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蒼穹 -そうきゅう-

健聴者に「耳が聞こえません」と言って良かったこと、悪かったこと

「良かったこと」として、他の聴覚障害者からも
よく挙げられているのが

「しつこい勧誘に遭わない」

ということがある。

どんなに熱心なセールスマンがやってきても

「耳が聞こえませんので」

と言うと、ほとんどの人は即退散してゆきます。
これが、面白いように、なのです。


しかし、宗教勧誘の場合は、違ってくる。
例えば「エホバの証人」。
その人たちからの勧誘に遭った人は分かると思うが、
いい人そうな人ばかりで驚く。

私が「耳が聞こえません」と言うと、筆談用具を必至に
探しては取り出して、丁寧に筆談を始める。
こうなると、追い出すのが大変になるので、
付き合わないほうがいい。

創価学会」の人の反応はまた面白い。

「耳が聞こえるようになりますよ」

と説き続けてくるのである。
何の科学的根拠もないのに

「信じて、そして聞こえるようになった人も
いますよ」

と(筆談で)言うのだから、呆れる。
こんなふうになってくるから、宗教団体は関わらない
ほうがいい。

とにかく、障害者だと知ると、哀れみでこういうことばかり
言うのが、気に触るのだ。


反対に「悪かったこと」として最近あったことは、
歓送迎会で新たに私の職場に異動してきた社員と
挨拶をしたとき

「私は耳が聞こえませんので、この筆談ボードに
書いて下さい。
よろしくお願いします」

と自己紹介したら、自然に手を左右に振って

「ああ、いいよ。わかった」

と言っただけ。
これって、聴覚障害者にとっては内心、物凄い怒りで
満ち溢れてしまう態度だと思うのだが。
こんなヤツとは二度と話したくないし

「コイツに仕事を頼まれても、オレは引き受けない!」

とさえ思った。
少なくともこの職場ではこっちが先輩なんだから、
さりげなく、意地悪をしてやろうかと思った。
筆談がイヤだというのなら、彼の仕事は引き受ける
こともないと思うが。


「そんな失礼な人って、いるの?」

と思う健聴者もいると思うが、実際、よくあることだ。
他人同士だと、なおさらそうだ。
だから、聴覚障害者は自分の障害のことを、
不必要に言いたくないのだ。
障害を隠すつもりはなくとも、私はこれがイヤでイヤで
たまらないのだ。
だから、もういちいち、言いたくなくなった。

健聴者も

「歓迎会の挨拶で、そんな人のようにやったら、
嫌われて損すること間違いなし」

と覚えておいたほうがいい。
思わず、ついやってしまう健聴者が、必ずいるものだ。
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by bunbun6610 | 2014-04-30 18:30 | 聴覚障害者心理