ユニクロの障害者雇用いじめ・パワハラ問題について

『ユニクロ「障がい者」社員いじめ・パワハラを告発する!』
〔週刊文春 2014/05/01日号(2014/4/24 発売)〕



http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3907


週刊文春によると、自閉症の障害を持つ
石尾さん(仮名)の事例で、勤務先の上司が
N店長に変わってからは、仕事内容を変えられ、
いじめも起きたというふうに書いてある。

これもやはり、健常者個人の人格的欠陥から
起きた問題なのだろうか。(※1)



(※1)同様の事例では、たとえば当ブログ

『聴覚障害者差別の原因は、健聴者の人格的欠陥にある』
〔2014-03-31 19:00〕


参照。
これみたいに。



ちなみに、よその会社だと、このような健常者
上司は人事部に告発されて、その後、
何人かは人事異動でいなくなっている。
障害者配属部署には不適ということで、
現実にリーダー職からも外されているのだ。(※2)


(※2)当ブログ

『労働問題にある、聴覚障害者とのコミュニケーション』
〔2014-04-25 18:30〕



『上司が異動、交代へ。』
〔2011-10-04 18:00〕


参照。



ところが、ユニクロの対応は、障害者のほうを
辞めさせたいようだ。
これが障害者や親、マスコミなどの目には
“追い出し工作”(※3)と映っているのだろう。

助成金の支給期間は2年――。
だからユニクロは、新しい助成金が欲しく
なったのだ。(※4)
それには、もう長く働いている石尾さんを、
そろそろ辞めさせたかったのだろう。
一人の知的障害者を30年以上雇用し続けて
いる、ある優良企業とは、考え方が大違い
なのだ。


(※3)
「結局、石尾さんの契約は13年4月から9月末
まで更新されたが、『次の仕事を見つけるまでの
猶予期間』とされた。
その後もユニクロ側は自主退職を迫る姿勢を
崩さなかった。
石尾さんはユニクロに籍がありながらも『会社
に来ても仕事がない』と言われて働けず、
その上、社会保険料を支払わなくてはならない
状態に追い込まれた。」(34ページ)


〔参考情報〕

『エグすぎる“リストラ追い出し工作”実例集』
〔2013-05-03 22:47〕





(※4)〔参考記事〕

『障害者雇用助成金と合理的配慮の関係は?』
〔2014-04-15 18:30〕


『障害者雇用助成金の不正受給になりませんか?』
〔2013-11-16 08:24〕



人事労務コンサルタントmayamaの視点
『解雇・会社都合退職と助成金の不支給』
〔2012-03-23〕




また、勤務時間のことはどうだろうか。

「週30時間労働の契約にもかかわらず、
店長の判断で午前中に帰らせたり、
シフトから外すことも日常的にありました」
(35ページ)


というのは、弁護士に相談すれば、問題だと
見なされる可能性が高い。
労働法にもあるからだ。

石尾さんに大きな非がない限り、会社には
少なくとも「休業手当」の支払い義務が
生じるはずだ。


もしもこんな目にあった場合は、証拠を揃えて
労働基準監督署に相談し、
直ちに是正勧告してもらいましょう。
社会保険労務士のいる、きちんとした会社
ならば、こういうのには弱いのであるから、
労働者が弱気になると損をする。


他には、こんな資料もあった。

『職場のいじめとは何か?』(PDF資料)
ファーストリテイリングで起きた事例(16ページ)



障害者側の実感としては、障害者雇用の場合は、
直接的な“いじめ”より、“辞めさせ型”(退職強要
〔11ページ〕)にするケースが多いような気がする
のだが。

なぜそれが多いのかというと、やはり、企業に
とっての狙いとしての、助成金の繰り返し受給と
関係がある。
この額が、大変大きい。
重度身体障害者は一人につき100万円、いえ、
240万円なのだ。

「障害者を解雇すると、助成金が凍結される
可能性がある」

も、本当の話である。


週刊文春の記事には、全然驚きではない、と思う。
むしろ、いじめやパワハラの内容について、
もっと具体的事例を書いてほしかった、と思う。
何が差別なのかが、健常者にはまだわからない
から、こういうことが際限なく起きていると思う。


一人当たりの労働時間を短くするが、障害者は
大量に雇用する・・・。
これはどういう意味だか、もうわかることだ。
障害者雇用助成金を受給する、一つのテクニック
であるし、「障害者雇用のフロントランナー」なんて
社会的認知を上げるための手法でもあると思う。
その宣伝効果で、「働いてみたい」という障害者が
次々と来るから、障害者求人にも困らなくて済む
のだろう。
これで、どんどん助成金を受給できるシステムが
会社に出来上がる。

結局は、ユニクロも障害者を“安価な消耗品”として
利用しているだけなのだろう。



〔当ブログのユニクロ関連記事〕

『合理的配慮と理解で、障害者の雇用促進を』
〔2011-12-07 20:48〕




『聴覚障害者にできない仕事』
〔2012-05-02 11:56〕



『『障害者雇用の成功事例』(2006年5月)より』
〔2012-11-03 18:00〕



『ユニクロの名誉毀損認めず=サービス残業は「真実」―東京地裁』
〔2013-10-19 08:02〕




『日経ビジネスにみる、障害者雇用戦略』
〔2013-01-03 11:26〕



『「残業代ゼロ」一般社員も 産業競争力会議が提言へ』
〔2014-04-22 22:41〕




ついでにですが、下の記事は障害者雇用の現場
にも関わっておられる、ジョブコーチさんからの
お話です。
ユニクロの問題点と全く同じことが書かれており、
もしかしてユニクロの障害者雇用実態も、
すでにジョブコーチ員の仲間と共に、ご存知だった
のかもしれない。
ジョブコーチさんだったら現場の目撃証人だった
はずです。
こうした仕事には守秘義務があるので、外部に
漏らせないという事情もあると思いますが・・・。

『『障害者雇用とパワハラ①』』
〔2014-01-06 18:30〕




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https://www.j-cast.com/tv/2014/04/25203266.html

J CAST テレビウォッチ
『ユニクロ「障がい者社員パワハラ」訴訟!
店長にいじめられ仕事なく1年近く給料ゼロ』

〔2014/4/25 17:01〕

『週刊文春』のユニクロ批判が止まらない。
今週は障がい者社員のいじめ・パワハラを告発している。
ユニクロは2001年に1店舗あたり1人の障がい者を採用
するという目標を掲げ、積極的に障がい者雇用を進めて
きて、現在1000人以上の障がい者が働いているそうだ。
そのため、ユニクロは「障害者雇用のフロントランナー」と
呼ばれているという。


<厚生労働省によると、同社の障がい者雇用率は
六・六四%(十三年六月)。
従業員五千人以上の企業ではトップの座にある。
民間企業の法定雇用率が二・〇%であるのと比べると、
六%台の障がい者雇用率というのはずば抜けて高い
ことがわかる>(週刊文春)



しかし、雇われている障がい者の声に耳を傾けてみると、
同社が掲げる『看板』とはほど遠い実例が複数あることが
わかってきたという。
障がい者手帳B1級を持つ自閉症の石尾辰道さん(48・仮名)
は、中部地方のユニクロの店舗で働きはじめて8年になる。
雇用形態は半年で契約を更新する「準社員」で、
1週間の労働時間は30時間だった。
石尾さんは7年間にわたり契約を12回更新してきた。
仕事の内容はバックヤードでの品出し、ハンガー掛けなど
だったという。

だが、昨年6月以降、石尾さんはユニクロに在籍して
いながら、店舗のシフトから外されたため働けず、
給与も支払われていない。
そんな状態が1年近くも続いているそうである。

石尾さんによると、2012年3月にN店長が来てから
仕事の内容が大変になり、いじめも受けるようになった
という。
N店長や後任のM店長から何度も「次の更新はないからな」
などといわれるようになり、とても嫌な思いをしたという。
そのため、石尾さんはユニクロに地位保全などを求める
訴訟を準備しているそうだが、陳述書にはこんなくだりが
出てくる。


<私の様子をじっと見て回るスタッフがいて、
あらを指摘されることが増えました。
「仕事がのろい」「仕事ができない」などと怒鳴られる事も
増え、分からない仕事のやり方をMさんに聞いた時など
は「何でそんな事いちいち聞く!?」と、フィッティングルーム
のお客様に聞こえるような声で怒鳴られた事もあります>


自主退職を迫るユニクロに対して、石尾さん側は
弁護士を立てて訴訟の準備を始めたが、そのことで
事態が変化したという。
石尾さんの家族とユニクロの人事担当者、M店長とで
話し合いがもたれ、この席でユニクロの人事担当者は、
石尾さんが他店舗へ異動する折衷案を持ち出してきた
そうだ。


<そもそも最初に「お客の迷惑になる」として自主退職を
勧めておきながら他店舗への異動を打診するなど、
ユニクロ側の主張は根本から矛盾している>(週刊文春)



弁護士は石尾さんの障がいを考えると他の店舗
への通勤はほとんど不可能だという。
石尾さんの家族が民事訴訟を行うのは、今後、同社の
障がい者雇用が改善する礎になればとの思いからで
あるという。

これまでもこうしたケースはあったが、障がい者雇用
に詳しい弁護士によると、家族の側に障がい者の子供
を雇ってもらっているという引け目や、事を荒立てたくない
という気持ちが強く働くから、なかなか表面化しないという。

ところで、企業は障がい者を雇用する際、厚生労働省
から各種助成金を受けることができる。
<ファーストリテイリングも厚労省も、これまでどれだけ
助成金が支払われたのかについて、情報開示を拒んで
いる。
しかし仮に一人につき五十万円が支払われ、一千人以上
の障害者を雇用しているとするなら、同社は五億円超の
助成金を受け取っていることになる。
ユニクロにはその分、健常者を雇う時以上の責任が
求められるはずなのだが……>(週刊文春)


ファーストリテイリングに質問状を送ったが、コーポレート
広報部の古川啓滋部長は

「取材対応ならびにご質問への回答は控えさせて
いただきたく存じます」

と回答してきたという。

非正規社員1万6000人の正社員化や障がい者雇用
の促進を声高にいうユニクロ柳井正社長だが、
その実態が「ブラック企業隠し」であるとしたら、
ユニクロのブランドも色あせてしまう。
ここは柳井社長自ら週刊文春のインタビューに答えて、
疑惑を『晴らす』しかないと思うが。



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by bunbun6610 | 2014-04-27 18:30 | ブラック企業と障害者雇用

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610