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蒼穹 -そうきゅう-

聴覚障害者の「すいません」は方便

「うそも方便」

と言われたりもする。

日本人が、何かとよく使う言葉「すいません」は、
聴覚障害者にとっても、便利な言葉だ。

何か聞き間違いをしてミスをしてしまっても、
とりあえずこう言えば(伝えれば)、健聴者も

「まあ、いいか」

となる。
問題点をよく見ずに、その曖昧な対応でも仕方がない、
とする側にも責任はあると思うが・・・。

ともかく、この言葉は、聴覚障害をごまかす(隠す)
にも便利な言葉だった。

本当は

「聞こえなかったから、知らなかった」

「聞き取れなかったから、わからなかった」

のだが、肝心の健聴者に、その意味がわからない。
だから、この問題は、いつもうやむやになっているのだ。

しかし、もしもわかってしまったら、もう聴覚障害者など、
雇わなかっただろう。
その方が怖かったから、昔はそんなうやむやにしてくれたほうが、
むしろ助かっていたとも言えたのだった。
そんな、聴覚障害も隠せる、実に便利な言葉の文化が、
日本にはあるものだ。

高齢のろう者には、手話サークルで

「耳の不自由でミスをしてしまっても、とにかく自分は、
ひたすら謝るだけだった。
そうやって、罪を被っていたんだ」

と告白した人もいる。
おかしいが、本当にそうするしかなかった、
辛い体験の話である。
何が何でも「我慢」が大事な時代だった。
それしかなかった。

たとえ、健聴者が自分の聴覚障害を知ってくれたところで、
それが一体、何になったというのか。(※)
知られても損ばかりで、得になることなんて、何もなかった。

今でも、職場で聴覚障害者からよく聞かされる言葉は

「すいません」



「わかりました」

が多いのではないかと思われるのだが、
あなたの職場では、果たしてどうなのだろうか?



(※)難聴のものまねタレント・コロッケさんも、
同じようなことを言っている。
健聴者が「障害はマイナス」と考えるだけならば、
言わないほうがいいに決まっている。


『ものまねタレントのコロッケさんも、難聴(1)』
[ 2011-09-02 23:06 ]




『ものまねタレントのコロッケさんも、難聴(2)』
[ 2011-09-10 23:50 ]



『ものまねタレントのコロッケさんも、難聴(3)』
[ 2011-09-20 19:35 ]



『ものまねタレントのコロッケさんも、難聴(4)』
[ 2011-09-26 20:47 ]



『ものまねタレントのコロッケさんも、難聴(5)』
[ 2011-09-30 22:49 ]


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by bunbun6610 | 2014-04-21 18:30 | 聴覚障害者心理