聞こえなくてもわかる - 100円ショップで


佐村河内氏の謝罪会見以来、難聴者が

「本当は聞こえているんでしょ?」

と疑われるケースが増えたらしい。

半分は当たっているだろうが

「聞き取れる」

こととは違うということが、健聴者にはわかってくれない。
それで誤解も増えたようだ。

私も、職場では聞き間違えて(というより、自分の推測が外れる)
「オウム返し」をすると、笑われることがある。

しかし、そんな逆風が吹いたからこそ、難聴者がその「誤解」を
解こうと、立ち上がって言い始めた人たちもいる。

大変だろうが、そういう現象が起きたことは、逆にいいことだ。


お店のレジでは、マスクをする人が結構いる。
混んでいるお店ではレジ台が何台も稼動していて、どこが

「次の方、どうぞー!」

と呼んでいるのか、聴覚障害者にはわからない場合もある。
それでも、注意深く見ていると、わかるのである。


日曜日の混雑時、100円ショップでのことである。

初めは、自分が呼ばれていることに気がつかなかった。
でも、あるレジの人が、人を探すよう顔つきになっていたので、
すぐにわかった。

「目で聴く」――これが、私のコミュニケーション方法である。

この方法は特に、ろう者が得意だそうだ。

ろう者は特に、ノン・バーバル・コミュニケーション(※)
を瞬時に理解する力が優れている。
私も、ろう者から手話を学んでからは、だいぶ上手くなったと思う。
もしも、難聴者と日本語対応手話しか学んでいなかったら、
どうしようもなかっただろう。


(※)
『聞こえなくてもわかる - コンビニで①』
〔2014-04-06 19:00〕




視線、目つきとか、目が動く意味を理解するのだ。
健聴者も、例えば恋人同士でだって、そうするだろう。
だからマスクをしていても、このくらいならわかる。

レジで「次のお客様、どうぞー!」なんて言っている表情は、
もう覚えてしまっているから慣れている。
だから、顔つきでわかるのだ。
だから聴覚障害者と健聴者は、必要とする情報が違う。
違うから、健聴者にはわからないのかもしれない。
だが、聴覚障害者にはわかるのだ。

この違い、わかるだろうか?



〔関連情報〕

『<聴覚障害者>佐村河内氏問題で「誤解される」と会見』
〔2014-03-27 21:09〕




『こころ元気塾』
(2014年5月22日 読売新聞)



『50dBの世界 難聴とは?』
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by bunbun6610 | 2014-07-21 18:30 | コミュニケーション能力

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610