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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

「手話上達しないお年寄りがサークルにいていいか」

10月31日レポートの「検索キーワード」第3位に

「手話上達しない年寄りがサークルにいていいか」

というのがあった。

「手話を習いたい」

という、お年寄りは、昔から結構いる。
これは大変良いことだと思っている。


しかし、上の質問文の答えはどうだろうか。
それ自体は一向に構わないとしても、
実際に手話を学び、使う場としてどうなのかという
問題として考えると、手話サークルは最適とは
言えないのではないだろうか。


実は、当ブログも、手話学習法などに関する検索が、
以前からある。

それと、最近気になってきたのは、


『聴覚情報処理障害と聴覚障害』
〔2014-01-27 18:30〕



こういった記事の検索数が高いことだ。
聴覚情報処理障害や過敏性聴覚障害は、結構あるらしい。
実は、こういう人たちにも、難聴者や中途失聴者、
健聴者が使う「日本語対応手話」を使う人がいる。

「音声での会話が苦痛になってしまう人は手話がいい」

と発見したわけだ。
Eテレ『バリバラ』でも、その様子が紹介されている。

また、日本語対応手話のほうが覚えやすく、使う人も
かなり多いので、ろう者だけでなく、さまざまな人と
交流できる、というメリットがあるからだろう。

ろう者の使う「日本手話」を覚えるのは、なかなか大変
なだけでなく、ろう文化なども理解する必要が出てくる
と思う。
文化の違いから、初めのうちは、ろう者とは結構、
衝突したものだ。
だから、大きなとまどいや、誤解も生じる。
それに触れてみると、やっぱり何か感じるところがある
に違いない。
やはりどうしても、ろう者と聴者の世界にはズレがある。
それもまた、勉強だが。


また、ろう者からの手話学習アドバイスで、よくあるのが

「そのうちに、慣れてくるから大丈夫」

といったこと。
しかし、私達はこれでは、どうやったら覚えられるのか、
全然わからないのだ。

でも、ろう者からすれば、彼らは誰も

「教えられて覚えた」

のではなかったから、それが当たり前だったのだ。

けれども、第二言語として学習しなければならない人
の場合は、そういうわけにもいかない。
そこもやはり、ズレているのだ。


特に、初めて手話を習うお年寄りが、これに引っかかって
しまい、惰性的な手話学習を続けていく。
そして、何年かすると

「もう、自分には無理だとわかりました」

と諦めていくケースだろう。

実際にその通りで“手話サークル”も、

“お年寄り向けコミュニケーション講座”

として手話を教えているようなところは、無いだろう。


手話サークルの第一の目的は、ろう者のための手話通訳者
を養成するところにある、と思う。
もちろん、それだけではないが、重点はそこに置かれている
ことは間違いない。

ただ、そうなってくると、お年寄りにはやはり、
同じ目的の人が集まる手話サークル、手話講習会の団体
を探すのが、成功への近道だと思う。
団体とまではいかなくとも、手話サークル中でも、
よく見れば学習後にお茶会などで、お年寄りが自然と集まる
ような、小さな派閥があったりする。
とにかく、本人にとって手話を使うのが楽しくなる場でないと。
手話通訳者を目指すのであれば、手話サークルのままで
良いのだが。
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by bunbun6610 | 2014-11-01 08:12 | 手話