インデアンカレー 丸の内店

インデアンカレー 丸の内店

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東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA B1F

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『インディアンカレー』(750円〔税込み〕)
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(実際のカレーの色は、もっと明るい黄色です。
写真は、ホワイトバランスを調整しても、
実物通りの色を再現できませんでした。)

注文して待つ間、「キャベツのピクルス」が出てくる。
(下の写真)

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カレーに薬味はつきものだが、
ここの薬味はこれだけである。

大体、日本のカレー店では甘めの福神漬とか、
らっきょうなどが多いのだが、ここのはキャベツで、
しかも甘酸っぱい。
それも、酸味を強めにしてつくってあるのだ。

そしてカレーがすぐに来る。
750円は安くはないと思うのだが、量はある。

味のほうはどうかというと、最初は

「口に合わないな」

と思う。
ハッキリ言って辛過ぎるのだ。

それで何口か食べた後は、必ずと言っていいほど、
自然にキャベツのピクルスをちょっと口にしてしまうのだ。
水だけでは辛さを消すことが難しいからである。

そうすると不思議にも、またカレーのほうを口にしたくなる。
これを交互に繰り返しながら、カレーを完食するのだ。

結局、最初の「辛過ぎる」の感想はどこへやら行ってしまい、
不思議に思ったカレーなのであった。

あえてわかり易く、悪く言ってしまうならば、客側は

「料理人の魔術に引っかかった」

とも言えるだろう。

それだけで、そのカレーが上手いか不味いかを、
直接言い表しているわけではないので、
誤解しないで欲しいが、要するに私が言いたいのは、
味にも科学(化学)的な領域があるということだ。

この話、昭和時代の漫画をよく読んだ人なら、
思い出さないだろうか。

『包丁人 味平』(カレー編)
(ウィキペディアのページを参照)

である。

そこにも、一種類の辛さのカレーでも、
さまざまな客の嗜好性にも合わせられる
秘密が薬味(ピクルス)にあったことを、
作者は物語に取り入れている。

インディアンカレーは速効性の辛味があるが、
強めの甘酸っぱいピクルスと交互に食すことで、
むしろコントラスト効果を生んでいる。

反対のものを一緒に食したらバッティングを
起こしてしまうのだが、薬味とこのようにして、
交互に食すと不思議な役割を果たしてくれるのだ。

もし、このピクルスがなかったら、
あるいはあっても味が弱すぎていたら、
ダメだったろう。
両方の味の強さのバランスも大事だったのだ。
それで、このピクルスの味付けの濃い理由が
理解できる。

そして、材料にキャベツを選んだことも理解できる。
固形物のらっきょうと違って、
すぐにその味が舌先に広がり、
辛さを速く和らげてくれるからだ。

これは、寿司のガリと同じ理論だ。

(ただし、ガリは前に食べた魚の味(脂)を消す
「口直し」の役目だが、薬味は辛さを消す
「口直し」だ)

ガリが薄切りになっているのと、
葉物野菜のキャベツは、同じ理由があるのだ。
薄くて面積が広いほうが、当然効果も速いからだ。
だから速効性の辛味に、
速効性の薬味を組み合わせたのだ。

そういう計算がある、見事なカレーだと思った。
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by bunbun6610 | 2015-01-12 18:30 | 食べ物(カレー)
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