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蒼穹 -そうきゅう-

職場内障害者授産施設 第二篇 (21)障害者の自主性なきダラダラ仕事

2014年12月24日(水)


D上司からの指示を受けて、私はKさんに
商品カタログの仕事を全て、親切に教えた。

しかし、Kさんはいつまでたっても消極的で、
受け身の仕事しかしない。

例えば、商品カタログの在庫が減っているのに、
それを定期的に、自らチェックしない。
だから発注もしないままでいる。

無くなってきてから誰かに言われて発注する、
という具合である。

発注をしても「●●を50部頼むよ」と言われたら、
それを単純にやるだけなのである。

すでに何回も教えたはずなのだったが、
それをやらないとか、1つの商品カタログにも
数種類のアイテムから成っていることを
まだ理解せず、本カタログだけを発注して
他のアイテムを注文しなかったり、
在庫の過不足を確認せずに、
ただ言われるままにパソコンで発注していた。

納品時も自分で発注通りに届いたか確認せず、
業者任せにしている。

それで後になって

「ナビカタログが●●部不足しているよ」

「価格表は●●部多いよ」

とか、カタログ作業をする人からの苦情が
絶えない。

Kさんの先輩であるFさん(健常者)は、
初めは

「まだ最初のうちだから、(Kさんは)全部
覚えていない」

と言ってかばっていた。

けれども、教えたのはもう一度や二度ではない。
くり返し教えていたことでも、
Kさんはすぐに忘れてしまうのだ。

これはYさんとほとんど同じだ。
自分から積極的にやる気がないのであるが、
それにしても頭が悪過ぎると思う。

「Kさんの頭には何か、発達障害とか知的障害
とかも入っているんじゃないか」

と疑いたくもなってくる。

そもそも、この発注業務なんていうのは、
足し算引き算が出来る人ならば、誰にでも
出来る仕事だ。
つまり、小学生でも出来る仕事なのだ。

それが一人で出来ないということは、
やはり頭が幼稚だから、としか思えない。

Kさんの障害はどうも、知的障害とか
高次脳機能障害とかではないようなのだが、
ここまでバカだと、それも疑わしくなってくる。

私もそろそろ、何度も教えるのがウンザリして
きたので、もうKさんも放って置くことにしようか
と思うようになった。

D上司も実は精神障害者で、
これまた頭がヘンなようなので、
相談相手にはならない。

それでも、先輩が諦めるわけにもいかないので、
今度は人事総務部のKさんに相談してみようかと
思った。
Kさんには人事権があるので、
漏らせばこの人たちにはヤバイことになりそう
なのだが。


ハローワークの障害者枠求人票でも「必要な経験等」
という欄には、例えば

「社会経験がある人」

「社会人として自立している方」

「自主性を持って仕事に取り組める方」

といった条件が書かれている場合がある。
ユニクロの求人票にも、よく見かける文言だ。

こんな当たり前なことがなぜ、わざわざ書いて
あるのかというと、やはり障害者には甘えている
人がまだまだいるからではないだろうか。


例えば、レストランで働いていたとして、シェフが

「明日はパン20個」

と言ったら、障害者は

「はい、わかりました」

と言うだけの人が案外いる。
しかし、職人はパンが作れるだけではダメなのだ。
シェフの考えていることを理解し、
それに合わせて実現していく実行力が必要である。

それには、必要な情報は自分から聞いていく
コミュニケーション力が必要なのだ。

聴覚障害者の場合には、これが劣る人もかなりいる。
ハンディがあることは事実である。
しかし、それを言い訳にしては勤まらないのが、
プロの世界なのである。
それにはやはり、聴覚障害者心理を自ら克服する
力が必要だ。

焼きたてのパンをお客様に出したいと思っている
ならば

「パンは何時に焼き上げればいいですか?」

と聞くのが当たり前だ。

客層によっては、パンの大きさを変えることが
今までにあったのなら

「パンは1個何グラムにすればいいですか?」

と聞くだろう。

量が幾つあれば足りるかも、自分から聞く。

「『20個』は最低量ですか?
それとも、20個あれば十分ですか?」

などと、自分から聞くコミュニケーション力が
必要なのである。
だからパンをつくる腕があるだけではダメなのである。

前述したKさんの事例も、これとまさに同じである。
Kさんの仕事ぶりは、まだ半人前、いや、
それ以下なのである。

「健常者も障害者も関係ない」

とよく言われるが、それはこういう意味なのである。
Kさんは、言われたことをただやっているだけに
過ぎない。
だから、自分で責任を持って、その仕事を完遂
していない。

聴覚障害者には

「耳が聞こえない」という重いハンディがあるけれども、
それを恐れずに、口話も筆談もどんどん使って、
健聴者とのコミュニケーションを積極的にしてほしい。

でも、もしそれを幾らやってみても、
どうしても相手にされない職場だったならば、
さっさと転職したほうが賢いかもしれない。

たった一人でその職場環境を変えるというのは、
非常に難しいからだ。
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by bunbun6610 | 2014-12-24 21:35 | 就労後の聴覚障害者問題E