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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

聴覚障害者対応に恐ろしく鈍かった、役所の障害者福祉課

昨年の11月下旬から申請手続きをしていた、
補聴器のイヤー・モールド交換券(補装具費支給券)
はいつ送ってくれるのか、会社を休んでまた役所まで
直接聞きに行った。
これで三度目だった。

健聴者ならば、電話一本で済むことだが、
聴覚障害者の場合はそうもいかない。

FAXで連絡し合う方法もある。
しかし、そのFAXが、待っても来なかったのだ。
担当者はすぐに返事を出さなかったからである。

それに

『聴覚障害者と個人情報漏洩問題』
〔2014-12-22 18:30〕



の事例のように、FAXもうまくいかない場合
もある。
だから一番確実な方法で確認したい場合は、
もう自分から直接に、役所へ行くしかない。

そして障害者福祉課を訪ねた。
この前に対応してくれたK係長はいなかったようで、
もう一人の担当者Tさんがいた。

Tさんを呼んで、用件を口話で話した。
すると、Tさんもまた、私に口話で話すので、
私にはその話の内容がわからなかった。
やはり、この障害者福祉課は、聴覚障害者対応には
全然慣れていないと見えた。

信じられないことだが、目の前に障害者福祉課専用の
筆談用具が置かれているというのに、誰も使わないのだ。
耳マークも、ちゃんとある。

「この筆談用具は一体、何のために設置されている
のだろうか?」

「長年、障害者福祉課に勤めているTさん自身も、
両足に重い障害を持つ人であるのに、
この部署の業務にふさわしい仕事ができていないのは、
どうしてなのか?」
(Tさんは、すでに40代の男性障害者である)

「ろう者も多く住んでいる町の役所だというのに、
これでよく、この仕事が勤まるものだな。
こんな職員で、ろう者は困っていないのだろうか?」

などと、あれこれと思ってしまった。
それでも、最初のうちは


「どうせ、すぐに済む用件だから、
まあガマンして相手に合わせてみるか」

と思って、努力してみた。
しかし、Tさんのしゃべり方はどうもハキハキして
いないばかりか

「私はもう、こんな仕事はイヤです」

とでも思っているような気持ちが、表情に表れていた。

そうすると、こちらもTさんの言いたいことが
読み取りにくかった。
そして、私のほうが

「え? 何ですか?
もう一度ゆっくり話してくれますか?」

と聞き返し、Tさんも何度も応酬するようになった。

すると、何となく、そばにいる職員さんたちが
冷ややかに見えてきたので、そのうちに気になってきた。
あまりにも埒が明かない状況だったので、
私は目の前にあった筆談用具に、
自分から言いたいことを書いて、Tさんに見せた。

(「何で私から、これを取って書かなきゃならないんだ?」

と思ったが)

しかし、Tさんはそれを読み終えると、
また口話で話しかけてくる。
やはりTさんも、筆談用具が何のためにそこに
置いてあるのかを、理解していなかった。
当然、私が何を求めているのかも、理解できなかった。
だからそのまま、またそんな応酬が続いてしまった。

ついには私もブチ切れてしまい

「手話通訳者さんはいる?
今ならいるはずだよ。
どこなの?」

と言った。
すると、Tさんもようやく理解してきたのか、
奥にいる手話通訳者さんに向かって、
大声で呼んだ。
すると、手話通訳者さんはすぐに来てくれた。
その後は、もう説明不要だろう。
コミュニケーションがスムーズになり、
用件もあっさりと済んでしまった。

長年、役所の障害者福祉課という部署に勤めていて、
自身も重い障害者であるTさんは、
なぜこうもひどかったのか。

彼は正職員ではないのだろうが、
それを言い訳にはできない。

同じように重い障害を持つ人間として、
相手の心苦しさを理解できない人が、
障害者福祉課の担当者をしていることを、
非常に残念に思う。

ゆえに、彼はここの職員として失格だ。
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by bunbun6610 | 2015-01-17 23:09 | バリア&バリアフリー