六本木ヒルズ回転ドア事故の日から、まもなく11年

3月26日は、溝川涼君の命日です。

このブログをチェックしていると思われる企業、
法務コンサルティング会社などが多数あると
思われるため、六本木ヒルズ回転ドア事故の
記事を、通常は非公開にしています。


カテゴリ;『六本木ヒルズ回転ドア事故』


会社内で知った情報を漏らしている為、
アクセス数が異常上昇しました。
企業のリスク管理の観点から、こうしたことへの
対応策が、今では多くの企業で取られている
からです。

それでも、今から29日頃までは再公開したい
と思います。
事故の風化を防ぐためにも。





印象的なのは、福島智教授が安全会議講演会
で言っていたことだ。



『六本木ヒルズ回転ドア事故<11>
 成人健常者のみの、欲求満足の追求が招いた差別②』
〔2011-04-22 00:26〕





正確な言葉は忘れてしまったが、次のような意味
の言葉を、強い口調で発していた。

「(社会的弱者への)無関心は、時には罵詈雑言
(ばりぞうごん)よりも本人にとって、
心に応える場合もある」

といった意味の言葉だった。
あのような言葉を、森ビル社員へ発した人は、
他にいない。
障害者としての人生経験を持つ人だから、
わかることなのだ。

無関心と聞いて、何を思い出すだろうか?
IS(「イスラム国」と呼ばれる組織)のテロだ。
そして、殺された後藤健二さんだ。
後藤さんがなぜ、あの状況でもシリアへ渡ったか、
その理由は無関心ではなかったからだ。
後藤さんは生前から、それを伝える活動をしていた。

無関心の反対を実践した人は、他にもいた。
マザー・テレサだ。

『「愛の反対は無関心」』
〔2012-12-13 18:30〕




アメリカ、ヨーロッパなど世界の国々の貧困地域
への無関心が、テロの温床となった。
世界の富裕国は決して、中東諸国に対して、
何も悪いことをしていないわけではない。
辛らつに言えば“無関心”という処刑を与えた
のだともいえる。(※)
ISのテロは、それに対する復讐のつもりなのだろう。
あれは、ただの悪事とは違うものだ。
彼らの、心の叫びなのだ。

私がもし、彼らの立場だったら、そうしたかもしれない。
他国が、どんなに正しいことを主張しようとも、
餓えには我慢できない。
他国の人たちの言う「正しい」と、真の理解とは、
必ずしも一致しない。


(※)
『国連・障害者権利条約とは』
〔2011-05-12 06:41〕




『フォックスの提唱と、キリストの教えとの共通点』
〔2011-06-01 22:02〕




『福島智さん憤りの発言 / 障がい者制度改革推進会議』
〔2012-03-02 00:10〕




あの回転ドア事故も同じだ。

「会社が複雑な組織になっていた」

から、あるいは

「コミュニケーションが足りなかった」

から、そうなってしまったという言い訳が、
警察の捜査から聞こえてきた。

その結果として、あの死亡事故が起きてしまった。

事故が起きることを予言していた障害者が、
少なくとも二人はいた。

一人が日本アビリティーズ協会会長 伊東弘泰氏。


『六本木ヒルズ回転ドア事故<10>
 成人健常者のみの、欲求満足の追求が招いた差別①』
〔2011-04-21 23:50〕


そして、もう一人が『シオンのお笑い建築UD評論』著者だ。

『お笑いの六本木ヒルズの欠陥』








【追記】(2015年3月26日)

あの事故の日が来た。

あの事故の日と同じように、今日も少し暖かな、
晴れた日だった。
その午前中に、事故が発生した。


『六本木ヒルズ回転ドア事故<2>
 事故が起きたとき』
〔2011-04-18 18:14〕



しかし、上の階にいる人には、そのまま上に一人で
いる限り、事故があった様子は知ることがない。

下に降りた誰かに、その事故のことを知らせて
くれない限りは。

つまり、超高層タワーのオフィスや住まいにいる人
にとって、これが問題点になる。

社会のなかで、人としての横のつながりが遮断
されてしまう建築物構造だともいえる。

災害時には、どうなることやら。
逃げ遅れて、死ぬ人もいるかもしれない。

そこに住む、働く人となる以上、まさに“孤高の人”
のようになってしまうのだ。

事故があったことも知らずに、昼食を取り、
午後の予定を始めた。
その日は、1時30分から、カリキュラム最後の
社内手話講習会だった。

講師は事故後に下の入口から入ってきたので、
その大勢の人が集まっている様子を目撃しており、
講習会の初めに

「事故か何かがあったようだ」

ということを話していた。
そして、無事、最後の講習会を終えると

「また皆さんとお会いできることを、楽しみにしています」

と挨拶し、締めくくっていた。

けれどもその後、社内手話講習会は二度となかったのだ。
始まったばかりの聴覚障害者理解への道は、
あっけなく絶たれてしまった。


緊急の社内連絡が入ったのは、午後3時頃だった。
しかし、全然実感がなかった。
勤務を終えて、事故現場である出入口を通ろうとした時、
ようやく、事の重大さを目にした。
聴覚障害者だから、実際に自分の目で見ないと、
わからなかったのだ。
これも、超高層ビルの弱点であろう。

このビルは、障害者に優しいビルではなかった。
そんなビルが、子どもや女性、お年寄りにも
優しくするなど、できるはずがなかった。


「挟まれたら即死する」

とも知らずに、危なっかしく動く回転ドアで
面白がっていた自分も、情けない。
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by bunbun6610 | 2015-03-23 22:53 | 六本木ヒルズ回転ドア事故


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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