チンパンジーの「手話」を一部解読、英研究チーム
2014年 07月 06日
http://www.afpbb.com/articles/-/3019755?ctm_campaign=must_read
チンパンジーの「手話」を一部解読、
英研究チーム
2014年07月05日 13:09
発信地:ワシントンD.C./米国
【7月5日 AFP】チンパンジーの高度なメッセージのやりとりの解読
を目指す研究で、チンパンジーの間で「ついて来い」、「やめろ」、
「受け取れ」などの意思を手話のように伝えるジェスチャーが存在
するとみられることが明らかになった。
遺伝的に最もヒトに近い種であるチンパンジーが、ジェスチャーで
意思の疎通を図っていることは過去の研究で明らかになっており、
その情報伝達システムは人間の言語を共通の起源を持つのかと
いう疑問が持ち上がっていた。
米科学誌カレント・バイオロジー( Current Biology)が3日付で
公開した英スコットランド(Scotland)のセント・アンドリューズ
大学(University of St Andrews)の研究チームの論文には、
チンパンジーが互いに何を伝えようとしているかを解読するための
初の「チンパンジー手話辞典」ともいえる内容が示されている。
合計66種類のジェスチャーを解読した研究者らによると、これらは
単独で使われるほか、複数をつなげて使うことにより、さらに複雑
なやりとりを行うことができる。
どの個体によるジェスチャーであれ、意味する内容が一貫して同じ
だったということが重要な点だという。
研究チームはアフリカ中部のウガンダで2007~09年に撮影された
3400以上のチンパンジー同士のやりとりを対象に、4500を超える
ジェスチャーについて調べた。
伝えられるメッセージには
「2~3のジェスチャーを使うちょっとした頼み事から、もっと多く
のジェスチャーを使った社会的な交渉まで、さまざまなものがあった」
という。
母親が赤ちゃんに自分の足の裏を見せるのは、
「お母さんに抱きつきなさい」
という意味で、ほかのチンパンジーの腕に触るのは、
「私の体を掻(か)いて」。
葉をかむのは、性的な意味で注意を引こうとしているのだという。
研究チームは観察によって、「葉をかむ」ことが誘惑のメッセージで
あるというような、いくつかのジェスチャーとその結果として見られた
行動の間に明確なつながりがあることが示されたと説明している。
その一方で、複数の意味を持つジェスチャーもあるとみられている。
別のチンパンジーの体の一部をつかむのは場合によって「やめろ」、
「自分に抱きつけ」、「向こうへ行け」という意思表示になるとみられる
という。 (c)AFP
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by bunbun6610
| 2014-07-06 19:00
| コミュニケーション能力