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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

聴覚障害者が、原付自転車や自動二輪を運転する場合は?

運転免許制度の疑問
『聴覚障害者が、原付自転車や自動二輪を運転する場合は?』


「考えられる方法は4つある。

①補聴器を試験時と同じように装用する。

②補聴器を装用するが、電源スィッチは入れない。

③補聴器を装用するが、ボリュームを目一杯下げる。
 (ハウリングはしなくなるが、補聴器の役目はほとんど
  果たさなくなる)

④補聴器を装用しない。


上の行為を健聴者から見ると、①は違反ではない。
では、②と③は? これを健聴者は、どうやって識別
できるのか?
④は健聴者からも、明らかに違反と見える。
しかし、車の中の運転者が装用している小さな補聴器を
確認するのは容易でない。
実際は、見つからなければ装用しないことだってあるのだ。
普通自動車の免許所持者は、原付自転車の運転も認められて
いるが、それもヘルメットを被るから、補聴器をしているか
どうかは、外見からだけではわからない。」


以上は、当ブログ

『平成20年(2008年)6月1日改正道路交通法の前と後』
〔2014-09-02 18:30〕


より引用。



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昔の補聴器の性能がどれほど悪かったか、健聴者は
知るはずもない。
だからなのか、健聴者は今も昔も変わらず

「補聴器をすれば聞こえる」

と勘違いしたままだ。

困ったことなのだが、これを逆利用してごまかすことも、
随分とできたものだ。
就職なんかの時でも、特に障害者雇用を知らない会社
だったら、補聴器をつけて聞こえるフリをすれば、
採用してもらえるところもあったものだ。
障害者雇用が今ほど知られていなくて、「合理的配慮」
なんていう考え方もなかった時代だったから、
これしかなかったのだ。
健聴者の無知を逆手にとって、健常者と同じ仕事をする
こともできたものだ。


さて、本題に入るとしよう。
その補聴器は、昔はみんなアナログ型だった。
役所の福祉課と癒着した業者に勧められて購入した
補聴器は、国産(株式会社リオン)の「リオネット補聴器」
という商品名だったが、性能が著しく悪かった。
それを装用してヘルメットでも被ろうものなら、たちまちハウリング(※)
を起こして、運転に集中・・・どころではなかったものだ。
ノイズもひどかった。


(※)「ハウリング」
当ブログ

『補聴器のハウリングと、ろう者』
〔2012-09-19 18:30〕


を参照。



補聴器店に相談して「ベント」という細い空気孔をつけた
特注イヤー・モールドに変えてみたが、それでも改善でき
なかった。
当時のイヤー・モールドは、今のものと比べて材質が
劣っていて、硬かった。
今のものは体温に反応して柔軟性が生じるのでフィット
するが、昔のものは硬かったので、ハウリングが起きて
しまうこともあった。
それで、運転中に突然、ハウリングが起きることもあった。
だから結局、原付自転車を運転する時は


①補聴器を装用するが、電源スイッチは入れない。

②補聴器を装用するが、ボリュームを目一杯下げる。

③補聴器を装用しない。



のどれかしかなかった。

この答えを正直に書くことはできないから、後は読者の想像
にお任せする。

それを想像してみた上で、昔の免許制度の意義についても、
考えてみてほしい。

自分も聴覚障害者になったつもりで、よく考えてみて下さい。
ハウリングがしたまま我慢して補聴器を使っていたら、
周りの音なんか聞こえなくなります。
それでも、補聴器を装用することなんかに、意味がありますか?

その馬鹿げたことを、警視庁は聴覚障害者に運転の条件として、
聴覚障害者に押し付けていたのだ。


現在の補聴器は、私は外国製を使っており、デジタル型だ。
それからは、ヘルメットを被っても、ヒアリングは起きなくなった。

だが、今のデジタル補聴器であっても、性能の悪い補聴器だった
ら、もしかしたらハウリングはあるかもしれない。
実際、ハウリングを起こしっぱなしの人もいるからだ。


『補聴器のハウリングと、ろう者』
〔2012-09-19 18:30〕



その真実を知っているのは、その補聴器を装用する聴覚障害者
本人のみであろう。
勿論、健聴者にはわからない。
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by bunbun6610 | 2014-09-03 18:30 | 運転免許制度への疑問