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障害者雇用助成金と合理的配慮の関係は?

障害者だけでなく、障害者の周囲にもいる
健常者のためにもなる障害者福祉用具というものがある。

たとえば、聴覚障害者ならば『かきポンくん』とか
『こえとら』といったものである。

これらは、聴覚障害者配属部署においては特に、
相互の意思疎通のために必要なものだろう。


『簡易筆談器「かきポンくん」』
http://www.wp-shop.net/itemview/template1_1_10.html


『こえとら』
http://www2.nict.go.jp/univ-com/plan/applications/koetra/pamphlet.pdf#search='%E3%81%93%E3%81%88%E3%81%A8%E3%82%89'


はじめは、企業もそういった情報を知らないだけ
なのだと思っていた。
それで、こういったものがあることを職場の直属上司
にも人事にも紹介してみた。

ところが、その後、何も回答がない。

会社は、障害者の職場環境の整備にも気は配るように、
少しずつ変わってきてはいる。
しかし、お金を遣う(障害者雇用助成金を活用する)方法
となると、まだ乗り気ではないようだ。

これが、実は障害者福祉関連の会社が伸びない、
増えない原因の一つなのだろう。
日本とヨーロッパとの差となると、相当大きいらしい。

では、国が企業に対して払っている障害者雇用助成金は、
一体何のためなのだろうか?

そんな疑問が出てくる。



〔関連記事〕

『障害者雇用助成金は、雇用する企業へのご褒美?』
〔2011-08-20 23:54〕




『障害者雇用助成金の問題点』
〔2012-02-01 19:47〕




『障害者雇用助成金を飲み代に遣ってしまう会社』
〔2012-02-21 20:05〕




『障害者を使い捨て雇用する企業の特徴』
〔2012-02-21 20:25〕




『カネ目当ての障害者雇用支援月間』
〔2013-09-04 18:00〕




『障害者雇用助成金の不正受給になりませんか?』
〔2013-11-16 08:24〕





ある日、会社のD上司(私の直属上司)に、
個室へ呼び出された。

「ハローワークから、また助成金をもらうための
書類を出すことになったから、
ここに署名、捺印して。
印鑑は、シャチハタの回転印でいいよ。
すぐ押して」

と言われ、言われるままにすぐ終わらせた。

こんなお粗末に作成した書類で本当に、
あの高額な障害者雇用助成金(※)
もらえるのだろうか?
信じられないことではないか。


(※)詳細は、当ブログ

『障害者雇用助成金の問題点』
〔2012-02-01 19:47〕


参照。




こんな方法でいいんだったら、書類なんか簡単に偽造して
助成金をもらうことも、十分可能なのではないだろうか。

健常者だろうと障害者だろうと、ワル経営者は架空の会社
(幽霊会社)をつくって、書類をバンバン偽造し、
ハローワークに申請すればいい。
悪いことだけれども、これって間違いなく、かなり儲かる
ビジネスだと思う。
ワルがやる、サイドビジネスにもピッタリではないか。

税務署には所得税、役所には地方税、雇用保険
などを事業所が代って払う必要があるが、
これは実は、かなりの低額だ。
なぜなら障害者だからだ。
しかも、重度身体障害者にすれば、ほとんどかからない
に等しい。
一方、企業に高額の負担となる社会保険等も

「ウチはまだ、事業規模が小さいので、
将来設ける予定です」

などと言って、ごまかせば通りそうだ。
つまり、逃れられることができるのだ。

万一、ヤバいことになってきたら、幽霊会社を
潰したことにしてしまえばズラかれる。
すでに暴力団とかが、そんなことをやっているかも
しれない。

それで、それをはるかに上回る金額の助成金が
もらえるのだ。

それにはまず、障害者の個人情報だが、
架空の障害者雇用の紹介会社をつくるとか、
または、そこから情報料を払って情報を得るとか、
障害者団体の名簿から盗む、という方法もあるだろう。
手話サークルとか障害者の団体で障害者と交流し、
知り合いになり、教えてもらえればタダだ。
たった一人分で、最高240万円がもらえるのだから、
これはおいしい。

それを借用して署名し、シャチハタの回転印を押せば、
助成金関係の申請書類は完成だ。

助成金の支給条件として、ハローワークの人が
「巡回訪問」という名目で調査に来る場合もあるが、
ほとんどは来ないケースが多い。

生活保護ケースワーカーのように、
これも人手が足りていないからなのだろう。

あるいは、面倒だから全部はやらないのかも?

だから、会社が必要書類を出せば、助成金は
自動的にもらえるようなのである。

必要書類に添付しなければならないものには、
障害者本人の障害者手帳コピーがあるが、
これもハローワークで障害者枠求人票を出せば、
簡単に数十人分は集まってくるだろう。
これも、架空の会社で構わない。
ハローワークは、全くチェックしていないで、
求人票を公開している事実があるからだ。
ハローワークがブラック企業活動の温床にもなっている、
ということは、以前の記事ですでに述べた通りである。

障害者手帳の更新は、障害が重くなったり、
新たな障害でもできない限り、ないといっても
いいくらいだ。
だから、それなりの、もしバレたらしようがない、
という覚悟があるのなら、不正取得したコピーを
使って何年でもできる。
聴覚障害なら2級が最高等級なのだから、
もう永久に変わらない、ということになる。

それを借用してしまえば、偽造書類は簡単につくれる。
判子はシャチハタでOKだ。

もし障害者が雇用されていれば、年末調整の書類も
提出する義務が生じるが、これも偽造できる。
添付書類は、不正取得した障害者手帳コピーだけで十分だ。

もしかして、今の障害者紹介会社が、そんなことを
やっているかもしれない。
ほとんどの障害者が働くこともできないというのに、
なぜ、あんなに多くの紹介会社があるのか、不思議だ。

過去最高といわれる、現在の障害者雇用率でも、
たったの1・6%台だ。
この数字では、ほとんどの障害者が、
働きたくても働けないということなのである。

それなのに、なぜあんなに、紹介会社がたくさん
あるのだろうか?

答えは

「それでも儲かるからだ」

としか、考えようがない。
では、なぜ儲かるのだろうか?

「そこに許されざる秘密があるのではないか?」

と推測するのは、オーバーなのだろうか?


実は、助成金関係の書類に署名・捺印したことは、
過去に何度もある。
しかし、それはいずれも入社半年後、1回だけだった。
たった1回の書類提出だけで、もらえちゃったのだろう。
その後、障害者が辞めたとしても、クビになったとしても、
もらえたのかもしれない。

それが今度からは、半年に1回のペースの書類提出義務に
変わっているかもしれないのだ。
急がされたので、書類の内容を詳しく読ませてもらえ
なかったが、要するに

「現在、私は貴社に勤務しております」

ということを認める(ハローワークに証明する)書類だ。
それが、障害者本人の自署とシャチハタ印だけでOKなんて、
おかしくないだろうか?
ハローワークの巡回訪問なんて、誰も来ない。
そして、なぜこのように書類だけの、半年毎になった
のだろうか?

疑問に思わないだろうか?


過去に、雇用助成金の不正受給が何度も問題になった
ことがある。


『助成金不正受給100億円超 …出勤簿改ざんなど』
〔2013-01-05 21:21〕



それも、本当は在籍していない障害者の書類を偽造して、
ハローワークに申請していたのではないか、
という可能性がある、と思う。

ハローワーク障害者担当者のほうからも

「助成金が何に使われているのかまでは、
チェックをしていない」

という証言がある。

もし、企業の不正受給が横行しているとしたら、
大変なことだろう。
しかし、そんなことはどうでもいい。

障害者にとって大事なのは、
まず自分が生活するための、
きちんとした所得を得ることだ。
たとえ健常者がそんな不正をやっていようが、
自分もそれに乗っかって利用しなければ、
生きてはゆけないのだから。


助成金関係の書類に署名・押印するとき、
会社が作成した別の“注意書き”を見せられた。

「この署名用紙にサインすることによって、
あなたがハローワークから助成金を
受け取れるわけではありませので、
ご了承下さい」

というふうに書いてあった。
しかしそれでも、障害者にはそれを利用する
メリットがあるのだ。
もし拒否でもしたら、解雇されるだろう。
だから、自分の損得を考えて、これも割り切ることだ。

また、実態はそういうわけなのだから、障害者手帳を
持っていない障害者が就労困難になるのも、
当然なのだろう。
by bunbun6610 | 2014-04-15 18:30 | 障害者雇用助成金

ある障害者から見た世界


by bunbun6610