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蒼穹 -そうきゅう-

「これって差別 or 配慮?!」

「これって差別 or 配慮?!」

副題A;『電話予約ができない聴覚障害者は後回しに・・・。
床屋さんで、その他で・・・。』

副題B;『病院(健康診断の胃部レントゲン検査)で後回しに・・・。』


いつも通っている床屋さんに、
電話予約があると知らなかった。

いつも通りに朝一番、お店に入ったのだが、

「今日は混んでて・・・」

と言われた。
なぜかと聞くと、ここは電話予約があるのだという。
それが一杯だったのだ。

まるで、健聴者優先みたいで、驚いてしまった。
今まで知らなかったのは、音声情報のみによる、
情報障害があったからだった。
これを「間接差別」というのだそうだ。

仕方なく

「私は電話が無理ですので、電話予約はできません。
それで、予約するにはどうすればいいですか?」

と聞いた。
すると店主さんは、私のために自分の携帯電話の
メール・アドレスを教えてくれた。

大喜びして、ある日に予約メールを入れた。
ところが、メールを送っても返事が来ない。

メールというものは、相手が読んでくれないと、
何の役にも立たない。

電話は違う。
仕事中でも、他のことをしているときでも、
電話が鳴ればすぐに出て、予約を受け付けてくれる。
それを店主さんは、床屋の仕事中でもやっていたようだ。

ところが、携帯メールは違う。
その携帯電話は、どこか別の部屋に放置されていたから
なのだろうか、いつまで待っても返事が届かなかった。
夜になって、お店に行くと

「今日はもう閉店です」

という返事。
仕方がないので

「明日は、何時からですか?」

と聞くと、ようやく

「9:30か10:00なら、空いていますよ」

と言われ、そこでやっと9:30の予約をお願いした。

店主さんにそのつもりはなくとも、結局、
聴覚障害者だけ後回しにされていたのだった。

国連・障害者権利条約では、これは「間接差別」にあたる。
健常者が、やめなければならない差別の一つなのである。



〔関連情報〕
下のようなケースもあるという。
こんなふうだから、消防署の聴覚障害者用FAXは当てにせず、
最初から健聴者に頼んだほうがいいのだが。


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息苦しい
…聴覚障害者の救急FAX、
朝まで放置

: 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120622-OYT1T00249.htm?from=rss&ref=rssad

広島市消防局が5月、同市東区の聴覚障害者の男性が体調不良を
訴えて送信した救急要請のファクスを取り忘れ、約15時間にわたり
放置していたことがわかった。



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当ブログ

『『千葉県障害福祉課:寄せられた
「障害者差別に当たると思われる事例」
(サービス提供)』(平成22年)』
〔2014-03-24 19:30〕



の中にあった、聴覚障害者からの声に


>「聴覚障害者。
役所のある窓口で、筆談でやりとりしていた。
後ろに並んでいる人が待ち時間が長いことに対して文句を
言ったらしく、担当者はしばらく後ろの人の声に答えていたが、
突然

「あとでゆっくり聞くので」

対応に時間がかかるからと後回しにされた。」



というのがあった。

「後回しにされてしまった」

といったことは実際、
聴覚に限らず、障害者にはよくあるのではないだろうか。


思い出すのが、乙武氏の

『イタリアン入店拒否について』
〔2013年5月21日〕(※1)


だ。


(※1)当ブログ

『乙武氏がレストランで入店拒否されたことで…。』
〔2013年 05月 21日〕


参照。




店主は別の理由で釈明はしているものの、
あれも本当はそうだと思う。
最初は差別ではなかったけれども、店長のあのマズイ対応、
コミュニケーションが原因で、結果的には、
障害者差別に限りなく近い対応となってしまった。

乙武さんは、後回しにされていたばかりか、結局、
断られたという結果になってしまった。

勿論、店側にも、やむをえない事情はあったのだが、
店主のコミュニケーションは無神経すぎて、
客側が怒ってしまうのは当然だった、と私は思う。

Jリーグの場合は、人種差別行為があったことに対し、
該当したクラブに厳しい処分を下した。(※2)



(※2)当ブログ

『差別横断幕:浦和に無観客試合 Jリーグ初の処分』
〔2014-03-13 21:03〕


参照。




しかし、障害者差別を禁じる法律等はない。
日本はこれでも国連・障害者権利条約を批准したのだから、
非常に差別に対し、寛容な国だと言わねばならないだろう。
おかしなことだが・・・。

それから、もう一つ、思い出すのは

『Eテレ『バリバラ』 テーマ;双方向 これって差別 or 配慮?』
〔2013-11-08 18:00〕



だろう。

健常者も出来る限りの配慮は、我慢してやってきた
のだろうが、やはり情報障害のことは理解していなくて、
その本音がつい出てしまっている。

私も、同じような苦い経験をたくさんしてきている。
後回しにされただけではない。
聴覚障害者側に過度の負担を強いられた経験もさせられた。
これは不公平=差別なのだ。

以下もその事例に当たる。


『胃部レントゲン検査 - 会社の健康診断で、複雑な気持ちになったこと』
〔2013-12-19 18:00〕




健聴者よりも後回しにされた・・・。

皆さんの日常生活にも、必ず思い当たることがあると思う。

障害者差別をなくしていく流れの中には、やはり

『障害者差別禁止法』(※3)

が必要である、と思う。



(※3)〔参考資料〕
『世界の差別禁止法について』
池原毅和(弁護士)
記録:瀬山紀子 2001年6月30日 障害学研究会・関東



『障害者差別禁止法に関する国際的動向』
池原毅和

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by bunbun6610 | 2014-04-04 18:30 | 国連・障害者権利条約