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『(就労支援)会社の理念を伝えているか』

http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/36272831.html



炎のジョブコーチ
『(就労支援)会社の理念を伝えているか』
〔2014/11/22(土) 午後 10:11〕

以前、特例子会社に勤める知人との話で、障害のある
社員は朝礼には参加していない…という話を聞いて、
どうしてかとたずねると、内容が難しいことと守秘義務
に関係する事項もあるとのことでした。

なるほど言わんとするところはわかりますが、なにか
しっくりときません。

ずっと前になりますが聴覚障害のある方のジョブコーチ
支援をした時、このことの調整が必要になりました。

会社の方は、やっていただく業務と朝礼の直接的な
関連はないので朝礼への参加はいいです、とのこと
でした。
連絡事項はペーパーで渡してくれるとのことです。

しかし、支店長の言葉や経営方針等の唱和があります。
会社の一員になるということは、その理念のもとに
集まるということでもあります。
説明し無理を言って参加させていただきました。
とてもよい状態になったことを思い出します。

聴覚障害の人は割り切った働き方をする・・・なんて
聞いたことがありますが、大きな誤解がるように
思います。
聴覚障害ゆえに、会社の理念や方針に振れる機会が
なかったり、仕事での指示以外のコミュニケーションの
部分が十分でないため会社のカラーのようなものが
伝わりにくい状況にあることです。

これから、障害のある人を戦力にしていくためには、
単に作業能力だけでなく、やりがいや動機付け、
自己実現、能力開発の方向に向かうと思います。

その次元においては、自分がどんな会社に所属して
いるのか、会社がどんな人になってほしいか、
といった組織と個人のコミュニケーションが重要と
なってくるでしょう。

障害の特性や理解の配慮に気を配りながら会社の
理念を伝えていく・・・そんな時代がすぐに来るように
思います。



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>「障害のある社員は朝礼には参加していない…
という話を聞いて、どうしてかとたずねると、
内容が難しいことと守秘義務に関係する事項もある
とのことでした。」




これは会社側が、いい加減な理由をつけている。
社員である以上、全体朝礼での守秘義務は
関係ないと思う。
どうして、障害を持つ社員だけが、排除される
のだろうか?
外部の人やお客様が見たら、そこで働いている
障害者だって、社員として見られているはずである。
障害者を「お客様」扱いしているのは、他でもない、
そこの会社の人のほうなのである。
これは会社としての問題だ。

「内容が難しい」ということも、最初から諦めさせて
いたら、理解できるようにはならないし、成長しない。
最初は誰だって、聞いてもわからない人が多い
ものである。





>「聴覚障害の人は割り切った働き方をする・・・
なんて聞いたことがありますが、大きな誤解が
あるように思います。」



なるほど。
確かに見た目は「割り切っている」態度である。

しかし、そう見えるからといって、それで済ます
のは間違いだ。
見た目に騙されている健聴者もバカだな。

これは、私なりに理由を言うと、次の何点かが
大きい。


 ①健聴者は、どうせ言ってもわからないほど
バカだから。

 ②何も知らない健聴者が、情報保障の準備も
まともにできるわけがないし、できたこともない。

 ③情報保障があるほうが、仕事をたくさん
頼まれて大変になるから。

 ④配慮されないほうが楽で、こちらも堂々と
逆差別できるから。

 ⑤やる気がなくても平気でいられるから。

 ⑥「能ある鷹は爪を出さない」〔「隠す」ではない〕
無能のフリをしていたほうが楽だから。

などなど・・・。
その日の気分によっても、たくさんある。





ただ本当のことを言えば、やはり当ブログでも、
朝礼での孤立感は沢山書いてきた。
例えば、下記の記事である。




『朝礼に不満顔で』
〔2011-02-23 18:00〕



『朝礼をサボり出す』
〔2011-02-24 18:00〕



『朝礼サボりで注意を受ける』
〔2011-03-07 18:00〕



『朝礼でのトラブル』
〔2011-09-02 18:00〕




『聴覚障害者は『透明人間』なのか』
〔2011-09-08 22:07〕




『会社の朝礼でさせられる「聞いているフリ」の辛さ』
〔2011-09-18 01:58〕




『情報障害 -聴覚障害者への情報伝達は限定的』
〔2013-11-22 18:00〕



つまり、なぜ不良社員に豹変したのかというと、
それなりのいきさつがあったからだ。


会社が朝礼の時に、聴覚障害者へ合理的配慮を
きちんと行わないと、どうなるだろうか?

まず、会社が考えているメリットというのは、
合理的配慮を省くことで、コスト(手話通訳費用等)
や手間を省ける、ということだ。
これをもしメリットとして考えられるとすれば、
これしかない。


反対に、デメリットについて考えてみるとこれが実に多い。


 ・ミス、トラブル、そしてリスクにもなる危険性がある。

 ・愛社精神が育たない。

 ・そもそも、聴覚障害者への人権侵害をしているような
上司では、尊敬もしない。


『2014年度 上司評価シート』
〔2014-11-26 18:30〕




 ・目標設定もせず、やる気も出ないので、仕事の成果
も上がらない。
(もともと、出す気がない)

 ・聴覚障害者だけ、空気が読めないようなことも・・・。


などなどである。
原因はすべて、合理的配慮を行わない会社側にある。
私も、朝礼時間は専ら、ブログのネタを頭の中で
考えている。
だからこれだけの記事数をこなせるのだ。

「どうせ障害者だから」

と思って、このエネルギーを生かそうとしない会社は、
非常に勿体ないことをしているだろう。


最悪だと、次のような事例に至る可能性もある。

職場での合理的配慮 - 裁判事例
『三菱東京UFJ銀行の聴覚障害者差別裁判の判決
(2009年4月)』
〔2012-04-03 21:26〕



長期的に見たら、このデメリットのほうが
大きな損になるのではないだろうか?

私は、聴覚障害者を将棋の駒に例えるとすれば、
障害者雇用の中では“飛車”だと思っている。
使い方次第で非常な働きをする存在だ。
それを上手く使えないのは、企業に問題があるからだ。


過去にいた会社の中には、好事例もあった。
せっかくだからこの際、あらためて紹介しよう。



『Credo(クレド) ―― ザ・リッツカールトン
ホテルの従業員教育に学ぶ』
〔2013-11-19 18:00〕

by bunbun6610 | 2014-12-01 18:30 | 障害者雇用(就労後の問題)

ある障害者から見た世界


by bunbun6610