ジョブコーチの役割とは?

ジョブコーチの役割とは?


ジョブコーチの主な役割といえば、簡単に言うならば、
障害者雇用として、障害者が民間企業などに就職した
場合の、スムーズな定着支援を行う、ということではないか、
と思う。


『聴覚障害者ジョブコーチ制度』
〔2014-08-03 18:30〕



上の記事で、私のケースを紹介したように、聴覚障害者の
場合は特に、健聴者にコミュニケーション障害のことが理解
されていないことが多いので、問題が著しく起きやすい。

問題であるにもかかわらず、聴覚障害者が無理して我慢し、
問題を隠してしまうケースが多い。
健聴者が、それをわからないだけだ。

そのため、聴こえないことによって起きやすい注意点を事前
説明して、トラブルが起きてしまうのを回避したり、また手話
通訳を使って、聴覚障害者に仕事を早期に覚えてもらうよう
にする。
何も知らない健聴者に任せていると、つい音声だけの説明に
なりがちで、覚えられないと何度も叱る、という悪循環にはまり、
聴覚障害者はすぐ辞めてしまう、というケースもあるからだ。
結果的には、聴覚障害者への支援でもあると思うが、
雇用者側の負担軽減にもなっている。

聴覚障害者が職場に慣れるまでの期間の支援というのが、
基本的な役割だと思う。

だが、聴覚障害者の場合は、それだけでは職場定着率が
MAXにまで高まる、ということは決してない。

ジョブコーチが引いた後、職場のコミュニケーション障害を
解決しなかったら、聴覚障害者は退職するまで、ずっとその
寂しさに耐えて働かなければならないのである。

人間関係には苦労する。
また、他の人はどんどん新しい仕事ができるというのに、
自分だけ同じ仕事を何年も続けるだけ、というふうでは、
モチベーションも下がってしまう。

差別によるその苦しみは、とても語り尽くせぬものがある。


「結局、ジョブコーチも所詮、健常者側の負担軽減のため
にしかならないんだな」

ということに気づく。

そもそも、そうでなかったら、企業はジョブコーチ制度を
利用しようなんて、思わないだろう。

この現実を考えることは、重要である。

ジョブコーチ支援は、就労の初期における、一時的支援
に過ぎず、それによって聴覚障害者労働問題の多くが
解決できるものではない。

このようなジョブコーチ支援制度を広げていっても、それ
だけでは聴覚障害者の本当の自立には結びつかないだろう。
むしろ、他の助成制度と同様、税金の食い物になる可能性
が高い。

理由は、手話通訳の派遣だと有料なのに、ジョブコーチだと
タダだからだ。

「タダなら使ってもいい」

という企業も、なかにはある。
しかし、これでは企業の通訳費用負担の回避方法にしかならず、
おかしい。
国から貰った障害者雇用助成金を遣わないで、無料派遣の
ジョブコーチ制度を使うのを、あなたならどう見るだろうか。

そもそも、このような支援が不要になることこそ、究極的には
理想社会だと言えるのだから、その実現のための障害者運動
を惜しむべきでない。


では、具体的に何をすればよいのだろうか。
やはり、(仮称)情報・コミュニケーション法を成立させるべき
だと思う。
健聴者がする“間接差別”の排除ができる法律をつくらなくて
はいけない、と思う。


『『(仮称)情報・コミュニケーション法』って、何だ?』
〔2011-04-27 21:43〕



『『(仮称)情報コミュニケーション法【私の試案】』』
〔2011-04-27 22:19〕



『『We Love コミュニケーション』署名運動の結果』
〔2011-11-16 22:07〕

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by bunbun6610 | 2014-08-04 19:00 | 就労前の聴覚障害者問題A
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