人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『千葉県障害福祉課:寄せられた「障害者差別に当たると思われる事例」(サービス提供)』(平成22年)

聴覚障害者への差別となりうる事例
(聴覚障害者側からの指摘)
が、ある資料に載っている。

これは、日本で最初に障害者差別禁止法を定めた、
千葉県の資料からだ。


『千葉県障害福祉課:寄せられた
「障害者差別に当たると思われる事例」
(サービス提供)』
〔更新日:平成22(2010)年7月29日〕




>「説明会で手話通訳をつけたところまではよかったが、
途中スライドの時あたりから真っ暗になってしまい通訳が
見えなくなった。

「通訳が見えないから明かりをつけてほしい」

と伝えたら、

「画面が見えなくなるので我慢してほしい。」

と言われた。
これでは質問もできない。」



>「講演会で、

「舞台に手話通訳がいるとやりにくいので舞台下でやってほしい。」

とのこと。
しかし、申し込んだ人以外に会場内にろう者がいる可能性もある。
舞台下では申し込んだ人だけの情報保障となってしまう。」



>「複数の人が一緒に発言をし、手話通訳できないことを説明すると、

「何も細かいことを全部伝える必要はない。
決まったことだけでよい。」

と言われた。」



>「聴覚障害者。
役所のある窓口で、筆談でやりとりしていた。
後ろに並んでいる人が待ち時間が長いことに対して文句を
言ったらしく、担当者はしばらく後ろの人の声に答えていたが、
突然

「あとでゆっくり聞くので」

対応に時間がかかるからと後回しにされた。」



>「あるスポーツクラブで聴覚障害者の入会は認められないと
言われた。
理由は水泳中、気を失ったら声をかけても分からないし責任が
持てないとのこと。

「気を失えば健常者でも同じではないか」

と言っても、

「とにかくだめ」

の一点張り。」



>「聴覚障害者。
健常者のスポーツ団体に申し込もうとしたら、

「聞こえないとチームワークが作れない。」

等の理由で断られた。」


>「遊園地のアトラクションの放送が音声以外の手段で
提供されず、内容が分からない。」



>「映画館で邦画には字幕がなく、自由に好きなものが
見られない。」



>「タウンミーティングで手話通訳を依頼したら、つけて
くれたが後で

「一人のためにこんなに通訳料がかかった。
皆、手弁当でやっているのに…次からは悪いけど自分で
準備して下さい。」

と言われた。」



>「邦画には字幕がなく、評判の良いものを一緒にみたいと
思っても共有できない。」



>「カルチャーセンターで受講しようとしても、手話通訳も
いないので説明が分からない。」



>「聴覚障害者は音声情報が入らないため、読み書きが
苦手な人も多いので、イラスト等の工夫で分かりやすく
書いてほしい。」



>「デイサービスの事業所に

「手話通訳をつけてほしい」

と言ったら

「財政的に余裕がないから10人以上集まれば考える」

と言われ、実質的に断られた。」



>「老人ホームに入所している聴覚障害者は、カラオケ等の
行事を健聴者と一緒に楽しむことができない。
また、職員をはじめ生活している人たちも手話が分からない
ので、会話ができず、いつも孤独である。」



>「聴覚障害があると、買い物のタイムセールの放送が
聞こえない。
買いたい品物の陳列場所が聞けない。
ツアー旅行に参加したときに、急遽行き先が変更になった
ことや、トイレ休憩の集合時間が分からなかったりする。」





ところで、「差別」とは一体、何であろうか?

その答えを、今月のある問題で明確な認識を
打ち出し、厳正な対処を行った団体がある。

サッカーのJリーグである。

政治よりもスポーツのほうが先進的であることに
まず驚いたが、当事者などをはじめとした、
一人ひとりの声の大切さにも気づいた。

障害者差別も、温度差はまだまだあるものの、
このような認識に変わることを期待する。

『差別横断幕:浦和に無観客試合 Jリーグ初の処分』
〔2014-03-13 21:03〕

by bunbun6610 | 2014-03-24 19:30 | 国連・障害者権利条約

ある障害者から見た世界


by bunbun6610