障害者対談;『障害者の就職問題』と『聴覚障害者版サムハル』

障害者対談;『障害者の就職問題』と『聴覚障害者版サムハル』


Yさん(精神障害3級)

Xさん(聴覚障害2級)


『聴覚障害者版サムハル』




Yさん;「仕事は探していますか?」

Xさん;「探しているよ。」

Yさん;「どうですか?」

Xさん;「・・・・ない。
求人票はいっぱいあるけど、耳の聞こえない人が
働けそうな仕事はない。」

Yさん;「・・・・。」

Xさん;「電話がかかってくる時に応対しなきゃならない
仕事も多いだろう。
事務補助でもそう。
みんな聴覚障害者はダメなんだよ。」

Yさん;「パン工場とかは?」

Xさん;「それも昔、幾つも応募したことがあるよ。
パンに限らず、食品工場とか弁当工場とか・・・。
でもそういうところだって

『機械を使うので危ないから・・・』

といった理由で断られていた。」

Yさん;「あー、なるほどねぇ。」

Xさん;「近くで先輩が注意とかしても、聞こえなくて
作業を続けてしまい、事故になる可能性がありうる、
と言われた。(※)
仕方ない。」 



(※)
けれどもこういう話は、健聴者同士でも実際にあることだ。
外国人労働者(バングラデシュ人)が腕の骨を折られる、
という事故例がある。
勿論、外国人と言っても、日本語はもうペラペラだった。
事故を起こしたのは日本人上司
(当時は皆で「K川社長の息子だ」と言っていた)
だった。
事故現場はE社工場だ。


私も、この仕事を経験しているので、知っている。
だから、これは健聴者の“こじつけ”に過ぎない。
食パンの成型機械から出てくる生地を、食パン型に
入れる作業だ。
それだけを何時間も続ける単純作業だ。
生地が機械の中で詰まると、労働者が機械を止めて、
手で詰まってしまった生地を取り除くのであるが、
上司が安全への配慮を怠って勝手に機械を再稼動
させた。

それでこの人身事故が起きたのだ。
この事故は人の少ない深夜時間帯に起きた。
しかも、この時の労働者の約半数が不法就労の外国人
だった。
当然、外国人も日本人に文句を言えない立場にあった。
だから、この事故当時を知る人は少なく、
おそらくは事故原因も隠蔽されているだろう。
障害者問題も、まさにそういうものなのである。



Yさん;「・・・・。」

Xさん;「耳の聞こえる障害者ならば、
たとえ聴覚障害者より能力が低くても雇用している
ところもあるな・・・。
例えば、知的障害者を雇っているパン工場とか・・・。」


もし、聴覚障害者だけを雇うベーカリーショップと、
他の障害者だけを雇うベーカリーショップがあった
としよう。
そして両店とも同じ人が同じ指導をして、
業績を競わせたらどうなるか。
結果は言うまでもなく、聴覚障害者の圧勝だろう。
聴覚障害者には、それだけの能力がある。

だから『聴覚障害者版サムハル』を思いついたわけ
なのだが、残念ながらその記事がまだほとんど
書けていない。
構想はすでに出来上がってるのだが。

ろう者専門に雇えば、助成金は簡単に取れるだろう。
コミュニケーション方法も、手話や筆談にすればいい。
ろう学校と業務提携して、定期的に雇い入れながら、
実力をつけた従業員をOBとして輩出していく。
こうして民間企業に送り出せば、聴覚障害者を
きちんとした戦力として認めてもらえるだろう。
評判がよくなって、聴覚障害者の就労はもっと
良くなっていく可能性もある。
こういうサイクル・システムが、一つの方法として
あったらいいと思う。

ただやはり、これだけでは継続させるのは難しい
のではないか。

その理由は、一つは健聴者でさえ、やる気のある
人はごく少数だというのに、ろう者だけでそういう人
を集めるのは厳しい。

聴覚障害者版サムハルは、障害者作業所のような
共産社会ではなく、競争社会でなくてはならない。
そうでないと、民間企業に送り出せないし、
送り出してもすぐに辞めてしまう。

もう一つが、その民間企業へ送り出すための
パイプづくりである。
これと人材育成を同時に全部こなす、
というのは難しいといえる。
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by bunbun6610 | 2014-12-30 18:30 | 聴覚障害者版サムハル
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