蒼穹 -そうきゅう- bunbun6610.exblog.jp

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

ザ・ノンフィクション「国境を越えたパン」

副題;『聴覚障害者版サムハルのヒント』


http://www.fujitv.co.jp/thenonfx/index.html


フジテレビ(フジテレビ、マレーシア・プライムワークス共同制作)
6月22日(日)午後14:00~14:55

ザ・ノンフィクション「国境を越えたパン」

内容:海外とのヒューマン・ドキュメンタリー共同制作企画の第一弾。
   ジョホールバルで「日本風のパン屋さん」を開こうと決意します。
   できた店の名は「パン工房」
   日本の美味しいパンをマレーシアの人々に食べて欲しい!
   …しかし、空回りする想い。
   果たして彼らは「パン工房」を成功させることができるのでしょうか?



==================================



若手マレーシア人のスタッフで、ジョホールバルの新興住宅地に、
パン屋を開店する。
開店準備に大忙しだった。

シェフは日本人だが、

「言葉や文化が違っても、パン作りは教えられる」

と言う。
しかし、指導の成果は実らず

「やる気がないのなら、教えてもムダだ」

と、シェフもついに教えなくなる。

日本人職人気質を彼らは知らないという、
文化の違いも侮れず、あまりに大きかった。

そこに憧れて、何としても技術を覚えたいという
気持ちがなければ、日本的な職人世界で耐え抜く
ことは不可能だ。

それを知らないマレーシアの若者たちは、
シェフへの敬意を持っていなかったようだ。


「シェフから、なぜ学ぼうとしないのか」

とスタッフに説得すれば、自己都合での退職者が続出した。

「“本物の職人技術”というものは、教わるのを待つ
のではなく、自分から真剣に見て、自分の目で盗むもの」

だということが、彼らにはわからないのだ。
それがわからなければ、教えてもムダだ。

だから、中山シェフは理由を言わずに叱るだけ。

一方、従業員のほうも、理由を考えずに、ただ同じ失敗を
くり返すだけ。

叱られるだけで、とうとう最後は、ほとんどのスタッフが
辞めていってしまった。
開店後に売り上げが落ちるのは、どこの店だって同じだ。
スタッフは

「自分たちの給料はどうなるのか」

という心配ばかりしていた。
そして、自分の腕を磨くことがおろそかになってしまっていた。

メンタル面の弱さがモロに出ていた問題点だった。


(障害者を遣ったお店でも、やはり最初は、こうなるのでは
ないだろうか。

“聴覚障害者版サムハル”は、果たして成功するだろうか。

でも当然、そんなことも想定内としなければならない。)



しかし、チーフに憧れていた若者ジョニーだけは、
シェフのもとに残った。

その気持ちから、シェフも自分のそれまでの立ち位置から、
動いたように思う。

理想と現実は違う。
日本とマレーシアだって、違うのだ。


(健常者と聴覚障害者だって、違う。
健常者社会のなかで育ってきた私と、ろう社会で育って
きたろう者だって違うのだ。)


それに気づいたシェフは、ジョニーと一緒に、つきっきり
で仕事をするようになったようだ。

まずは、シェフも現場のことを理解しようという姿勢を
持つということから。

そして、そのうちにいつのまにか、ジョニーも自分の目で
シェフの技術を盗めるようになることだろう。

そうならなければならない。

(ろう者だって、そうならなければならない。)
[PR]
by bunbun6610 | 2014-06-23 18:00 | 聴覚障害者版サムハル