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蒼穹 -そうきゅう-

障害者手帳がない障害者と就労問題

2015年5月2日読売新聞朝刊より。

医療ルネサンス
難病とともに 働きたい

合う仕事 見つからない


 「国の難病対策が見直されるのはよいことですが、就労支援に関しては
具体性に欠けていると思います」

 「ハローワークに行っても、『障害者手帳がないと難しい』と言われ、
十分な相談にのってもらえないのが実情です」


 今年3月、日本難病・疾病団体協議会が、厚生労働省の担当者を招き、
東京都内で開いた勉強会には、様々な難病の患者や家族が参加。
就労対策についても、悩みを訴える声が相次いだ。

参加した東京都府中市の堀越晶子さん(64)もその一人。
軟骨無形成症という難病の長女、祥江(さちえ)さん(22)が就職を
目指しているためだ。

 厚労省は難病対策の大幅な見直しを決め、法制化を進めている。
早ければ2014年度スタートを目指す。
医療費助成の対象疾患を増やすことなどが柱だが、就労については、
目立った施策はない。

一部のハローワークに「難病患者就職サポーター」(仮称)を配置する
事業が13年度中に始まる予定だが、どんな支援が出来るのかなど、
具体化はこれからだ。

「障害者手帳があったとしても、合う仕事を見つけるのは大変」

と、祥江さんは10代で歩行困難になった時期があり、その頃取得
した障害者手帳を持つ。


障害者手帳があれば、企業に一定割合の障害者雇用を義務付けた
障害者雇用促進法の恩恵を受ける道が開ける。
ただ病気の特性により、どんな仕事でもよいというわけにいかないのが
現実だ。

 軟骨無形成症は、軟骨細胞の異常で骨が伸びにくくなるため、
120センチ程度の低身長が特徴。
睡眠時無呼吸や脊柱管狭窄症(せいちゅうかんきょうさくしょう)といった
合併症もある。

 例えば、手足が短いので、机の上の電話がとりにくかったり、
素早い移動ができなかったり、普通の人には簡単なことが、
苦労の種になり得る。

祥江さんは高校時代、飲食店でアルバイトしたことがある。
一生懸命働いたつもりだったが、店長が交代すると病気の特性に
対する配慮がなくなり、ある日、勤務表から名前が消えていた。
祥江さんは「辞めるよう仕向けられている」と感じた。

 母の晶子さんは

「周囲に病気への理解がないと、仕事を探すのも続けるのも難しい。
もちろん、本人も甘えず努力しないといけないのは確かですが」

と語る。

 祥江さんは高校卒業後の専門学校時代、ハローワークにかよって
仕事を探したが見つからなかった。

 「資格を取って職を見つけて、早く両親を安心させたい」。

その目標に向け、現在、障害者の職業訓練校でパソコン操作や簿記
を学んでいる。




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>「一生懸命働いたつもりだったが、店長が交代すると
病気の特性に対する配慮がなくなり、ある日、勤務表から
名前が消えていた。
祥江さんは

「辞めるよう仕向けられている」

と感じた。」



これもまさに、ユニクロで起きた、あの騒動と同じではないか。


『ユニクロの障害者雇用いじめ・パワハラ問題について』
〔2014-04-27 18:30〕



店長交代により起きた問題ならば、
店長の責任ではないだろうか?
障害者の持つ障害が問題なのではなく、
店長の人格的欠陥が問題である可能性が
濃厚だ。
これも勿論「間接差別」なのである。


障害者になると、希望の仕事が見つからない
だけでなく、合う仕事も見つからない。
企業から「ダメ」「ムリ」と言われれば、
それで終わりなのである。

しかし、それは障害者手帳を持つ障害者だけに
限ったことではないようだ。

当ブログで今まで、そして今も一番、アクセス数
トップの記事は、実は下の記事なのである。


『身体障害者手帳のない聴覚障害者(難聴者)は、
どうやって就職するのか?』

〔2013-01-16 18:00〕




この記事がやはり、超ロングセラーだ。
でも、この記事がなぜ、これほどアクセス上位になって
いるのかが、今までよくわからなかった。

この記事は、手帳のない難聴者の事例であるが、
本当ならば、オススメしたくないアドバイスである。
しかし、それでも、この手を使っている人は少なくないと思う。
他に方法がないのなら、やはり騙すしかないのだ。

これを解決するには、障害の種別を越えて集結して、
皆で訴えるしかないのではないか。
日本政府は、障害者の数を、わざと少なくみせかけている。
だから、本当の数は、相当数になるはずだ。

それなのに、なぜかそういう運動は起こらない。
日本の障害者が大人し過ぎるせいだろうか。
それとも、障害を隠すことに、慣れ過ぎてしまっている
のだろうか。

差別に黙っているということは、それを黙認したのと同じだ。
変えたいと思うならば、行動するしかない。







〔関連記事〕


『「障害者の定義」について』
〔2013-09-28 18:00〕

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by bunbun6610 | 2015-05-04 00:55 | 障害者問題・差別