蒼穹 -そうきゅう- bunbun6610.exblog.jp

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

障害者差別と配慮の微妙なすれ違い

職場で初心者マークのついた名札をつけた人を
見たことはないだろうか。


初心運転者標識(初心者マーク)


私の職場にもいる。

もともとは自動車運転免許証を取得したばかりの人が、
自動車につけるマークである。
何だか

「私は未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」

という意味で、つけさせているのだろう。
それを、職場でつけさせている事例があるのだ。

健常者の場合は、普通は新入社員だけがつけている。
ところが、障害者はなぜか、まだ着用している。

なぜ障害者だけずっと着けているのだろうか?
その障害者だけが、1年経っても、
相変わらず能力が未熟だからなのだろうか。

確かに未熟者はいるが、着用を続けさせる理由は
全くわからない。

もし、障害者だけ着用を続けさせているのだとしたら、
理由は一体何だろうか。
だから、よけいにわからなくなってしまった。


いずれにせよ、人事部の方針で決められたことだ。
人事部がなぜ、そういうことをするのかもわからない。


別の事業所の、ある事例だが、スーパーマーケット
でも見かけた。
アルバイトのレジ員に聴覚障害の人がいて、
その人だけが初心者マークをつけていたのだ。
名札に初心者マークと、「実習生」と書かれている。

しかし、もう一年近く働いていて、仕事もテキパキと
出来る障害者である。
他の健常者には、その人よりも劣る仕事ぶりの人も
多いというのに、なぜ聴覚障害者は「初心者マーク」
「実習生」なのか、さっぱり理解できなかったのである。

同じ障害を持つ私としては、それを見るたびに、
非常な怒りを覚える。
だから今回、このことをブログに書いているのだ。


ウチの会社の場合といい、考えられるのは

「そうしておいたほうがいい」

という健常者の一方的な判断であろう。

もしも何か障害が原因で不都合があったとしても、
お客様にはそのマークが言い訳になる、
という考え方ではないか。

「店の教育不徹底でも、障害者の障害のせいだと
言い訳できる」

ということでもあるだろう。
健常者にとっては、責任逃れと、障害者への責任
転嫁が可能だ。
責任転嫁されて雇止めされるのは、障害者のほうだ。
障害者への合理的配慮も、こうしてうやむやにされて
いるであろう。

健常者の本音はどうせこんなものだ。
つまり、ハッキリと言ってしまえば“障害者差別”だ。

健常者は

「そうじゃなくて、これは“障害者への配慮”だ!」

のつもりなのだろうが。
でも、その言い訳のほうが、私には理解できない。


例えば、あるコンビニへ行くと、やる気のない
アルバイターもいて、レジ作業なんかチンタラと
やっている。

「たかがそんな簡単なレジ作業だけをやっている
だけなんでしょ。
それがこんなに遅いの?」

と言いたくなるようなのろさ。
袋詰めが遅くて、笑顔もない。
日本語がしゃべれない外国人もいる。
●国系と思われる外国人の接客態度は、
むしろ悪いほうだ。
それでも雇用者側から見ると

「聴覚障害者よりはいい」

とされているようだ。

髪も洗っていないような男子とか、女性的な細やかさ
がないズボラな店員もいる。
本当にやる気がない姿勢が丸見えの若者がやって
いるのだ。
しかし、これには初心者マークなど見当たらない。

普通なのか? これって。
健常者には「普通以下」ってのはないのだろうか?


見れば見るほど、不思議に思えてくる。

聴覚障害者は結局、一年ほどで辞めてしまったようだが。



改めて

「障害者差別にも、いろいろなタイプがあるな」

と思う体験をしている。

他にも、こんな事例がある。


『優秀なろう者が辞めたのはなぜ?』
〔2013-06-01 18:00〕



多分、健聴者には

「ろう者が辞める理由」

がわからないのだろう。
[PR]
by bunbun6610 | 2015-01-13 18:30 | 障害者問題・差別