「利用者と支援者の関係は、どうあるべきか?」を考える

http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/36068640.html


炎のジョブコーチ
『当事者会での支援者あるある』
〔2014/8/14(木) 午後 6:22〕

ある当事者会に参加させていただき、支援者への愚痴が
テーマでいろいろ出されたのですがちょっと印象に残った
ものがありました。
それは、ちょっと静かにしていると

「気分が落ちていますね」

と言われ、ちょっと気分がいいと

「上がっているから注意して」

と言われる、どないせいちゅうねん!・・・といった内容で、
その他に「まだ早い」といってなかなか就労のステップに
進ませてくれない、何が根拠にまだ早いの、等々。

支援者がどれだけ専門性があるかは別として、支援者は
それほど影響力が大きい存在と気づかされました。

支援者はアドバイスと思っても、支援される側からするとか
なり指示に近いものになります。
支援者に異議申し立てするともしかして支援してもらえなく
なる・・・それでなくても、相手の意図を敏感に感じてしまう
方が多いですから、支援者はそのことを支援者としての
自己理解が欠かせません。
(楽しいひと時でしたが、針のムシロでした)



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>「支援者はアドバイスと思っても、支援される側からするとか
なり指示に近いものになります。
支援者に異議申し立てするともしかして支援してもらえなく
なる・・・それでなくても、相手の意図を敏感に感じてしまう
方が多いですから、支援者はそのことを支援者としての
自己理解が欠かせません。」



支援者でなくとも、非常に考えさせられることだ。
利用者側も、遠慮しがちになってしまうことはある。
でもそれでは最終的に、利用者側が窮地に陥ってしまうかも。


聴覚障害者の“支援者”でなじみの深い方というと、
手話・要約筆記通訳者がある。
この場合も、利用者が当事者会や、仲間で飲んでいる
時などで、愚痴みたいなことを言う事がある。

これは、もう本当に利用者が困った事例もあれば、
ただ愚痴ばかりを言う性格の人もいるから、
全部聞く必要はないと思うのだが。

手話通訳の場合は、日本手話に近いか、
そうでないかの意味でだが、その通訳が

「上手い」

「下手だった」

という話がよく出る。


講演会などで手話通訳者の通訳が下手だと、
ろう者は誰も見ないで、隣同士で手話で話している、
という。
手話だから講演中でも話せるのだ。
それが見える舞台上で、一生懸命に通訳する手話通訳者は、
ものすごく辛い気分になるそうだ。
通訳中に、自分のことを言われているわけだから。
ボランティアでやっている人にも、ろう者は容赦しない
そうだ。
その話を、通訳者側から聞いたことがある。
だから、手話通訳者の場合は相当なプレッシャーも
あるという。


利用者側からしても、見てもわからない手話通訳を見ても、
それはつまらないだけではないし、大変なストレスに
なってしまうことは確かだ。

「せっかく来たというのに、通訳がこれでは」

と憤慨してしまうだろう。

通訳がわからないのか、講演内容がわからないのか
わからないが、途中で帰ってしまうろう者もいた。
それは残念なことである。


要約筆記通訳だって、意味がわからなければ、
そうなってしまうだろう。

要約筆記で一番思うのは、書くスピードの個人差が、
そのチームの人によって、かなりある場合だ。
OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)や、
長時間ノートテイク方式の場合、三人交代でやるが、
そのなかにベテランもいれば、経験の浅い人も
入れているようだ。
そういう人でも、現場で経験を積ませて育てるため、
らしい。

そういうことだから、利用者も協力してほしい、
ということなのだろうか。

(手話通訳も、そういう組み合わせがあったりする。
明らかに差があるのがわかるので、読み取るほうも、
通訳の質によっては結構しんどい気がする。)

なぜ、スピードが問題になることがあるのかと言えば、
これはその通訳状況による。

例えば、今はもう、自分の講演にパワーポイントを使う
講演者がかなりいる。

(しかし、東京大学の福島智教授の場合は、
ああいうものはなるべく使わないそうだ。
理由は、やはり視覚・聴覚障害を持つ人にとって、
通訳だけでなく、ああいうものの情報まで同時に聴いたり、
見たりしなくてはならなくなるので、理解しづらくなる
からかもしれない。)

パワーポイントは、聴覚障害者にとっては、通訳と
同時に用いられると困ることもある。

基本的には使ったほうが、講演の内容を理解しやすく
なる。
ただし、あくまでも使い方次第である。

問題となるのは、特に、スライドをやたらとたくさん使い、
スピードを上げてどんどん講演を進めてしまう講演者
にはウンザリする。
その時、主文となるはずの、通訳が遅かったのでは、
ついてゆけない。
スライドにある情報も理解できなくなるのだ。
いやいや、通訳者に「遅い」などと言ってはいけない。
こんな場合、本当は講演者が悪いのだ。

健聴者は、スライドにある視覚情報と、音声情報を
同時に取り入れられる。
しかし、要約筆記通訳を利用する聴覚障害者は、
同時にではない。
話し言葉がやっと表示されたときには、スライドが
次へ変わってしまっている場合もよくあるのだ。
これでは、見ている方は、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
要約筆記者だって、そのことに気づかない。
というよりは、これはもう、要約筆記者の努力だけ
では解決できないのだ。


健聴者は、こういった

「要約筆記通訳にはタイムラグがある」

というのを、本当にご存知だろうか。

要約筆記通訳のつく、難聴者の集まるところで、
このことでわかり易い例えは、噺家や落語家が
招かれて講演会をやるケース。
すると、講演者が話し終わった後から、
笑い声が聞こえてくるのを初めて知って

「こういうふうな笑い声もあるんだな」

と言った人がいたそうだ。

講演者は

「あれ? 何で今、笑ったのかな?」

と思ったのかもしれない。
タイミングがずれているので、健聴者からすれば、
そういう違和感があるのだが。

それまで、健聴者はそういうことは経験したことが
なかったようだ。
なぜって?
一般の講演会では、そういう情報保障がないし、
だから聴覚障害者も誰も来ないからだ。
引きこもりがちになっていった難聴者も、行かなく
なるそうだ。
だから知るわけがない。


日本テレビで毎週日曜日に『笑点』が放送されているが、
デジタルテレビの生番組で、それを「字幕オン」にして
観てみると、よくわかる。
すごいタイムラグがあるし、CMに入ったら、
字幕はすぐにちょん切れちゃう。
つまり、最後まで字幕が付かないのだ。
あれなんか、憤慨する。

「こんなテレビ番組なんか、もう見たくない」

と思うものだ。

要約筆記通訳だって、利用者があまり「遅いな」と感じると

「どれだけ情報がカットされているかと、不安になってくる」

そうだ。

「あれだけしか話していないはずはない。
だから、あの要約筆記では、随分カットされているだろうな」

と疑心暗鬼になってしまう。

しかし、要約筆記通訳者の立場からすると

「手書きで話し言葉を全部書くことは無理。
あれが限界」

だとか

「要約して書くのが要約筆記」

だとか説明される。
しかし

「そのような通訳では納得できない」

という利用者もいる。


このような情報保障がある場で講演をする健聴者には、
話すスピードをもう少しゆっくりにしてもらえると、
要約筆記通訳の利用者の心も、和らぐのではないかな、
と思うのだが、どうだろうか。

もう一つ、「なるべく易しい言葉で話す」ことも、
できるだけ心がけたほうがよい、と思う。
難しい言葉、聴きなれない言葉は、通訳できない
こともあるそうだ。


そうすると、何か、聴覚障害者への支援というと、
そういった不安、不満、などへの理解がないと、
進歩しないのではないだろうか、と思えてしまう。
そのために、不満でも聞くべきなのかもしれない。

一方、利用者もそれをきちんと言わなければ
ならないし、そういう場に積極的に参加すること
によって、通訳者との信頼関係も築いていかなければ、
よりよい情報保障や通訳が使えるようにならない・・・
ような気がするのだが。
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by bunbun6610 | 2014-10-21 18:30 | 情報保障・通訳


ある聴覚障害者から見た世界


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