職場内障害者授産施設 第二篇 (14)度が過ぎた特別扱い

職場内障害者授産施設 第二篇
 (14)精神障害者への、度が過ぎた特別扱い


精神障害者のための「ゆるい就労」と言ったら、
いいことかもしれない。
効果があるのか、疑問だが。

しかし、周囲の人から見れば「ゆる過ぎる就労」
と見えなくもない。
要するに、たるんでくる危惧がある。


私はその日も、午前中から外勤だった。
昼食中の午後1時になって、D上司からメールが
入ってきた。

「次の仕事が入りました。」
(だから、すぐに戻って来て下さい)

という知らせだった。

午後2時に戻ると

「4時に荷物を受け取る予定なので、
そこへ行って受け取り、その後はS店まで
行って届けて欲しい」

という指令だった。

その際、Yさんも同行させろ、と命じられた。

荷物を受け取った後は

「Yさんはそこで帰らせていい」

と言われた。
なぜなのかわからなかったが

「どうせ仕事がないのだから、まあいいか」

と思っていた。
それで予定通り午後4時に指定場所で荷物を
受け取った。
Yさんとの別れ際に、少し話した。


私;「労働契約は5時半までなのに、
何でYさんは4時で帰れるのかな?
オレはまだこの先も、仕事があるよ。
それまで終わらない」

Yさん;「D上司には

『風邪をひかれると困るからと、
今日は同行が終わったら帰っていいよ』

と言われました」

私;「僕は今まで、そんなことを言われた
ことなんて、一度もないよ。
いいなー。
何でだろう?」

Yさん;「夕方には事務所にカタログが届く
のですけど、それはもう、明日やることに
すればいいですよね」

私;「えっ! そうなの?!
そんなこと、僕は聞いていないよ!
なら、どうしてYさんはまだ勤務時間が残って
いるのに『帰っていい』と言われたのかな?」

Yさん;「・・・・」


そして翌日、私は始業時間より15分前に
出社して、カタログの作業を一人でやり始めた。

Yさんと同期入社の障害者Kさんも、
私よりもっと早い時間に来て、事務の仕事をしていた。
ところが、Yさんは相変わらず、9時ギリギリに
来ては、またも坐ったままだった。

Yさんはどうやら、昨日自分が言ったこと
すらも、忘れてしまったらしい。

それでも、

「誰も、何も批判はしない職場は良いのか
悪いのか」

――これをどう考えたらいいのだろうか。

「これじゃあ、あのAさん(※)がまた来た
ようなものだ。
この会社は、変わらないな――」

もう、頭がヘンになりそうだ・・・。


(※)『職場内障害者授産施設』
(2013年9月~2014年6月)
で述べている、オストメイトでうつ病だったAさん。

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by bunbun6610 | 2014-11-04 18:30 | E.大手カー・ディーラー
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ある聴覚障害者から見た世界


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