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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

職場内障害者授産施設 第二篇 (28)小学生以下

2015年2月5日(木)

この日は、Yさんがまた机の上にダンボールを
広げて、今度は封筒に切手を貼る作業を
やっていた。

私も以前、Yさんがこの会社に来る前までは、
S上司にこの仕事を頼まれてやっていたことが
あったので、これはよく知っている。

しかし、なぜこの作業にダンボールを置く
必要があるのかが、私には理解できなかった。

それはまあいいとして、もう一つ、特異な点に
気がついた。

Yさんは切手裏面の中央部だけに糊(のり)を
付けて、封筒に貼っていたのである。
だから切手を貼り終えた後は全て、
切手の四隅まで十分に接着されていなかった。


普通、切手を貼る場合は、水を含ませた
スポンジ台に切手裏面をつけて、軽く濡らす。
そして封筒に貼るものだと思う。

ところが、Yさんのやり方はなぜか、
全く違っていた。
近くに女性事務員2人もいたが、
Yさんは切手の貼り方を聞くこともなかったようだ。
そして他の人も、Yさんのやり方までは
見ていないかった。

Yさんは、自分のやり方で切手を貼ればいい、
と思っていたようである。
結果、ああなったというわけだ。

依頼者のS上司はいなかった。

明日、Yさんが

「出来ました」

と言ってこれをS上司に手渡したら、
S上司は一体何と言うだろうか。

「切手の中央だけでも貼れているから、
まあいいか」

なんて言うだろうか。
実はこれは、お客様に送る封筒なのだが・・・。


こんな仕事をする人が元プロカメラマン
だったなんて、信じられない。
人間は、軽度の精神障害を負っただけでも、
こうも変わるものなのだろうか。

まさか、デタラメ履歴書を書いて、
会社面接に臨んだというわけでもあるまい。


未熟なことに加えて、Yさんは何をやらせても
遅い。
さらに加えて、すぐさぼる。
女性事務員と話をして、こんな簡単な仕事の
手も止めていたり、タバコを何度も吸いに行く。
それで、余計に遅いのだ。


別の仕事では、注文書に会社名・部署名の
ゴム印を押すものがあった。

それも、よく見ると、Yさんは注文書に印字
されている文字の上に、そのゴム印を押していた。
だから文字が二重にだぶってしまっていた。

それで私は、事務補助員のKさんにも聞いてみた。


私;「このゴム印の押し方って、これでいいの?」

Kさん;「これは・・・これでいいです」

私;「えっ?! 僕が以前にMさん(主任)に教わった
時は

『注文書にある文字にゴム印の文字が重ならない
ようにね』

と言われたよ。
今は、これでもいいの?」

Kさん;「・・・いいです」


そんなハズはないだろう。

正社員のスタッフが、文字が重ならないように、
丁寧にゴム印を押しているということは、
私も今までずっと見てきているのだ。

だいたい、注文書はお客様に渡し、
読んでもらうものである。
それを丁寧に印字するのは当然のことだ。

しかし、もうKさんもYさんも、何度教えても
覚えない障害者だとわかっているので

「なら、いいよ」

と言って、諦めた。

この部署の仕事の質が、2人の未熟な障害者
が入ってきたことで、どんどん悪くなっている。

しかも、部署の落ち込んだ業績は一向に良くならず、
人が減らされて、部屋も狭くされつつある。

もはや、この部署には「風前の灯」という言葉が
似合っている。

ちなみに、この部署の責任者はD上司で、
実はこの人も精神障害者なのだ。

やれやれ・・・。

精神障害者の下で働くと、やっぱり幾ら頑張っても
結局、こうなるのか・・・。
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by bunbun6610 | 2015-02-05 21:13 | 就労後の聴覚障害者問題E