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職場内障害者授産施設の問題点と、コミュニケーション問題の原因

就労後の聴覚障害者問題E


副題;『E上司の“無能による差別”と“無関心による差別”(間接差別)』


〔関連記事〕

『筆談しない上司との人間関係』
〔2014-06-23 18:30〕




『聴覚障害者差別の原因は、健聴者の人格的欠陥にある』
〔2014-03-31 19:00〕





2014年6月25日


前日は大雨注意報が発令されていた。

その翌日は、やや晴天になり、休んでいたAさんは出勤した。


朝礼が終わると、毎朝する雑用もまだ終わらないうちに、
またE上司が私のところまで来て、仕事を頼んできた。

例によって、E上司は筆談がない。
困った私は、D上司はどうしたのかと思って見渡すと、
忙しくて、私の世話にまで手が回らなかった。

しかし、今度はE上司は必要書類を最初から見せた。
だから、仕事の内容は、それだけで理解できた(つもりでいた)。
そばでE上司が何かブツブツ言うのだが、言っていることが
わからないので無視して

「●●をやればいいのですね」

と、勝手に言った。
すると、E上司はYESの表情を見せた。


だが、ついでにE上司は書類のある部分を指差して、
また何かブツブツ言った。
書類には、(E上司ではない)他人の字で

「26日午前必着」

とある。

すると、

「この書類は、明日の午前中までに届けなければならない」

という意味だろう。(それは間違いなかった)
そう思った私は

「この仕事を、今やってほしい」

と言われているのではないか、と解釈し、早速出かけた。

しかし、1時間を過ぎた後、私の携帯電話にメールが来ていた。

職場の3人の人から

「その仕事は、明日やる仕事ですよ」

「今すぐに、戻って来て」

「今、どこにいる?」

などというメールだった。
どうやら、私の解釈が間違っていたようで、職場では
大騒ぎしているらしい。

私が理解できないのは、E上司は、明日やる仕事を、
なぜ今日の朝一番に、その指示を出したのか、
ということだ。

だがそれも、E上司が間違えたわけではない、という。

「明日やってほしい仕事の指示だった」

というのだ。

結局、E上司は音声コミュニケーションしかしない。
そして、私も「いつやるか」という、確認を怠ってしまった。
そのために、こういうミスが起きたのだろう、と思った。


慌てて会社に戻ったが、3時間のロスを出してしまった。

D上司は本音で

「E上司は・・・」
(と言って、首をかしげていた)

と言っていた。
D上司も

「E上司のコミュニケーションの取り方が悪い」

ということを、本当はわかっていた。
しかし、同格の立場だから、やんわりとしか、
言えないのだろう。

そもそも、E上司のグループの仕事は、Aさんがサポートする
ことになっているので、Aさんのほうが詳しい。
ところが、そのAさんが何もしないでいて、雑用で忙しい私に、
Aさんの代わりにやれとは、どういうことなのか。

これも、すぐに想像がつくことだ。
E上司は、Aさんにこの仕事を頼むのに気が引けるから、
私に頼みに来たのだろう。
以前にも書いているが、Aさんは本社に行く仕事を嫌っている
からだ。

で、Aさんは一体、仕事をしていないで、どうするんだ?
私の代わりに、やりかけている雑用をやってくれる、
というわけでもないのに。

これでは

「がんばらなくていい!」

と勝手に切れたことを言っている障害者の方が、得だと思う。
職場内障害者授産施設で甘えているほうが得なのだ。

もう本音を言えば

「Aさんがクビになって、早く別の障害者が来てくれないかな」

と思う。
何で扶養家族みたいに、Aさんの面倒を見てやらなくては
ならないのだろうか。



【追記】
ちなみに、私は、普段はD上司のグループ内のサポート業務を
しているので、いつもはD上司から仕事の指示を受けている。
D上司は聴覚障害者とのコミュニケーションについて、すでに
よく心得ているので、問題はほとんど起きていない。

E上司も入社当時から知っているが、私との接触がないために、
コミュニケーション方法を選択する重要性を、
全く知らないのである。
いや、E上司のグループのサポート業務はAさんなので、
今まで知ろうとしなかった、と言ってもいいかもしれない。

そういう背景もあって、今回のようなミス、トラブルになった、
と思われる。

健聴者は、聴覚障害者の就労後問題で、こういう問題もある、
ということを知らない人も、かなり多いだろう。

普段から、いろいろな人と接するようにしていないと、
いざという時の対応力は身につかないものだ。

ただ、今ではE上司も私に仕事を指示する場合がある以上、
もうそうはいかない。

私はD上司に


「E上司に『筆談でコミュニケーションするように』と
伝えてください」

と頼んだら、D上司は「伝えましたよ」と言ってくれた。
しかし、その後も、E上司は筆談するようにはならなかった。
以前に人事部のこの問題を相談したこともあった。
けれども、そういうことは、やはりE上司は聞く耳を
持っていないようだ。

ある時は


私;「これは、捨てていいのですか?」

E上司;「●×▲■★・・・」

私;「は? ・・・■■▲×・・・?」

E上司;「●×▲■★・・・」

私;「■▲×●■・・・?」

E上司;「●×▲■★・・・」

私;「何て言っているのか、わかりません。
書いてくれますか?」

E上司;(笑って、そばにいたYさんに話しかける)「■×◎■・・・」


この最後に言った、E上司がYさんに愚痴った言葉だけは、
聞こえなくても容易に想像がつく。

要するに

「ダメだ、こりゃ・・・」

「全然通じていないよ」

といった類の言葉だ。

何歳になっても、こんな屈辱的なことに耐えなければ
ならないことだろう。
このことから、更に問題が大きくなるということが、
E上司は理解していない。
些細なことから、問題は大きくなっていくのである。

怒った私は

「捨てていいんですね!」

とぶっきらぼうに言って、勝手に捨てに行った。
その後は何も言われなかったので「これでいいんだ」
と思った。


以上は、問題事例として挙げたが、このようなことは
聴覚障害者の就労後問題として、よくあるらしい。


例えば


『聴覚障害者の勤務態度・姿勢に関する企業からの指摘』
〔2012-09-25 18:30〕



という記事に書いていることがある。


>「出勤・退社時の挨拶やミスをした時の謝罪ができないので、
周囲から批判的にみられている。」



>「引っ込み思案で自主性に乏しく自分から動こうとしない。
受身で指示待ちになっている。」



>「よくわかっていないことを周囲に確認しないで
仕事を進めてしまう傾向がある。」



こういったことは、私にもある傾向である。
ただし、それを認めるかわりに、私の言い分も聞いてほしい。


挨拶をしないのは、こんな態度を改善しないE上司に対し、
嫌悪感を覚えているからだ。

E上司に積極的に仕事のことを聞こうとしないのは、
E上司のコミュニケーションの取り方ではダメだからである。

E上司に積極的に確認をしないのも、やはりE上司の、
コミュニケーション方法の選択に問題があるからだ。

ミスをしたのなら、謝罪すべきだが、ミスの原因を一方的に
押し付けられ、先輩上司が聴覚障害への配慮を欠いている
ケースが多いから、聴覚障害者は逆に不信感を募らせて
いるのではないだろうか。


このことが改善されない限り、今後もミスやトラブルが続く
ことはわかりきっている。

過去にも、E上司の原因で、会社に損害を与えたミスがあった。
ミスは誰にでもあるとはいえ、それを隠蔽していたり、
改善する努力をしない上司は、こういうことでも適切な方法
が取れないのである。


さて、ここで、読者にも考えてほしいことがある。


D上司とは、私も積極的にコミュニケーションを取っているし、
ミスやトラブルもない。

ところが、E上司との場合だと、コミュニケーション障害が
頻繁に起きており、ミスやトラブルも起きている。

この違い、これが意味していることは、もう読者にもわかる
はずである。
コミュニケーション方法のズレで、E上司と私との間には、
このような“差別VS逆差別”という、バカバカしい構図が
生じるのである。
こういうのを「非協力的な関係性」と言うのではないだろうか。


近頃は、あちこちの会社で、コミュニケーションの重要性が
しきりに言われている。
けれども、コミュニケーション方法の選択を適切にせず、
一方的なやり方だったら、やっても逆効果になるのである。
それが、まさにこの事例なのである。

正直に言えば、私はもう、こんなE上司と話をするのも嫌に
なってきている。
E上司の顔を見るだけでも、ストレスになるだけなのである。
だから自分で気がついたことでも、それをE上司に相談して
までやろうとは思わない。
E上司には挨拶をしないのも、人間関係が悪いからなのである。
このままでは会社にとっても、マイナスにしかならない。

「頭が悪いんだ」

とはいえ、健聴者も、このことはよく考えたほうがいいのでは
ないか。
by bunbun6610 | 2014-06-28 18:30 | E.ネッツトヨタ東京

ある障害者から見た世界


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