会社員生活が虚しく感じる時…

私は、障害者雇用枠で働いている会社は、
今の会社で4社目です。
会社に共通する健聴者の、
聴覚障害者対応に気がつきました。
おかしいんじゃないか? と考え始めたら、
ずいぶんあると思いますけど。

会社の人は、なぜか健聴者と聴覚障害者
(それだけでなく、盲、下肢などの障害を持つ人も)を、
意識的に分別しているのです。

どの障害者も、生き生きと働いてはいないように見えます。
障害者は何というか、会社で生き地獄のような感覚を
味わっているように思います。
皆、ただ生活のために、ガマンしながら働いているだけ
なのかも知れません。

聴覚障害者には音声言語が通じないという障害がありますが、
健聴者が区別するのは、そうした障害者の持つ障害が
原因ではないということも、よくわかります。
私はその原因を、健聴者の心にあると見ています。

健聴者の場合、まずとにかく健聴者(誰であろうと)に
対応することを優先としていて、聴覚障害者は後回し、
ということが常識的な行動になっています。

例えば、聴覚障害者と話し中でも、
健聴者の誰かに何かを頼まれると、
すぐそっちのほうに話がいってしまい、
聴覚障害者との話しを中断させられたり、

「用ができてしまったから、また後にするから」

と言われてしまう場合もあります。

また、朝礼のとき、あるいは何か業務指示や説明を
全員にするとします。
そこへ最初は、健聴者だけを呼び集めて行います。

そして、それが終わった後にわざわざ、
たった一人しかいない聴覚障害者のところに行き、
その話をします。

つまり、担当者は常に、聴覚障害者のために、
同じ説明を2回に分けてやっているわけです。

これを見て私は

「聴覚障害者のためだからといって、
本当に2回に分けて説明する必要があるのかなぁ?」

と疑問に思いました。
なぜ、1回でできる方法にしようとしないのだろうか。

健聴者は健聴者に音声で説明します。
終わった後に、聴覚障害者一人のところにわざわざ行き、
また同じ説明をする。

そのときは音声だけでなく、筆談も交えての説明になる。
しかし実を言うと、私への場合は、音声はいらないのだ。
それがわかっていないのか、なぜだかわからないので、
不思議に思う。
本当は筆談だけでいいのに。

ところが、筆談と音声の両方で一生懸命、不慣れな様子で説明する。
時間がかかってしまうためか、いかにも面倒くさそうにする。
でも親切に書いてもらっているのだから、悪いとは言えない。

しかし、見ているだけでこちらも窮屈で、
それに肝心の筆談が冷静さを欠いて、
読みにくい字で書いていたり、
文章に不要と思える言葉が多くて、
内容がわかりにくかったりと、
あやふやになってしまっている場合が結構あります。

それで腹が立ってくるも、我慢しなければならないのは自分なのです。
相手のイライラは、自分のほうにも伝わってきます。

中には、上手い人もいるのに。

これでは肝心の筆談のほうが説明力不足になっている。
ちょうど、手話通訳者でも、音声と手話の両方で話す場合は、
手話だけの場合より、曖昧になってくるのと似ている。

聴覚障害者と筆談一本でできるコミュニケーションを取れるならば、
それに専念したほうがずっといい、と思う。
それがなかなかできないのは、音声言語世界に縛られているせいだろうか?

どうしても音声も交えて筆談をやるというのなら、
いや、初めから皆で一緒にそうすれば1回で済むのに。
一緒にやってくれたほうが、自分も気が楽になると思う。
でも、健聴者がそうしないのはなぜだろうか?

考えられることがある。
それは、ミスをしやすくなり、皆の前でそれでは上司としての
面子が立たなくなるとか。

もし理由もなく別々にやるならば、自分の立場からは

「この上司は、馬鹿なんじゃないだろうか?」

と思う。

たった一人の聴覚障害者のために、
わざわざ個人対応をしてくれるのは、
ありがたく思うべきなのかも知れないが、
その必要もないのにそうしているのでは、
呆れてしまう。

と言うと失礼だというのなら、

「健聴者の考え方がどうも理解できない」

ということにしたい。

こんな疑問を思いながら、会社にいる、
やりきれなくて虚しい毎日です。

誰だって、毎日毎日、こんなことばかり
考えてしまいたくはありません。
でも、自分はもう、ここから動けなくなってしまっている
のかもしれません。

こんな悩みは、健聴者から見たなら、
小さなことかもしれません。
でも、人の音声情報が入ってこない自分の生活では、
これが自分の心の中で、大きく占めてしまう情報なのです。
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by bunbun6610 | 2014-08-29 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1


ある聴覚障害者から見た世界


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