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蒼穹 -そうきゅう-

障害者の“甘え”

Bさんは昨年の4月に、私のいる職場に異動されて
きたが、その年の8月中にまた本社に逆戻りされた
ことは、以前に述べた。

そのBさんのいる部署に用事があり、行ってみたら、
Bさんがいない。

Bさんの隣りに座席のあるシニア・パートタイマー
(健聴者)の人に聞いてみた。
驚いたことに、この人は手話が幾らかできる人だった。

おそらく、地域の手話講習会に行ったりとか、
手話を学んでみたことがある人だろう。
独学ではない、と思う。


私;「Bさんは?」

シニア;「(手話)休み」

私;「休み?
(そして「何でかなぁ?」という気持ちで、
首をかしげる)」

シニア;「(手話)Bさんの席を指差し
/休み/多い/病気/(少し考える間)/お腹/痛い
/多い/(困った顔)」
(〔訳してみると〕Bさんはホント、休みが
多いよ。
病気や、お腹も痛くなったりすることが
多いし・・・。)

私は、以前にBさんと一緒に働いていた時の、
Bさんの勤務状況を思い出し

「やっぱり、そうだったのか」

と思った。

勤務時間中のトイレの回数や時間の異常な長さも、
改善していなかったようだ。

もしも、健常者や他の障害者だったら、辞めさせられて
いる、と思う。
実際に最近、Aさんが辞めさせられているのだから。

でも、他の会社にも、このような特別扱いされている
障害者は何人もいた。
この病気とか、お腹が痛くなる、というのは、本当なのか
どうかわからない。

「実は、会社に行きたくないから」

とか

「給料は欲しいけど、働きたくないから」

という人も、実際にいるからだ。

会社のほうも

「Bさんは頭のほうがおかしい」

ということは全員知っている、という。
だから、何も言わないのだ。
当の本人が、そのことすら知らない(自覚していないのかも)
だけなのだ。

しかし、もし、この病気が本当だとすると、今度は

「何でこんな病気が多いのか?」

という話になるだろう。
私も昔は、急性胃腸炎になって、会社を休んだことが
あった。
ストレスによる心因性、神経性のもので、やはり
毎日毎日怒られながら我慢して働いていた頃だった。
その時は、障害者手帳のことも知らなかったので、
手帳を持っていなかった。
だから、一般枠で健常者と同等に働かなければならず、
厳しい料理人の世界で必死に働いていた。
悩んでいる暇なんかなかった。
かと言って、自分でどうにかできる問題でもなかった。

障害を隠していたわけではなかったが、今思うと、
自分の障害についての認識が甘かった、と思う。
そしてそれが、周囲の人への甘えにもなってしまって
いたような気もする。

“無知、無関心による差別”というのは、何も障害者側
が受けるものだけではなくて、障害者が他の人に与えて
しまっているものもある、と思うようになった。

この問題を解決していくには、双方がもっと心を開いて、
行動で示す、ということが必要だと思う。

今のBさんを見ると、明らかにそれが足りないと思う。

彼がいつまでこのまま粘れるのかどうかわからない。
ほとんどの障害者は、次第に上司に退職を勧められる
ようになり、自主退職していくが。
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by bunbun6610 | 2014-07-30 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E