職場内障害者授産施設 第二篇 (17)障害者雇用の失敗事例

『会社が障害者を職場に定着させたくない雇用事例』


以前に、私と同期ぐらいと思われる障害者で、
Bさん(脳性まひ障害、2級)という人がいた。(※)



(※)〔参照記事〕

『職場内障害者授産施設 (12)タライ回しされる障害者』
〔2013-10-25 18:00〕




Bさんは今年10月末で退職した。

会社の掲示板によると、退職理由は

「雇用契約期間満了のため」

となっていた。
契約が更新されなかった理由はわからない。

同じ時期に定年退職した重度障害者もいたが、
その人はそれでも再雇用してもらっている。
そして、Bさんの退職直前に新しく入ってきた
障害者が、何と3人もいた。
障害者の数が足りないと、障害者は必ず補充
されてくるものだ。
私の想像だが、高確率で

「新たな障害者雇用助成金をもらうため」

の、交代要員だろう。
おそらくBさんは2年間の受給期間が満了した
ので用済みになり、捨てられたのだろう。
全て見え見えだ。

そのうち一人は軽度の知的障害者のようで、
Bさんよりも仕事ができる人だった。
これならば、Bさんよりも新しく入ってきた
障害者のほうがずっといい、と思った。

恐らく、Bさんは人事部に呼ばれて「雇止め」
の話をされたのだろう。


一時期、Bさんが私のいる部署に異動された
ことがあった。

はじめは、Mさん(健常者)がBさんに仕事を教え、
Bさんはそれを担当するはずだった。
ところが、教えられたことをなかなか覚えられない
ようで、結局、みんなBさんには頼まなくなって
しまった。

実際、Bさんに頼んでいる暇もない仕事で、
自分でやったほうが早かったのだ。
それですぐに、Bさんにすることがなくなって
しまった。

そのままほったらかしにされ、Bさんは次第に
トイレの時間を長くしていった。
そしてある日、その理由をD上司に問い詰められて
いるのを見たことがある。

聞こえない私には、それは聞き取れなかった。
だが、Bさんは曖昧にしていて、ハッキリと
答えていないことが明らかだった。

それからは2ヵ月も経たぬうちに、
Bさんは再異動させられた。
そして、最後は辞めることになったわけだ。


Bさんは真っ暗のトイレ室で、いつも奥の大便
トイレに入り、1時間以上も閉じこもっていた。
昼休み時間以外の、午前も午後もである。

昼休み時間だけは、そこから出てきてコンビニまで
昼食を買いに行くのだった。
身体は大きくなく、仕事内容も軽度(と言うよりは、
ほとんど何もしていない)なのに、かなりの大食い
だったので、ストレス性の過食症だと思った。

そして、食事が終わると時間ギリギリまで、
ひたすらゲームに夢中だった。
ゲーム操作のほうが、仕事よりも速かった。
そんなBさんは、職場の人とは誰とも話さなかった。

真っ暗なトイレの中でも、おそらくゲームや
スマートフォンで何かしていたのだろう。

このようなことは決して珍しくはない、
障害者雇用の失敗例なのである。

本人の努力不足だという向きもあるが、
ある意味では会社が

「障害者を職場に定着させたくない雇用事例」

だとも言える。
[PR]

by bunbun6610 | 2014-12-05 18:30 | E.大手カー・ディーラー
line

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
line