補聴器、国内外メーカーの攻防激化 高齢化で市場拡大、機能やデザイン強化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141003-00000000-fsi-bus_all



補聴器、国内外メーカーの攻防激化
 高齢化で市場拡大、機能や
デザイン強化


SankeiBiz 10月4日(土)8時15分配信

 高齢化の進展で需要が見込める国内補聴器市場で、
国内メーカーと海外メーカーの攻防が激しさを増してきた。
国内市場の規模は欧米並みに普及が進むと約300億円
から数千億円に膨らむ可能性がある。

福祉先進国を背景に高い技術力で強化を図る海外勢に
対し、国内勢も普及の妨げになっている補聴器のネガティブ
なイメージなどを払拭しようと、装着したまま洗髪できるよう
防水機能を強化したり、色彩を重視したりするなど、
工夫を凝らしている。

 国内最大手のリオンは高齢者が使いやすいような改善
に注力する。
7月に発売した耳かけタイプ「スプラッシュ」は防水機能を
強化し、入浴やランニングをするときでも装着できる。

 同社事業企画部の宗崎正部長は

「今のシニアは元気で行動的。
幅広く屋外利用ができるよう耐久性を向上した」

と話す。
同社の予想より2割増しの勢いで売れている。
1日には公益財団法人日本デザイン振興会の「グッド
デザイン賞」に選ばれた。

 同社は、小型化する補聴器で難点だった電池交換の
煩わしさに着目。
電池のプラス極とマイナス極を自動で識別する独自技術
を開発した。
さらに、熱や湿度に強い小型マイクロホンを開発、2015
年度中の製品化に向け量産化を進めている。

 パナソニック補聴器(横浜市)は、耳かけタイプの主力
製品「R1」で、緑や青など8色に加えて漆調のデザイン
3種類を用意し、和服にも合わせやすくした。
本体を覆うカバーも別売りしており、着せ替え感覚で取り
換えることができる。

「デザイン性を重視し、心理的な抵抗を下げる」
(企画担当者)

戦略で、需要を取り込む。

 世界3強の一つ、独シーメンス系で国内2位のシーメンス
・ヒヤリング・インスツルメンツ(相模原市)は耳に入れると、
ほぼ隠れる耳穴タイプの補聴器で攻勢をかける。
微細加工技術を結集した「インシオ マイコン」は、出力不足
になる小型化の欠点を解消するだけでなく、36種類の色を
用意した。

「補聴器を積極的に見て選んでつけて、楽しんでほしい」
(同社)との考えだ。
技術に加え、斬新なアイデアで国内首位の座を狙う。

 一方、デンマークの補聴器大手、ワイデックスの日本法人
(東京都墨田区)は5月、補聴器とスマートフォンを有線で
つなぐリモコンを発売した。
スマホとリモコンの間の接続は無線が主流だが、端末の
操作に不慣れな高齢者には設定が難しいとして、有線タイプ
を投入。
リモコンのプラグをスマホのイヤホンジャックに差すだけで、
スマホの音を直接、補聴器で聞けるようにした。

 国内外のメーカーがここにきて製品ラインアップを充実させ
ているのは、国内の高齢化で補聴器の使用者が増えると
みられるからだ。

日本補聴器工業会(東京都千代田区)によると、国内出荷
台数は13年で52万8789台となり、4年続けて過去最高を
更新。
出荷金額は313億円で初めて300億円を突破した。
ただ、難聴を自覚している人のうち補聴器を使っている割合
は14.1%にとどまる。
英国の41.1%、ドイツの34.0%に比べ、国内での潜在
需要は高く、高齢化とともに普及率が上がれば、市場規模
が数千億円に拡大するとの見方もある。

 欧米では、補聴器販売業者に公的資格制度が導入されて
おり、医師による診断や有資格者による聴力検査、耳型採取
など、利用者が補聴器を受け入れやすい環境が整っている。
日本でも業界全体でこうした制度の確立を目指す動きが進む。

 ただ、聴覚障害者と健聴者との間に位置する難聴者の間では

「補聴器を恥ずかしいと感じる風潮も根強い」
(同工業会)

とされる。
メーカー各社は利便性を高めた製品の開発だけでなく、早期装着
が効果を高めるなど製品への理解を深める取り組みも重要に
なってくる。(佐藤克史)



================================





日本も超高齢化社会になることに対応して、
補聴器業界が活気づいてきている。
しかし


>「聴覚障害者と健聴者との間に位置する難聴者
の間では
「補聴器を恥ずかしいと感じる風潮も根強い」
(同工業会)
とされる。」


わが国で補聴器がなかなか普及しないのは、
本当に、それだけだと思うだろうか?

ある日のことである。
私は、茨城県の龍ヶ崎市というところで、
バスの発車待ちをしていたところ、おばあちゃんに

「それ、聞こえるの?」

と声をかけられた。
私の補聴器は、福祉用重度難聴者用補聴器で、
今の耳掛け型補聴器としてはかなり大きいほうなので、
ずいぶん目立っていた。
それで、補聴器のことを尋ねられたのだ。

「聞こえるよ」

と答えると、さっそく

「幾らするの?」

と聞いてきた。
大体、金額を聞いてくる人が多いのだ。
それを気にしていて、買うのを我慢する高齢者が多い
ということも、私はもう知っている。

私は低所得(非課税)障害者だから

「僕は障害者だから、両耳で3、4万円ほどです。
本当は両耳で17万円しますけど」

すると、やはりおばあちゃんは顔をしかめた。
そして

「やっぱり、障害者なの。
いいわねえ・・・」

みたいなことを言っていた。
それからは、そのおばあちゃんは、隣りのおばあちゃん
と何か話し出した。
どうも、そんな聴覚障害者を羨ましがっていたようだった。

「私らでは、今すぐに命が危ないのとは違うのだし、
そう簡単には高額な補聴器を全額自腹では買えない」

ということなのだろう。
誰しも、耳のことがおろそかになってしまう現実が、
これだけでも十分にわかる。
だから

「障害者と混同されるのが恥ずかしいから」

という理由だけではない。
日本の障害者認定基準の異常な高さや、そして貧しい
福祉制度も原因だ。
認定基準がこれだけ高すぎたら、聴覚障害者人口だって
少な過ぎてしまう。
それではマイノリティへの偏見も避けられない。
もし、結構いるのだとしたら、補聴器も眼鏡と同じとまでは
いかなくとも、もっと社会で受け入れられていた、
と思う。
買う人が多くなれば、価格のほうも下がっていっただろう。

例えば、下の記事を、読んでみてほしい。


『社会福祉難民の難聴者』
〔2014-07-27 18:30〕



『『「耳の不調」が脳までダメにする』(中川雅文/著)』
〔2014-07-29 18:30〕



『デシベルダウン運動』
〔2013-09-29 19:00〕




『佐村河内氏問題で考えさせられたこと -「聴覚障害の身体障害者」認定基準への疑問』
〔2014-03-14 20:00〕




日本は先進国とは思えないほど、本当は難聴者福祉
が遅れている国なのだ。
この点をまず、変えていかなければならないと思う。
それにはやはり、難聴者がもっと積極的に運動をする
ことが重要だと思う。


千葉県の成田市では、シーメンス製の極小補聴器を
装用していた老人を見かけて、話しかけてみたことが
ある。


「そんな小さな補聴器で、聞こえるのですか?」

と聞くと、すぐに

「ええ、聞こえますよ。
これで大丈夫です」

と、非常に満足げに言った。

私の補聴器も見せてみたが、大きさが随分違う。
最近のものは、耳孔にすっぽりと入ってしまうかと
思うぐらいのサイズの補聴器でも、かなりよく聞こえ
るらしい。

おじいちゃん、おばあちゃんの楽しみといえば、
孫と話したり、一緒に遊んだりすることだろう。
すなわち、そんなたわいのないコミュニケーションが
できるということに、生きがいを感じるのだと思う。
補聴器はその大事な役割をサポートしてくれるのだ。
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by bunbun6610 | 2014-10-04 21:59 | 補聴器、福祉機器等


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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