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蒼穹 -そうきゅう-

バリアフリーとユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、何だろうか。
バリアフリーとの違いは?

ユニバーサルデザインと言えば、貨幣も、
ユニバーサルデザインの代表例だ。
目の見えない人にも、区別できるようにデザイン
されている。
誰でも使えるように、精密な設計がなされている
のだという。

着物や風呂敷も、ユニバーサルデザインだそうだ。

「え~、あんな古くからあるものがそうなの?」

と、知った時はビックリしたが。

シャンプーやリンス、牛乳パックなどの容器も、
最近はユニバーサルデザインが増えているのだという。

障害者用トイレだって、ユニバーサルデザインではないか。
障害者だけでなく、赤ちゃんからお年寄りまで使える。
乳母車ごと入れるので、そうした女性にも便利だ。
乳母車に乗せたままの赤ちゃんを、トイレ外には置いて
行けないからだ。

あるいは、健常者でも怪我をした時、普通のトイレでは
入れない場合もあるだろう。
そんな時は、障害者用トイレは有難いのではないだろうか。


それでは、聴覚障害者にとってもユニバーサルデザイン
と言えるものは、どんなものがあるのだろうか?
これは、意外とまだまだ少ないのではないだろうか?

そうなった理由は、聴覚障害というものが、
あまり知られていなかったからではないだろうか。

見えない障害というのは、やはり設計する時の、
死角になりやすいと思われる。

製品化、実用化された後になってから、初めて聴覚障害者
バリアに気づいて、バリアフリー化に動く、というケースが
多いのではないだろうか。
しかし、バリアフリー化に動くケースすら、まだまだ少ない
ように思う。

聴覚障害者バリアフリーになると考えられて開発されたと
思われる製品に、防曇透明マスクというものがある。
(ユニバーサルデザインのほうかな?)

でも、それをまだ、一度も見たことはない。
普及しないのは、社会の理解がないからだろう。
そんな運命のバリアフリー、ユニバーサルデザインもある。

『防曇透明マスク ・・・だが、聴覚障害者の
「口を見てわかる」を過信するのは禁物』
〔2012-09-24 18:30〕



これではユニバーサルデザインやバリアフリーの方法が
あっても、何も変わらない。
このへんは、ノーマライゼーションの部分ではないだろうか。


そこで、このことを考えるきっかけをつくってみたい。
この方面では、松森果林氏がすでに有名だ。



聴覚障害者バリアフリーを推進するために

(1)聴覚障害者との共生への道には

 •バリアフリー

  →音声情報の情報保障などを行う


 •UD(ユニバーサルデザイン)
  (ユニバーサルサービス)

   →携帯電話のEメール機能や、
   電車のトレインチャンネルなど。


 •ノーマライゼーション

  →情報障害、関係障害などについての、社会の理解が必要?


(2)「バリアフリー」とは

 •すでにあるバリア(障壁)をなくすこと

 •勿論、聴覚障害者にも・・・

  →テレビ放送に字幕をつける

  →手話通訳や要約筆記をつける

  →施設に補聴器の磁器ループ設備をつくる、など。



(3)聴覚障害者に対する情報バリアフリーとは

 •障害者の側に見える“バリア(障壁)”というと、よく

 「①物理的な壁 ②制度の壁 ③心の壁」

が言われていますが・・・

 •最後に残った四番目の壁(情報障害の壁)は、
目に見えない壁、また聴覚障害者の固有の障害で
あるために、「理解されにくい壁」でもあります。


(4)「バリア」(障壁)と「障害」の違い

 •社会のバリア(障壁)は人間がつくっています。
だから、障害者にとってのバリアを取り除くのも、
人間です。

 •障害者に障害があるから、バリアがあるのではありません。
障害とバリア(障壁)は違うのです。

 •社会の中には、身体に障害のある人もいるのは当然です。


(6)ユニバーサルデザインとは

 •最初(設計段階)からすべての人が使えるようにつくる。
そのためには当然、障害者も設計段階から参加するとか、
意見反映されることが必要となる。
この意味でも、共生社会の実現は大切。

(聴覚障害者には携帯電話、スマートフォンなどが代表的な物)

(字幕機能が内蔵されたデジタルテレビ)

(電車内の「トレインチャンネル」)


 •障害者だけに費用負担するのではなく、全員で負担し合う、
ということも、これまでにはなかった発想。

 •ユニバーサルサービスも、このデザインの一つと言える?


字幕は、健聴者が聴覚障害者のためにわざわざつくった
ものだから「聴覚障害者バリアフリー」なのだろうか?

例えば、家庭内の騒音で聞こえなくなっている時でも、
災害緊急情報が字幕で流れれば気づくし、
社会全体での被害を抑えられる。
これは、ユニバーサルデザインで得られるメリットの一つ。

トレインチャンネルの場合は、最初から聴覚障害者も
わかるようにつくってある。
その意味では、聴覚障害者ユニバーサルデザインなのかも
しれない。
視覚障害者にはわからないものなのだが、
特殊な電波などで音声が出るようにし、必要な人が聴ける
ようにすれば画期的かもしれない。


ただし、バリアフリー手段としてのテレビ字幕には、
下のような事例もある。
字幕をつけたからといって、
完全なバリアフリーになるとは限らないのだ。


『だから生(放送)番組は嫌い』
〔2014-08-31 20:20〕



一方、ユニバーサルデザインのトレインチャンネルには、
このようになってしまう、という欠点がない。
したがって、推奨されるべきなのは、こちらの方法だろう。




下は、日野駅バス停で採用された新デザイン
【音声案内と文字表示】
視覚障害者と聴覚障害者の両方に配慮している。
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by bunbun6610 | 2014-12-02 18:30 | バリア&バリアフリー