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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

ムーディー・ブルースと聴覚障害者の酷似点

私はよく、健聴者から

「本当に聴覚障害者か?」

という目で見られる。

「聴覚障害者は、見た目だけではわからない」

からだけではない。
その人の声や、身につけた文化などを見れば、
何となくわかる場合もあるようだが。


例えば、このブログに書いている記事を読んでも、
臨場感(りんじょうかん)ある会話シーンが、
よく描かれていると思う。

これは、聞こえる人でないとできないのでは
ないか、と思うこともあるだろう。

しかし、私にも補聴器をすれば、聞こえること
もあるし、それを元にして、大体想像はできる。

過去には、今よりもっと音声文化と触れてきた
経験がある。
だから、私の場合は健聴者文化がバック
グラウンドとなっている。

けれども、近年は

「それだけではない」

と思うようにもなってきた。


昔、週刊少年ジャンプでブームになった

『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/原作)

という漫画があった。

その物語の中で、イタリアが舞台になったもので、
主人公がジョルノ・ジョバァーナ(以後「ジョジョ」
と呼ぶ)の時である。

ジョジョの仲間にレオーネ・アバッキオという男が
いたのだが、彼のスタンド名が「ムーディー
・ブルース」と言う。
このスタンド能力が、私の持っている能力と
非常に酷似しているのだ。


〔以下は『ウィキペディア』参照による〕

ムーディー・ブルース
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A(再生中に限る)
/ 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
人型のスタンド。
額にデジタル表示のタイマーがついており、特定のスタンド
や人間の行動をビデオ映像のように再生できる。
容姿や大きさは再現できるが、瞬間移動といったスタンドの
能力までは再現できない。
再生中はその人物に変身するため敵を欺くこともできるが、
攻撃・防御が出来ない無防備状態になるという弱点が存在
する。
作中では主に追跡、探索の目的で使われることが多かった。
戦闘向きのスタンドではないが、作者によればアバッキオ
自身の腕っ節はチーム内で1番強いとのこと[2]。



ムーディー・ブルースの能力は、過去の事象を再現し、
しかも、その時には見逃していたことまでも、隅々まで
見る(調査する)能力である。

聴覚障害者は、ここまではできないが、頭の中で、
過去に見たことをリプレイ(再生)することはできるし、
これが健聴者よりも得意なようだ。

つまり、聴覚障害者の頭脳は、健聴者よりもイメージ力
が強いのだ。

この能力によって、聴覚障害者は推測力も働かせて、
健聴者の言動の裏側まで見抜く。
あとはそれを、日本語で脚本化すればいい、というわけだ。

だから、この能力を使えば、別に難しいことはない。

筆談ならば、その視覚情報を脳内で簡単にリプレイできる
ので、難しいことではない。

筆談だと健聴者も長く書かないから、簡単で記憶に残り
やすい文章になる場合が多いのも、頭の中で録画しやすい
点だ。
それで、ムーディー・ブルースのような能力は効果がある。

皆さんも、聴覚障害者の頭の中を知ってみたかったら、
参考にムーディー・ブルースのことを調べてみるといい。
これは、ろう文化の理解や、日本手話上達のヒントにもなる、
と思う。


「ろう者の手話はリアルだ」

と、よく言われるだろう。
それは要するに、ムーディー・ブルースのような能力があるから、
出来るのだと思う。
同じ聴覚障害者でも、難聴者にはとても、同じにはできないと思う。





〔参考記事〕

『どうしようもない健聴者の無知、無理解』
〔2012-07-24 23:25〕




『聴覚障害者の、聴覚障害をカバーする能力
 - 音声情報を推測する能力』
〔2014-03-20 18:30〕




『「聞こえなくてもわかる」の過信が招いた失敗』
〔2014-10-16 18:30〕





〔参考情報〕

『新・手話 ここが知りたい 学びたい』
(長谷川達也/著 全国手話通訳問題研究会/発行)

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by bunbun6610 | 2014-12-27 18:30 | コミュニケーション能力