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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

職場での情報障害

会社健康診断のある日でした。
例年通り、胃のレントゲン検査(バリウムを飲む)のため、
前日の夕食を早めに済ませ、
当日朝も飲食せず会社に行きました。

検査を受けてみると、例年と違う様子で

「何か抜かしたんじゃないか?」

と思ったので、
隣りにいる健聴者に聞いてみました。

すると

「今年から、胃のレントゲン検査はやめた」

と言われました。

私は

「また自分だけ知らなかったんだな、よくあることだが…」

と、慣れた落胆をしました。

健聴者は音声で情報を伝えるだけなので、
このことは聴覚障害者には伝わっていません。
5人以上の聴覚障害者を雇用していても、
それが当たり前だと会社は思っています。

それだけではありません。
私は健診のため朝礼に欠席していたためか、
朝礼の内容を伝える、いつもの筆談ボードも、
この日はありませんでした。

その日の仕事内容についての説明(指示)が朝礼です。
ということは、本当は朝の朝礼にいなかった人にも、
上司はきちんと伝える必要があるのでは?
健聴者ならそうではないでしょうか?

上司はこの問題を、軽く見過ぎているのです。
これは日本社会全体で同じなのかもしれません。

しかし、こうした忘れグセというのは、
何度も抗議してきたが、なかなか直りません。
本当は、直す気がないのかもしれません。

そのうち、うんざりしてきます。
もう「健聴者と聴覚障害者は、別々で構わない!」
 ――そうヤケクソに思うことも、しばしばです。

国連・障害者権利条約に見合った国内法をつくり直し、
社会の変革をするしかないと思います。

それが私たちの「諦めない」ということだと思います。
もう「理解を得る努力」なんて、私はうんざり。
これからもまた、騙され続けて我慢するなんて。


【参考】レポート『東日本大震災―その時、首都圏の聴覚障害者は?』(水野映子)
 →http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/focus/fc1106b.pdf

こんな場合でも、私の会社の健聴者は、
聴覚障害者なんかほったらかしにして、
ひたすら逃げていくのでしょうね。

自分の身は、自分で守るようにするしかないと
思います。
自分だけが頼りです。

〔東日本大震災聴覚障害者救援中央本部 緊急ニュース 第4号〕
                              (5月27日発行)

救援宮城本部   聴覚障害者(死亡)  会員 5人  非会員 9人
             健聴者   (死亡)       0人
 
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by bunbun6610 | 2014-06-26 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1