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味(技術)を盗む (2)レシピをコピーする



昔から

「レシピは店の宝」

だと言われている。
そのレシピを盗むということは、相当の勇気がいる。
それでも、レシピを盗むまでは、
その店を辞められないだろう。
なぜその店に入店したかといえば、
やはりその店の味を盗むためだったからだ。


包丁人味平を思い出してみてほしい。


『『包丁人 味平』(原作:牛次郎、漫画:ビッグ錠)』
〔2015-04-01 18:30〕



味平も、団英彦の書斎から、レシピを盗んでいる。
これは漫画の世界だけの話ではない。
現実の世界でも、よくあることなのだ。

私も、した経験があるし、無論、先輩もやっていた。
シェフのいない隙に、机上からレシピを取ってきて
コピーし、家に持ち帰るなんて、皆やっていたのである。

「盗む」という方法には、
三國清三氏のような方法(※)もあるが、
これはそんな綺麗事ではない。


(※)
『三國清三 - オテル・ドゥ・ミクニ〔東京・四谷〕オーナー・シェフ』
〔2015-04-05 18:30〕



シェフだけでなく、先輩まで標的にしていた。
先輩のロッカーや荷置き場には、先輩の持ち物が
置いてある。
そこのどこら辺に、メモ帳があるのか盗み見していた。

それがわかると、朝早く出勤して、
そのメモ帳からレシピを盗んでいた。

毎朝早く、自分が一番に出勤して、朝準備等の
仕事をしていれば、誰も怪しまないから出来る。

自分で考えることだけが、盗む方法ではなかった
ということだ。
「盗む」ということの一つが「レシピ泥棒」の
プロになる、ということだった。




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【2022年3月23日追記】



あるいは、フランス菓子百科事典に載っている菓子をヒントにして、

自分の発想を加えるという手はザラにあったのではないかと思う。



古典的料理・菓子から学ぶ人は、少なくなかった。



というより、歴史上(結局は)、人がすることは、そのほとんどが、

古典の模倣や自己流アレンジになると思うが。




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by bunbun6610 | 2015-04-07 18:30 | 聴覚障害者に向いている仕事

ある障害者から見た世界


by bunbun6610