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職場の聴覚障害者差別クラッシュ


当ブログには『就労後の聴覚障害者問題Z』というカテゴリー
記事がある。
実はこれは、私が過去に削除した聴覚障害者労働問題の
記事を、再掲載しているのである。
だから、憶えている人もいるだろう。

東京都中野区にあるQ社で実際にあった差別事例で、
私の入社からの差別的状況、そしてインターネット上に告発し、
実質的解雇されるにいたるまでの記録文書である。

有名な『アンネの日記』と同じような方法で、長く隠しておいた
記事だ。
これは、『私が聴覚障害者差別問題を書く理由』の一つであり、
非常に重要な活動なのである。

しかし、皆さんはもちろん、このようなことはしないほうがよい。

障害者は何事においても、立場を非常に弱くされている。

例えば、障害者雇用のほとんどが、期間の短い有期雇用契約
であり、会社は合法的に、いとも簡単に障害者をクビにできて
しまうからだ。
ただでさえ収入の低い障害者は、クビになるとすぐにでも、
生活に困る。
これも事業者にとっては、障害者に対し脅すだけででも抑止力
がある。


同じ聴覚障害者の弁護士に

「今度からは労働組合のある会社に入って、そこへ相談する
といい」

というアドバイスをもらったこともあった。
しかし、労働組合も健聴者(聴覚障害者以外の障害者も含めて)
しかいない組織で、聴覚障害者労働問題のことがわかる人など、
誰もいないのである。

それでも交渉もしてみたが、その反応は『就労後の聴覚障害者問題Z』
に述べるように、あまりにも遅々として進まない状況だった。
さらに、実は労働組合といえども、実体は親会社直属の組織で、
本社の執行役員との信頼関係を基礎に成り立っている組織なのである。
したがって当然、会社の人事部、役員にも相談内容は筒抜けになっていた。
相談者の私に断りもなく。

裏切られたような悔しさ、その経験から、インターネット上に公開し、
議論を活発化させるしかない、と思ったのだ。

そもそも健聴者は誰も、聴覚障害者差別の証人になるはずがない以上、
裁判にもならないのだ。
だから、今はこんなことからしか、できないのだ。

私は、ある聴覚障害者団体に入っている。
障害者団体というのは、ひねくれている点も非常に多い。
しかし、それでも皆さんも、入ってほしい。
そして是非、聴覚障害者労働問題の解決に向けた、国の法整備に向けて、
一緒に努力してほしい。

「これでは裁判をしても負ける」

と完全に分かっている、今の法案(障害者差別解消法案)ではダメだ。
弁護士だって動かない。(※)


(※)詳細理由は

『弁護士への法律相談 (1)』
〔2013-12-11 18:30〕


参照。



やはり、諸外国と同じような効力を持った『障害者差別禁止法』
なければならない、と思う。
by bunbun6610 | 2014-05-13 19:00 | 聴覚障害者労働問題・相談

ある障害者から見た世界


by bunbun6610