聴覚障害者がしばしば言う「聞こえません」の意味

【聴覚障害者がしばしば言う「聞こえません」の意味】

聴覚障害者から

「聞こえません」

と言われたとき、健聴者はどう思うだろうか。

「え! 全く聞こえないのか?!」

と思うかもしれない。

「そんなはずはないじゃないか!
今、返事をしただろ!
聞こえたからじゃないか!」

と言う人もいるかもしれない。

しかし、実際は、その相手(聴覚障害者)により、
微妙に違っていたりする。
また、聞こえの具合、相手の理解状況によっても、
意味は変わる。

聞こえるけれども、もう何度聞いても聞き取れない
だろうと思ったら

「聞こえません」

と言ってしまう軽度難聴者もいる。


(あるいは、聴覚障害者特有の“うなずき障害”を
出してしまう場合もある。
すると次には

「さっきは聞こえていたのに、何聞いてんだ!」

と怒られることが多くなる、といった悪循環に陥るケースも・・・)


それを聞いた健聴者は誤解することも、しばしばあることだ。

私も難聴だった頃から、そして今でも、
よく誤解される。
両耳に補聴器をして、相手がその射程距離内にいる場合は、
私も難聴者と同じ、グレーに聞こえる状態にまでなる。
すると、

健聴者;「○×▲■☆・・・」

私;「は?」

健聴者;(表情が険しくなって)「○×▲■☆・・・!」

私;「・・・聞こえないので、書いてください」

健聴者;(怒りながら)「○×▲■☆・・・!!」

最後に相手が言ったのは

「聞こえてんじゃないかよ!!」

だろう。

よくそんな繰り返しが、何度もあった。
よく言われてきたことだから、経験上、
もう推測できてしまうのだ。

その健聴者には

「聞こえない」

の本当の意味がわかってもらえなかった。

私が

「聞こえるけど、聞き取れません」

と言ってしまうと、健聴者は何度も繰り返して
言うから・・・。
勘違いする健聴者もいるが、全聾のフリをしている
わけではない。

最初は親切で言ってくれていることは、私もわかる。
けれども、何度も聞き返していると、相手の表情は
みるみる強張り、あからさまにウンザリしたり、
怒った表情に変わる。

もう大人なのだから、それが怖いわけではないのだが、
どうしようもないバカを相手にするのもウンザリし、
諦めて

「わかりました」

と言ってしまう。

それがいけないと分かっていても、どうしようもない。

ケンカしてでも妥協せず、会社で上司や先輩が
理解するまで頑張れとでも?

無論そんなわけにもいかず、悪循環を断ち切りたく、
もう面倒なことになるだけだと分かっているから、
最初から

「聞こえません」

と言ってしまう場合もある。

でも本当は、

「聞こえるけれども、聞き取れない」

のです。

健聴者には

「わかるようでわからない」

ことでしょうが・・・。


健聴者なんて、もうこの世から消えればいいのだ。
そうなれば、聴覚障害者問題は解決する。

親父は数年前から難聴になった、という。
母が言うには、趣味のカラオケをあまりしなくなり、
周囲の人とコミュニケーション・トラブルになることも
増えた、という。

そうして、もっと苦しむがいい。
子どもだからと言って私を理解してこなかったのだから、
オレも親だからといって理解はしない。

これからの日本は、超高齢化社会だ。
高齢者が増え、そして難聴になる老人も増えることだろう。
苦しむ老人性難聴者が、もっと増えればいいのだ。
健聴者であったことがどれほどありがたいことだったか、
その時にこそ、身をもって知るがいい。
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by bunbun6610 | 2014-03-14 20:30 | 聴覚障害
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