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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

頑張る聴覚障害者が健聴者社会で賞賛された例

『筆談ホステス』(斉藤里恵/著者)


『耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由』
(金 修琳/著者)



上の2つは、どちらも聴覚障害者が著した本で、
ベストセラーにもなった本だ。

健聴者は努力して障害を克服する聴覚障害者を賞賛する。

耳が聞こえなくても、しゃべれること(口話法)と、
読話(読唇法)ができることをろう学校では奨励している。
それは、ろう児が卒業後、社会人になって、特に就労に必要
なこととされてきた。

ろう学校では授業中に先生が、声を出さない生徒を見ると

「声を使わないと、使えるようにならないよー」

と、やるせなく注意していた。
たとえ、学校では声を使っていても、社会に入れば、
ろう者は声を使わなくなってしまう。
それをろう学校の教師も知っているのだろう。
教師もまた、自分たちの努力の虚しさを、卒業生の状況を
見て知っているから、厳しくは言わないのだろう。


『筆談ホステス』を著した斉藤氏も、
『耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由』を著した金氏も、
健常者からは成功者と思われていることだろう。

しかし、だからと言って、彼女たちは日本中の聴覚障害者から、
憧れの的となったわけではない。
勿論、一応、注目はされたのだが・・・。
むしろ、この二者については、きわめて特異な聴覚障害者の
事例として、見られているのである。

そうだからこそ、世間から注目を浴びたのであろうが。
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by bunbun6610 | 2014-04-20 18:30 | 聴覚障害