運転免許制度と酷似した聴覚障害者差別事例

『健聴者の偏見と差別による不合理』


運転免許制度と酷似した聴覚障害者差別事例が、
近年にもあった。

某遊園地であった、聴覚障害を持つお客への、
乗り物搭乗の「お断り」である。


『某遊園地での聴覚障害者バリアフリー化について(朗報)』
〔2014-08-15 08:36〕





「・・・補聴器を使用しない聴覚障害者の入場は固くお断り、となって
いました。
補聴器の使用者が一人いる、または健聴者の付添人が一人いる、
などで入場が可能となっています。
何故そうなっているのかと聞いたところ、2011年に発生した
『スピニングコースター舞姫』『サンダードルフィン』の死傷事故により、
お客様の安全性を考慮した上での判断であり、障害者規制として
設けたとのことでした。
なお、事故現場に聴覚障害者はいなかったとのこと。
・・・(中略)・・・
先方に『他の遊園地では、補聴器を使用しない聴覚障害者への
入場について、特に規制を受けていない』旨を伝えたところ、
『前向きに検討します』との回答でした。」
(2013年)



この文章を読んだら

「他の遊園地では、聴覚障害者でも補聴器を
つけさえすればOKなのか?」

と疑問に思うところだが・・・。
(では、補聴器をしても効果がない聴覚障害者も、
これでOK? になりそうだが・・・)

そんな意味ではよく理解できないので

>「補聴器を使用しない聴覚障害者」

の意味は「(補聴器を必要としない)難聴者」ということか?

その聴覚障害者に限り「規制がない」ということか?

すると、この施設側は

「補聴器を使用しないろう者はお断り」

と、遠回しに言いたいのか?

意味がよくわからないが・・・。


多分、結論から言ったほうがわかりやすいと思うが、
このろう者が要望したいこととは、要するに

「“補聴器を装用しての搭乗に限り認める”という、
条件を外してほしい」

ということだろう。

ところが、施設側の条件では、自動車運転免許証の
場合と同じなのだ。
健聴者は、聴覚障害者でも補聴器があれば安心
できるとか、健聴者のように聞こえる、と思い込んで
いるようだ。
しかし、安心なのかどうかは、聞こえの状況を把握
している本人が一番よくわかるのではないだろうか。


その遊園地の乗り物に乗るには、以下の条件がクリアされ
なければならない、という。


「ある聴覚障害者から、某遊園地への入場を断られたと連絡を
受けたことが始まりです。
・・・(中略)・・・
但し、聞こえの具合問わず補聴器装用、または話ができる方との
同行等で入場は可能であることがわかりました。
理由は、緊急時に放送されるスピーカーを聞けるという判断基準
とのことからです。」
(2014年)




最終的には、この施設でも差別的状況はほとんど
撤廃されたようだ。

しかし、自動車の運転免許制度の場合は、依然として
同種の、大きな疑問の残る差別が続いている。


健聴者の皆さんは、おそらく

「念入りの安全のためであって、差別するつもりはなかった」

と言いたいと思う。
しかし、意図はなくとも、障害者の側から見て差別的状況
なのかどうかが、差別であるか否かの、判別材料になる。

差別には「意図しなかった(差別的)状況の発生」も含むのだ。
そこを、よく理解してほしいと思う。
それが理解できないからといって、非協力的であることは、
差別的状況の放置になりうる。





【追記〔参考記事〕】

『“軍艦島上陸ツアー”での聴覚障害者拒否事件』
〔2015-05 -09 18:30〕

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by bunbun6610 | 2014-09-09 18:30 | 運転免許制度への疑問
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