しているのである。


佐村河内氏が「聞こえない」「聞き取れない」と繰り返して
言っていた理由も、これでわかるかもしれない。
彼の言葉を信じる健聴者は、ほとんどいないかもしれないが。



『<聴覚障害者>佐村河内氏問題で「誤解される」と会見』
〔2014-03-27 21:09〕

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by bunbun6610 | 2015-05-16 18:30 | 難聴・中途失聴
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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
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