障害者の「旅客運賃減額」について

精神障害者手帳3級の人が

「自分には障害年金もバス運賃割引もない」

と不満をこぼしていた。

「障害者枠雇用で、同じ時間、同じ賃金で働いている
から、収入が低いのは重度身体障害者と変わらない。
なのに、自分には恩恵が少ないのは納得できない」

という話だった。
こういう不満というか、不公平感は、聴覚障害の人からも、
よく聞く。
受けられる恩恵は、等級によって随分違うのだ。

こうなったのは国の制度なのであるから、
制度が変わるか、新たな制度ができるかしないと、
不公平感は消えないと思う。


全部は話しきれないのであるから、今回は、公営バス
・電車のフリーパスや、多くの私営バスでも導入されて
いる「旅客運賃減額」(俗に「障害者割引」と呼ばれている)
について話してみたい。

私の知っている範囲で説明すると、障害者手帳には

「身体障害程度 2級」

の場合だと

「旅客鉄道株式会社 旅客運賃減額 第1種」

と書かれている。
旅客運賃減額は、障害の程度によって、第1種と第2種が
あるらしい。
知人の話によると、精神障害でも

「1級や2級の人には運賃割引があるが、
3級の人にはない」

という。
そういうことは、1級と2級の人は第1種、
3級以下の人は多分、第2種なのだろう。
その種別によって、割引の範囲とかが違うようだ。



〔参考情報〕

『精神障害者手帳の等級は“2級”でした』



それを初めて知って、私は思った。

バスを降りる時に運賃を払う際、障害者手帳の
カバーだけを見せて、割引適用を受けている人も、
結構見かける。

それを私も今までは

「障害者はみんな割引してもらえるから」

と思い込んでいた。
しかし、知人の話が正しいのならば、本当は違う
ということになる。

あるいは

「自分の写真を見せたくないからかな?」

とも思ったが、それもおかしい。

もし、本人でない者が障害者手帳を使い回しして
割引を受けているとしたら、それは不正使用だ。
家族ならやりかねない。
第1種の障害者本人と付き添いなら割引は
あるが、本人がいない状態では手帳の表面だけ
見せて、割引を使っていることもありうる。
運転手さんの無知につけ込み、不正に割引を
受けている場合もあるだろう。

そんなことを考えていたら、障害者も結構ずる賢く
やっている人も多いのではないか、と思ってしまった。
やはり“逆差別”だろう。

身体障害者手帳のカバーの色は、都道府県によって
色が違うが、緑色の障害者手帳なら精神障害者手帳
だそうだ。
そのカバーだけを見せて、割引を受けている人もいた。
それで

「この人はもしかして、本当は3級なのかもしれないな」

と疑ったりした。
写真・記載面をきちんと見せている障害者なら問題ないが。



〔電車・バス運賃割引制度の参考情報〕


都営交通無料乗車券

http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/other/kanren/fare/free.html


JRの障害者割引

http://www.jreast.co.jp/equipment/waribiki/



東京モノレールの障害者割引

http://www.tokyo-monorail.co.jp/support/faq.html


バス会社の場合;第1種の場合、京王、京成、東武、
西武などで半額。


千葉・日東交通バス㈱

http://www.npoyui.org/access.html


茨城・関東鉄道

http://www.kantetsu.co.jp/train/ticket/ticket_index.html


やはり、第1種は半額になること多いが、第2種だと
割引がほとんどない。





【追記】(2016年1月22日)


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http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/173368


公共交通運賃
 精神障害者割引進まず
 九州 バス、鉄道
 4割未導入


西日本新聞
2015年06月04日 11時34分


路線バスや鉄道など身近な公共交通機関の
精神障害者を対象にした割引導入が進んで
いない。

身体・知的障害者は原則、運賃の半額が割り
引かれるのに対し、九州の路線バス会社の
44・1%、鉄道会社の37・5%が精神障害者
に同様の割引を導入していない。
精神障害者関係団体は

「障害の種別で格差があるのはおかしい。
身体・知的障害者と同等の割引を適用して
ほしい」

と訴え続けている。

 福岡市南区の統合失調症の女性(49)は
「精神障害者保健福祉手帳」(2級)を持って
いる。
夫も精神障害があり、生活保護に頼って収入
は月約20万円。
通院や地域の精神障害者支援センターに
通うのに西日本鉄道(福岡市)の電車やバス
を利用することもあるが、節約のため、体調
が許す限りは歩くという。

「身体・知的障害者と同じ割引があれば、
もっと積極的に外出できるのに」

と嘆く。

 精神障害のある人が、福祉サービスを受ける
ための精神障害者保健福祉手帳は1995年、
身体・知的障害者の手帳より20年以上遅れて
制度が創設された。
さらに、2006年10月まで、精神障害者保健
福祉手帳には顔写真が貼付されておらず、
本人確認ができないとして、交通機関の割引
導入の壁になっていた。
このため、精神障害者割引の導入が遅れた
という。

 国土交通省は12年8月、バス事業者がモデル
にする「標準運送約款」に精神障害者への運賃
割引を明記し、全国の事業者に通知した。
それでも、割引を導入している事業者は全国で
バス2120社のうち716社(33・8%)、鉄道では
177社のうち66社(37・3%)と、なかなか広がら
ない。

 九州運輸局によると、九州で割引を導入している
のは今年4月1日現在、路線バスで59社中33社、
鉄道で16社中10社=表参照。

 路線バスでは長崎(14社)、熊本(6社)、宮崎
(1社)の3県は全社が導入済み。
佐賀県(4社)は3社が導入、鹿児島県(12社)も
鹿児島交通(鹿児島市)が4月から割引を始める
など8社に広がった。
これに対し、大分県(9社)はゼロ、福岡県(13社)
も1社止まりと、地域間の差が大きい。

 北九州市営バスや沖永良部バス企業団(鹿児島
県知名町)のように、自治体の施策で実質的な割引
を実現している例もあるが、割引導入は各事業者
の判断に委ねられているのが現状だ。

 バス、鉄道とも割引がない西鉄は

「収支状況が厳しい中、割引を拡大するとさらに
厳しくなる。
行政などの補助金がない限り、難しい」。

大分交通(大分市)は

「JR九州や西鉄など大手が導入していないので
見送っている」

という。

 一方、今春割引を開始した鹿児島交通は

「九州運輸局や当事者団体の要請を受け、導入した。
現段階で収益への大きな影響はない」

と説明している。

 精神障害者の家族でつくる全国精神保健福祉
会連合会(東京)が14年11月~15年2月まで、
会員の生活実態を調べたところ、精神障害者の
月平均収入額は約6万円。
通院・通所のため、交通機関を利用する頻度は
月10回以下が約半数、交通費は月3千円以下
が約4割を占めた。
同会は

「通院や就労支援施設などへの通所を考えると
利用頻度はもっと高くてもいいはずで、利用を
控えているのではないか」

とみている。

 福岡県精神障害者福祉会連合会長の一木猛
さん(71)は

「通所にバスを使わず、自転車や徒歩で通い、
猛暑や厳寒で体調を崩す人もいるし、
買い物や映画などの外出を我慢している人も多い。
一刻も早く全ての交通機関で割引を実現し、
障害間、地域間の差をなくしてほしい」

と訴えた。 

=2015/06/04付 西日本新聞朝刊=




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by bunbun6610 | 2014-10-13 18:30 | 障害者問題・差別
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