職域差別の法律相談(1)


20■■年■月■日

私の「職域差別ではないのか?」という
疑問に対して、会社のOさんやS課長の対応、
説明が非常に曖昧でした。

そこで、私から差別として訴えられないものか、
弁護士に相談してみたことがあります。

会社の人の誰かに間に入ってもらっても、
所詮会社の立場、健聴者の立場でしか
モノを言わない姿勢に、
もう参ってしまってきたのです。

裁判官ならもう少し、聴覚障害者の立場からの
声を汲んで公正に判断してもらえるのではないか、
と考えてみました。

しかし、道はかなり険しそうです。
弁護士による話のポイントはだいたい、
次のようになりました。

(正確ではありませんが、意味は下のようになる、
ということと、会話調にしたほうが読者にも
分かりやすいと思いますので、
この原稿でアップしてみました。
どうか、ご了承下さい。
なお今後も、このような原稿でアップすることが
あります。)

〔弁護士〕;「あなたが会社を訴えるつもりでは
なくても、会社は使用者責任の追及になることを
心配していると思う。

OさんやS課長個人に問題があったのか、
それとも会社のシステム上問題で起きたこと
なのかが、ハッキリしない。

それでも裁判所は最終的には、
会社に責任があるかどうかを、
問うのではないか。

裁判所への提出する資料(記録)を読んでも、
詳しい事情を理解するのに時間がかかる。
書式はパソコンで作っても、手書きとパソコンで
作ったもの両方を合わせてもOK。
訴えるときは弁護士も必要ない。

相手(OさんやS課長)は必ず反論してくるだろう。

この反論では、あなたにとって辛い内容になる。
聴覚障害を理由に今までの取り扱いをしてきた
わけでなく、能力の問題などと言われる可能性がある。

それだけでなく、何でも、可能な限りのあなたの
問題点を出してくるだろう。

あなたのキャリアでも、能力の不足ではないと
証明することが重要。
両親、兄弟、先生などではなく、利害関係のない
第三者による証言が必要。
前の会社の人とか。

社会的観点からの問題提起としてなら、
やる意味はある。
しかし勝訴するとなると、話は別。

能力が証明でき、障害者に基づく差別的対応を
一つずつ指摘することになる。
そして、職場での障害者雇用として違法である、
という結論に持っていく。

だから違法性を見出すということでは、
やはり会社の責任という判断にならざるをえない。

個人が会社のルールを無視して違法な対応を
あなたに対してしてきた、という事実の証明が
必要になる。

障害者の権利擁護の裁判を私が
扱ったことはないが、団体関係で熱心に扱う
弁護士はいるだろう。
まずは、こうした弁護士を探すのが近道。


「もし負けたり、勝てないとなったら、
原告(自分)はどうなるのか?」
という質問に対しては、手続き上のリスクはない。
自分が負けるだけ。

Oさんは会社(S課長だけかもしれない)に
相談しているので、個人として落ち度や
悪気があるとは到底思えない。

それなのに個人責任にしてしまうのは、
酷だと裁判官も思うのではないか?
だから、Oさん個人を責めるのは難しい。
会社の姿勢を問うこと。

会社は裁判を嫌がる。
それは、お金、時間、労力もかかるから。
裁判をやれば、会社はあなたとの雇用契約の
更新不可もありえる。

裁判を起こすのではなく、会社に対応をよくして
もらうために努力する、という方法もある。
ただ、これも難しいと思う。

結局、有効な方法は見つからないが。

個人的に言うが、あなたの味方を社内に
一人でも多く作るのが良いと思う。
弁護士のアドバイスとしては、弱気になるけど。

政治的意味で、勝訴を目的にしない裁判もある。
それであれば、その志を持つ弁護士を探すのが
近道かと。

ただ、目的がそれであるなら、社内で味方をつくり、
理解者が増えれば、それで政治的勝利とも言える。
長い目ではだが、裁判までしなくても。

けれども、裁判をするとなると、
社内の味方は得られにくくなるだろう。

結局、何を目的にするか、で手段も変わる。
あなたのストレス、疎外感を気づかない人に
気づかせる方法を探るのが第一。
次に理解者を得て、その次に改善の方向に行くと思う。
その第一が今なのだし、裁判により第一が
途絶えてしまうことも。

あなたの理解者をまず一人つくる。
私に話したように話して、気づいてくれる人をつくる。
これはできないか?」
 
〔私〕;「それができるのなら、この問題は先人が
すでに解決している。(※)

できないのは、未だほとんど誰もなし得ない、
永遠に困難な問題だったからです。」

〔弁護士〕;「私は聴覚障害の方との相談は初めてで、
その抱える問題に、今日初めて気づいた。」 

終わり


(※)真の理解を得ることは、大きな成果であり、
前進になります。
しかし、この真の理解を得ることは大切であるけれども、
今はとても不可能だと私は思っています。

健聴者の無意識、無知、無関心の前に、
我々は一体どうしてこんなに、
理解への努力をしなくちゃならないのだろうか!

そのことを理解してもらうために、
私はこのブログを書いていますし、
読まれて気づかれる方が一人でも
増えてくれたら、今度は本当の聴覚障害者への、
真の理解が進むのではないか、
と思っています。

決して希望を捨てたわけではありません。

[PR]
by bunbun6610 | 2015-05-20 18:30 | Z1.クレジットカード会社


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ

全体
はじめての方へ
街風景
自然風景
祭典
動物
食べ物
食べ物(ラーメン)
食べ物(カレー)
sweet
製菓の話
お酒
観光(北海道)
観光(関東)
観光(四国)
観光(中国)
観光(九州)


薔薇
紫陽花
聴覚障害
聴覚障害者心理
ろう者世界
難聴・中途失聴
難聴の記憶
手話
コミュニケーション能力
手話言語法
補聴器、福祉機器等
情報保障・通訳
情報保障・通訳(就労)
情報保障(テレビ字幕)
国連・障害者権利条約
社会
人権、差別
障害者問題・差別
原発問題
六本木ヒルズ回転ドア事故
バリア&バリアフリー
医療バリア&バリアフリー
障害者の経済学
運転免許制度への疑問
哀れみはいらない
だいじょうぶ3組
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
就職活動・離職
就労前の聴覚障害者問題A
就労後の聴覚障害者問題B
C.クレジットカード会社
D.伊レストラン
E.大手カー・ディーラー
F.最大手パチンコ店
G.順天堂
就労後の聴覚障害者問題H
M.大手ディベロッパー
R.五つ星ホテル
Z1.クレジットカード会社
職場の回想録
ブラック企業と障害者雇用
聴覚障害者版サムハル
Eテレ『バリバラ』
生活保護を考える
年金・無年金障害者の問題
人気記事(再掲)
雑談
未分類

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 10月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月

フォロー中のブログ

おばば奇譚
ボーダーコリー モリーが行く!
但馬・写真日和
九州ロマンチック街道
東京雑派  TOKYO ...
大目に見てよ
Photo Galler...
おっちゃんの気まぐれ絵日記
松浦貴広のねんきんブログ
qoo's life
poiyoの野鳥を探しに

検索

タグ

(443)
(225)
(97)
(58)
(53)
(52)
(40)
(31)
(13)
(7)
(6)
(5)
(4)
(2)
(1)

ブログパーツ